rie - 最近やたら多い気のするノルウェーの住宅問題事情2
どうも。rieです。
早速ですが、前回の記事の続きをかきますね。
【前回のあらすじ】
3月にノルウェーへ到着後、内覧を経てあるアパートと契約をしました。
はじめは穏やかに暮らしていましたが、4月のある日を境に、ほぼ毎週末、あるノルウェー人ルームメイトによるパーティが開かれるように。それは真夜中になっても終わることはなく、むしろ爆音と笑い声が響く、きちんと眠りたいわたしにとっては地獄のような夜。それが毎週末つづくなんて耐えられない・・と思うように。
ちょうど同じタイミングで友人がアパートの空き部屋の住人を探していたので、そこに引っ越しをすることを決意。ただしアパートの契約が1年だったため、契約書を確認のもと、又貸しをすることに。
無事にあとの住人もきまり、いざ引越し!となったら管理人が大激怒。いくつかの理不尽な発言も気になったので、できるだけ穏便にことを鎮めるべく、弁護士機関へ相談に行きました。
その結果、無事に退去できることになったので、大家息子さん立ち合いの元、なんとか引っ越しできた!と思ったのですが・・
退去した日、大家息子さんからこんなメールが届きました。
「(かなり割愛しますが、要は)あなたのデポジットは預かります」
エ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
なぜ?この間の話し合いでは、はっきりと「差額があれば返金する」って言いましたやん。おかしい。とてもおかしい。やっぱりサイコなのかな、この人。
念のため、ノルウェー語で会話をしてくださった知人にも確認してみましたが、やはり「ちゃんと返すって言ってたよ」とのこと。
うーん。納得いかない。でも法律的にどうなのかは、よく分からない。
ということで、前回と同じくFri rettshjelp(無料弁護士相談所)へ行ってきました。今回は、その知人に付き添っていただいて。
ついでに、すでに支払ってしまったが実際はほとんど住んでいないし、上旬で退去してしまったので、8月分の家賃についても聞いてみました。
結果
・デポジットの返金は不可能
・すでに支払ってしまった8月の家賃は、日割りで返ってくることはない
8月分の家賃はまあ、いいです。でもデポジットって、場所にもよりますが2~3か月分の家賃を支払っているので、なかなか高額。
それを返してもらえない(しかも一度は返してくれると言ったのに)のは、どうしてなのでしょうか。
実は、契約の時点で、わたしはもうひとつ重大な過ちを犯してしまったのです。
ノルウェーでは普通、デポジットを支払う際、両者のサインを必要とする共有口座のようなものがつくられるのだそうです。
そうすることで、不正にお金が引き出されたりすることはない。とても安全なシステムですね。
しかしわたしは、契約当初用意できる身分書類といえばパスポートくらいなもので、それこそ滞在許可証もパーソナルナンバーもまだ持っておらず。
デポジットのシステム自体、知る由はありませんでしたが、身分証明書不足から、わたしはそのような口座を作れるはずがないと思っていました。
なので、疑う余地なく、手渡しでデポジットを渡したのです。
でもその際、もらうべきは「領収書」ですよね。わたしはそういったものすら受け取っていなかったのでした。
ああ・・やってもうた・・。
日本で契約していたら、絶対に怠らないであろう工程すら、この時は失念していたのでした。
たしかにノルウェーという、遠い地にきて初めての契約だったからね。色々な緊張もありました。しかそ、それでも注意すべきところだったのです。
というわけで、この1件ではとんでもないお金が飛んでしまい、またかなりの時間と労力を掛けましたが、それでも今のアパートに住めていることはとても幸せで快適ですし(まえのアパートに住み続けていたら、和菓子活動なんてできなかったかもしれない)、何よりこの1件の解決に協力してくれた方々には、もう大感謝です。
そしてこれもまた学びですね。今後は以下のことに気を付けようと思います。
・契約書の確認(読めない言語なら英語に翻訳してもらうとか、もしくは読み合せてもらう)
・特に解約方法や時期、トラブルが起きたときの対処などはしっかり確認
・デポジット、家賃の領収書はきちんともらう
もちろん、思いもよらないトラブルが起きることはままあるでしょう。それに、住んでみないと分からないこともたくさんあると思います。ルームメイトとの相性とかもあるし。
それに、初めての国で暮らす上で、システムが分からないことも多いでしょう。
だからこそ、上記のことはしっかり守って契約すべきだと思いました。ほかにもあったら教えてくださいね。
以上、これはあくまでもわたしの例でしたが、ほかにも様々なトラブルが予想されます。
まずは契約書をしっかり確認してください。なんならサインは後日でもいいくらいの勢いでいきましょう。ここで管理人側に慌てられたら、かえって何かあるんじゃないかと思われますからね。
そして万が一トラブルが起きても、まずは慌てず周りに助けを求めて、冷静に解決策を見出しましょう。
わたしも管理人から怒りの電話とメールがきたときは相当おびえましたが、友人に話すことでゆっくり冷静に考えることができました。
ま、そもそもそのようなトラブルが起きないのが一番なんだけどね。人生何があるか分かりませんからね。
これからノルウェーで生活される方のために、少しでも参考になれば幸いです。
最後に、今日のおやすみソング。この間のレイキャビークで泊まったホステルでやっているみたい。
Sóley - I'll Drown (Live on KEXP)
ではでは。
rie