rie - 最近やたら多い気のするノルウェーの住宅問題事情1
どうも。rieです。
ニート生活も早半月くらい経ったのかしら。今のところ、案外せわしなくやっています。あ、そうでもないか。日によります。
でも友人知人に誘ってもらってごはんを食べたり、ちょっとしたお手伝いをさせてもらったり、次なる和菓子イベントの準備に向けて試作してみたり。
はたまた、オスロを出る前にも、ちょこちょこ旅行をする予定があったしこれからもあるので、その下調べをしたいな~と思っていたり。オスロを出た後のことも考えたいなあと思ったり。
って書き出すと、結構やりたいこと、やるべきことがたくさんあるように見えるのですが、実際はめっちゃゆっくり起きて、ぼーっとして、編み物したり本を読んだり、ときどきごはんを作っては食べ、またぼーっとする、そんな1日を繰り返していることが多い。
ま、そんなもんだよね(← この一言で片づけていけないのはよく分かっています)。
そういえばここにきて、パソコンにへばりつく時間が増えたので、かなり昔に始めたものの、長い間放置していた自分のページを、気まぐれに再開しようと思いひとつ文章を書きました。
このブログも気まぐれに書かせていただいていますが、自分のページでは更に徒然なるままに思ったこと、気になったこと、更にこの先訪れる予定の東欧諸国についての日記などを綴る予定ですので、ぜひ暇つぶしにでもお読みいただけると幸いです。
(なお、ノルウェーの生活に関する記事は、こちらのブログで書かせてただくつもりです。個人ページには、ためになる情報はほぼないと思われますのでご了承ください)。
こちら。ページの名前は、リトアニア語で「旅人」だよん。
さて、毎度前置きが長くてスミマセン。
最近、こあきさんを始め、周りの友人知人から相次いで住宅トラブルの話を耳にするようになりました。そんな季節なの?
もちろん人によって事情はさまざまですが、そういった話を聞くたび、ああ~自分もそんなことがあったな、と思うのです。
というのは、かくいうわたしもノルウェーに来た当初に契約したアパートを途中で解約し、現在のアパートに住んでいるからです。
わたしの場合、引越しの原因は騒音でした。
ちょっとわかりやすく、時系列でご説明します。
・2月下旬 日本でFinn.no を利用し内覧希望のメールを何通か出しはじめる。しかし非英語圏から身一つでやってくるアジア人に返事をくれる人はわずか。
わたしの場合、10件以上出して、2件だけ返事が返ってきました。
・3月上旬 ノルウェー到着。しばらくホテル生活をしながら、変わらず内覧メールを出し続けるも、ほとんど返信は来ず。
とりあえず事前にアポを取った2か所へ内覧。うちひとつはすぐに断りのメールが返ってきた(きちんと返してくれるだけ良いと思います)。
もうひとつは3階の部屋を内覧後、次の日に「3階のコレクティブでは賛成がもらえなかった。けど2階の部屋も空いているから、こっちをもう一度内覧しにおいで」と言われたので行きました。
※家賃は初日よりおよそ1000kr高く、部屋もすこし小さく感じました。しかs管理費込みだったのでいいかな、と思い、それまでの内覧メールの返事の少なさなどによる焦りもあったので、このアパートに決定。
・3月中旬 大家さん立ち合いのもと、契約(ノルウェー語)。ノルウェーの銀行口座がないことを伝えたので、その場で現金でデポジットと手渡しする。
【アパートについて】ルームメイトはノルウェー人×3、ルーマニア人、デンマーク人で、わたしを含めると女3人、男3人の6人シェアでした。みんな社会人で20代後半~30代半ば。
アパートへ入るドアはひとつですが2階構成、バスルーム(トイレ付)は各階に1つずつあり、寝室以外はすべて共有。東オスロの地下鉄トイエン駅から徒歩10分以内で利便性は高く、建物自体も大きかったしきれいでした。
大家さんはご家族経営で、このアパートには住んでおらず。メールのやり取りは息子さん、契約、家賃の手渡しはお父さんという役割分担らしく、どんな連絡もまずは息子さんを通して行う必要がありました。
・4月中旬ごろ~ 週末になると、ルームメイトが友だちを呼んでパーティをするように。真夜中も音楽ガンガン、お酒を呑んでは大声で喋っており、眠れない日が増えました。はじめは、まあたまにはいっか、と思っていましたが、ほぼ毎週末この様子が続くようになり、次第に苦痛になっていく。
ちなみに大体このー^ティをする子は決まっており、主に被害者はわたしとルーマニア人だったと思います。他のノルウェー人、デンマーク人も迷惑そうにしていることはあったけど、彼らはたまにパーティに参加していたし、どうせ週末だからと目をつぶっていたのでしょう。
わたしは5月に入って不定期で仕事をするようになったため、土日でも早起きして仕事に行かなくてはならないこともありました。それもあって、このパーティ騒ぎはかなり迷惑でした。
・5月下旬 ある週末、今までで一番大きなパーティが開かれ、あまりにもうるさかったので、つたない英語でもなんとか伝えなければ!と一念発起し階下のルームメイトたちへ注意しにいく。が、みんなお酒も入っているし、一瞬ポカンとしたなと思いきや「よく来てくれた!よかったら一緒に飲もう!」と言われる始末。ダメだこりゃと思ってしぶしぶ参加しました(お酒飲める人間でよかったけど、彼らはすでにかなり酔っぱらっていたのでパーティはこの後すぐに終わりました、といっても朝4時とかね)。
→ この数日後、大家息子さんに「最近、騒音がひどい。注意してみたが改善の余地がない。大家さん側からも注意をしてくれないか。仕事にも兼好にも支障をきたすため、直らないようなら出てきたい」とメールしてみました。
次の日、大家息子さんからは「こちら側にそのような義務はない」という旨をハッキリ述べられた上で、それでも状況をうかがうような返事があったので、ちょっと唖然としつつ、詳細に状況を書きました。
すると数日たってから、また「いつ、だれがやったのか」ということを問うようなメールが来ました。ってもう書いたやん!しかもかなり詳細に。それ見てないんかい!
自分で注意できるほどの英語力がなかったのもよくないな、とは思いますが、そもそも日中はみんな仕事に出かけているし、夜は自分の部屋にこもっちゃうしで、全然会わない。なんだかアパートの人がみんな、他人同士のようにも思えていました。ちょっとコレクティブにしては関係がよそよそしかった。
というわけで、わたしの中で彼が問題を解決するつもりがないことを悟り、大家さんに頼れないなら自分で次の住人を探して出ていこうと決意しました。
手元の契約書を見る限り、契約は絶対1年。でも、又貸しは大家さんの許可を得れば大丈夫、と書いてありました。
・7月上旬 そこでわたしは又貸しできる人を探し、内覧もしてもらい、じゃあ引っ越しできますね、というところまで駆けつけたのです。
大家息子さんへの信頼は、この時点でかなり薄れていましたが、それでも念のため連絡はしておこうと思い、
・7月中旬 「前回の騒音問題はまだ解決できていないので、出ていきたい。契約書に又貸しが出来ると書いてあったので、次の人を見つけて引越しを考えています」という旨のメールを送りました。
するとすかさず電話が鳴り、息子さんが激怒した様子で「又貸しは許さない。引っ越しも許さない。家賃は契約満了まで払い続けてもらう」と。そのあとメールでも同じような内容が来ました。
実はすでに、この時点でわたしは次のアパート引っ越すことを決意していました。友人が住人を探しており、わたしはこのままじゃ快適な生活を送るのは不可能だ!と常々思っていたので(それが騒音だけならまだしも、当番表もないので誰も掃除してくれず、ごみも捨ててくれず、汚したらよごしっぱなし、なルームメイトたち、特に女子に呆れていたのでした。パーティをいつも開く彼女は思えばちょっと、いやかなりお嬢様気質で、ほかのノルウェー人ルームメイトですら少々扱いに困っている様子でした)、その友人のアパートへ引っ越すつもりでいたのです。
もちろんアパートの契約を途中で破棄することにも抵抗はありました。なので、又貸しをすることで大家さんへの家賃収入の心配をさせず、かつ自分も新しい住環境の元で暮らすことができれば、それが最善だと思っていたのです。
しかし大家息子さんは、一度クレームを入れてきたわたしのことが既に信用ならず、そんな人が又貸しをしたら、またその人に同じようなクレームを入れられるに違いない!と思ったらしい。
しかも彼は、その問題を一度もお父さんに伝えてなかったみたいです。それが判明したのは、メールを送る前に別件でお父さんからわたしに電話が来ており、実はその際に「騒音があって、引っ越しをしたいの」とつたない英語で伝えたところ、すこし驚いたあと、困ったように「うーん、それはわたしにはどうにもできないから、息子に言ってくれ」と言われたのでした。
この時点で、お父さんはもはや、あくまでも「名義としての管理人」にとどまらず、そのほかの業務はすべて息子さんがこなしていることから、実質ほぼすべての権限が息子さんの手にあるということが分かりました。お父さん、すっごく良い人なんだけどな。
そう思えば、はじめの内覧は息子さんにしてもらったのですが、その時点で語学の弱かったわたしに、(本当の事情は知らないけど)わざわざ値段の高い部屋を提示してきたのにもなんとなく悪意を感じましたし、契約の際もオールノルウェー語の契約書にその場でサインさせられたのにも納得がいきませんでした。
けれどこれも、わたしがもっときちんと考えていれば未然に防げたことでもあります。ちょっと一度ゆっくり読ませて、と契約書をいったん持ち帰ることも可能だったでしょうし。それをしなかったわたしもバカでした。
とにかく、なんとかしてこのトラブルを解決すべく、友人を頼って尋ねた場所がこちら。
いわゆる、無料法律相談所みたいな感じです。事前に予約をすることもできますし(ただしいつも混んでいるので1週間後とかになっちゃう)、ドロップインできる曜日もありますので、早めに行って整理券をもらえれあ、その日のうちに相談することもできます。
わたしは英語のできる友人に付き添ってもらい、以下のことを聞きました。
・契約書は1年だが、こちらの都合で途中解約は可能なのか?
→ YESでした。とりわけ、本来ノルウェーの法律では借主に有利に作られている場合が多いのですが、わたしの契約書によれば、本来は貸主が行わなければならないメンテンスや管理までを、借主がやらなくてはならない風になっているのでおかしい、とのこと。
また今回の解約の原因が騒音であり、貸主に相談したにもかかわらず解決してもらえなかった、という点で、途中解約は可能だそう。
・契約書の中では又貸しが可能、とのことだが、管理人は「そんなことは書いていない!安全上の理由で又貸しはとにかくダメ!」と、理不尽なことを言われた。又貸しはしないほうがいいか?
→ 本来は又貸しが可能なので彼の言い分はおかしいが、途中解約の交渉をするうえで要望が多すぎるのはよくないので、今回は又貸しは諦めたほうがいいのではないか、とのこと。
なのでわたしたちは又貸しを諦め、純粋に「解約をするための交渉」の準備に入ることに。又貸しする予定だった友人には大迷惑をかけてしまったので申し訳なかったけれど。
また、このように「正式な弁護士による見解」を得たことで、語学の弱いわたし VS 理不尽なことを言う大家息子さん の立場がすこし平等になれるのではないか、と思いました。実際、この結果をメールで提示した上で解約交渉を希望したところ、これまでの怒りが嘘のようにすっと消え、おとなしく理論的なメールが返ってきました。やっぱりわたしのこと脅そうとしていたんだなあ。
実際、この法律相談所には多くの移民と思しき方が押し寄せており、やはり現地人が移民相手に脅しをかけたり、理不尽なことをしているのだなあと思いました。変な話、どんなに平和に見えるこの国でも起こることらしい。
・8月頭 Skypeを通じて、わたし、又貸し予定だった友人、ノルウェー語が堪能な日本人知人、管理人で話し合いをし、見事に解約の了承を得ることができたのでした。
またその際、デポジット(最初に預けた保証金)については、次の住人がすぐに見つかれば差額を返金する、ということで話がまとまったのでした。
その代わり、ただちに引っ越すように、とのことだったので、すぐさま退去の準備にとりかかり、数日中に大家息子さん立ち合いのもと、わたしは無事に退去することができました。
・・・ように見えました。
実はこの後も問題が起きたのです。
ちょっと、あまりにも長いので、ここまででいったん切りますね。
次回もお楽しみに。
rie