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北欧暮らし。色んな人の色んな目線で。

Galdhøppigen 登山記

 

朝だ。でも。まだ太陽は登っていない。

 

まだ空は白んでさえいない。真っ暗だ。それでも今は朝だ。目が覚めた時から朝は朝なのだ。

 

起き上がると布団が乾いた音をたてる。するとまるで合唱みたいに横からも下からもきぬ擦れの音が聞こえる。みんなにも朝が来た。楽しみにしていた朝だ。

 

出発は朝6:30。チーズとサラミをのせただけのパンをポケットにいれて車に乗る。6人を乗せたワーゲンの少し古いバンは静寂の中を泳ぐように進んだ。

 

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(窓が汚い…)

 

車窓から外を見た時の最初の印象はそれだった。その奥には青く冷たい空気がじっとしていて、川はまるで鏡のように空と山を映している。全てが静まり返っていた。

 

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私たちの乗るバンはまるでタイムマシンで、過去から未来へと進むようだ。私たちの時間だけが動いていた。がたがたではあるけれど。

 

低い木々の連なる大地を越え、まだら模様の雪化粧をこさえた山を越え、たどり着いたのは小さな街だ。

 

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通りには誰もいない。山腹にあるこの街にまだ光は届かない。高い高い山の上から光のカーテンがおりてくるのを、どきどきしながら待っている。

 

街はまだ起きない。私たちは時間つぶしに歩いた。

 

川沿いの開けた場所に立つ、この街を何十年も何百年も見守っているであろう教会。木をそのまま家にしたような、歪だけど温もりがある。木々に囲まれててっぺんだけを空に覗かせて何を見てきたのだろう。通り過ぎた年月は教会に居場所を与えたのか、それとも奪ったのか。教会は何も言わずにそこにあった。でもどうやら微笑んでいるらしいと私は感じた。

 

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買い物を済ませて目的地へ向かう。この頃には太陽はもうすっかり幅をきかせて、空いっぱい、地上の隅々まで光を伸ばしていた。

 

そう思ったのもつかの間。途端に霧に覆われ、何も見えなくなってしまった。世界が真っ白だ。いや、白とも違う。少し淀んだ、重たい白。自分が今どこかもわからないままバンは決められた道を走る。それが唯一の術だった。

 

雨か…

 

自分の不運を恨めしく思っていると、ふいに光がさした。

 

霧を抜けたのだ。見おろすとそこには立派な雲の河が、山間に寝そべるように広がっていた。風もなく、ただただ穏やかに漂っている。鼻歌まで聞こえてきそうだった。

 

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突き抜ける青色。雲ひとつない晴天だった。

 

そこへ到着したのは9:00過ぎだ。山小屋では沢山の人が暖をとりながら談笑していた。ここでガイドツアーに申し込まなければならない。一部クレバスのある危険地帯を進むからだという。

 

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私はそんな話は聞いていなかった。命綱と聞いただけで、身の危険を感じ、絶壁や深々とえぐり取られたような氷河の穴を思い浮かべた。けれども今更引き返すわけにはいかない。

 

私たちは雪原を一歩一歩進んだ。前に前に。東京では滅多に雪は降らない。時々降ると私はよく喜んで外に出た。

 

けれど、この時ばかりはそんな余裕はなかった。ひたすら歩く。前に。雪が雪に見えない。そこはつるつるとよく滑る、私が歩くべき道でしかなかった。それもとても歩きづらい道だ。

 

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ただ時々ふと顔をあげては、その綺麗さに感心した。雪山は美人だ。とっつきにくいが、見ている分にはとてもいい。真っ白な雪と真っ青な雪は地平線で出会うが交わらない。ぱっきりとふたつに分かれているが、仲が悪いわけではないようだ。水平線のように馴染んだりはしない。それはつんとした空気からもよく伝わった。

 

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ほとんど平坦な道だったがいかんせん雪が深すぎる。私のような小人では足を持ち上げるだけで精一杯だ。疲れた時はよく足がひっかかってつんのめった。歩幅も小さいため人よりも早く歩いた。小人はなかなか大変である。

 

真剣に歩いていると、時間も道のりもあっという間に過ぎ、クレバス地帯にやってきた。雪原の上に並べられた等間隔で輪っかのある命綱。これを見も知らぬ人たちと共有し、文字通りの運命共同体になるのだ。

 

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でも悪い気はしない。今日この日に集まった者たち。同じ目標を目指し同じ道を歩いてきた同志だ。死なば諸共、世は道連れ。彼らを信じ、また、彼らの期待に背かぬようここでも小人は必死だった。

 

特に命綱を丁度良い緩さで保って歩くことはなかなか難しかった。ぴんと張っても、たるみすぎても、歩きづらいのだ。自分の事だけでなく、相手の歩きやすさも考えながらとなると、なかなか気力もいる。いやはや、登山においても人との距離感は大切なのだ。

 

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ところでこのクレバス地帯は思ったものとは少し違った。テレビで見たような深い深い、暗闇に続くようなものはなかった。ただ見えないだけで、そこにはあるのだろう。思わぬ落とし穴が。何も見えないからと侮ったらさいご。雪道でさえも叩いて歩こう。

 

登山はここからが本番だと言っても過言ではないだろう。誰ひとり滑落することなくたどり着いた頂上の麓。そこで命綱とお別れし、あとは各々頂上へと登るだけ。

 

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だが…雪山を登る、これほど大変な事はない。何故なら良くも悪くも晴天の下、雪は溶けて固まって氷のようになっている。右足に体重をかけて踏ん張ろうとしても、情熱は届かず、靴はすぐに諦めてつるりと滑る。アイススケート場よりもよっぽど滑る。可愛い子のほっぺたよりも。

 

また雪山には岩場も多い。普通の登山なら岩は良い踏み台になるが、凍った岩ほど危ないものはない。滑れば大怪我は免れないだろう。岩場を過ぎたとしても急勾配が待っている。まだまだ気は抜けない。

 

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今まで歩いた山では生命をたっぷりと感じていた。葉を揺らす背の高い木々、岩や地面を覆う苔、そこかしこを流れる大小の川。それらが歩く力をくれるのだ。息を吸えば生命が発する力を少しずつ吸収している気分になった。いつまでも歩ける気がした。

 

けれどもこの雪山は違う。あるのは岩と雪と空だけだ。空気を吸えば冷たい空気で喉が渇き、えづいてしまう。一歩一歩確かに歩く。慎重に呼吸をする。それが私にできる全てだった。

 

だけど生命を感じなかったとは言わない。これも自然だ。ありのままの姿であり、クレバス同様、目に見えなくてもここを住処とするものもいる。そう思えば冷たい雪でも力をくれるような気がした。

 

そうしてたどり着いた先に待っていたのは、今まで見た事もない雄大な地球の姿だった。

 

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これが北の大地だ。

 

ガルフッピゲン、標高2469メートル。

北ヨーロッパで最も高い山。

最も高い場所に私は歩いてやってきたのだ。

 

日本の北の大地もかつてはこうだったんだろうか。見渡す限りの大地。多様な生き物が暮らす家だ。それぞれの縄張りを持って暮らしていた遠い昔に想いを馳せた。

 

これが地球だ。

 

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〜了〜

 

 

 

はーーーーーい!!

今日は趣向をかえて小説っぽく旅行記をお送りしてみましたー。こあきです!

 

星野道夫さん、西加奈子さん、難しい本を読んでちょっとかたい日本語を使いたくなった。楽しかったー( ^ω^ )

 

どうかな?伝わったかな?

 

ちなみに山頂ではソーセージを茹でてジャガイモで作った生地をまいてノルウェーのBBQといえばの、ルンペを食べました✨ うまかったが、寒かったw 雪山から繰り出される強風の冷たさといったらもう!

 

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さらにバリスタの友達がいて、なんと!onibus coffeeの豆と、Tim webdelboeの豆と、コーヒーセットを持ってきてくれたの💓

 

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コーヒーシーンはムービーで撮ってたからスクショw

 

ヨーロッパの最高峰で、ひきたて豆のコーヒーをいただけるなんて。幸せ。こんなに幸せなことってないよ。

 

雲ひとつない晴天の下、ヨーロッパの最高峰で、プロのバリスタが淹れた、日本とノルウェーの最高級コーヒーをいただく。

 

幸せの中の幸せ。

 

帰り道もおかげさまで頑張れたわ!危なかったけど!本当に一回危なかったけど!

 

つるつる滑る岩場こわすぎて滑り台みたいに滑って降りてったんだけど、止まらなくて落ちるかと思ったww 携帯をいれてたポケットのチャックしめてなくて水浸しだしww

 

帰りも命綱だったんだけど、降りるの早すぎて、紐で引っ張られて危なかったし。一回転んだけど止まってくれないから焦ったし。超必死だった😂

 

でも全員無事に下山して帰れたので本当に良かった✨ 連れてってくれた友達と誘ってくれた友達に大感謝!車がなければ行けない所だからね。

 

ノルウェー人が夏になると山小屋に行く気持ちが分かったよ。山小屋快適すぎて最高!!朝から山登りして山小屋で晩御飯食べて…それだけでノルウェーに移住したいと思いました。

 

以下、お気に入りの写真たち。本当にアナ雪に出てきそうな景色いっぱいあった!!

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スパッツで山登ってるの私だけだったしw日本の山ガールスタイルそのままwww

 

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”考える”

Hei :)

 

久しぶりの投稿になりました!

というのも先日、新婚旅行の友達に会いに日帰りでアムステルダムまで行き。その翌日から2泊3日でノルウェーの国立公園に旅行していたのです。

 

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北ヨーロッパ最高峰の頂上から。

 

旅行の話はまた後日改めて^^

帰って来たら今度は銀行口座開設がほぼ済んだので、あとはパスワードを郵便局に取りに行くだけ・・・のはずだったのに、私のパスポートを読み取らないだなんだで書類は目の前にあるのに頑なに渡してもらえず。

 

私のジャパニーズパスポートがいけないのか。はたまた郵便局の機械が壊れてるのか。後者に決まってるわ!!!とプリプリしながら家に戻り銀行に連絡。

 

銀行からAltanative wayを指示されました。

”警察署で身分証明書を発行し、郵送してください”

めっっっ、めんどくさ〜〜〜〜〜〜!

書類を受け取ればようやく銀行口座が開設できて、ちょっとしたお給料を振り込んでもらえたのに!ここに来てやる事がまた増えた!

1・添付書類のプリントアウト@図書館

2・身分証の発行@警察署

3・郵送@郵便局

 

またしてもこんな所でつまづくなんて、何もうまく行きやしないぜ、、、と国立公園でためたはずの自然パワーは露となって消えていったのです。。。😭

 

まあでもニートの良いところは時間があるところ!中心地のポリスに行って終わらせよー!と思い、行ってきた。セントラムポリス!・・・・・廃墟だったwww

 

いや、廃墟じゃないのかもしれない。なんかパソコンの電気はついてて画面が薄暗い部屋の中でぼうっと光ってた。だけど人はいなかった!何より窓ガラスがここは戦場ですか?って感じに割れてて。でも特殊な強いガラスなのか外から石を投げつけてヒビ入ったけど割れてなーいみたいな。とにかくガラの悪い人たちに襲われたとしか思えない警察!スルーした。怖い。無理w

 

仕方ないからトラムに乗って別の警察署へ。そっちはマンションの1階みたいな所で、スタッフもおばさんとポリスの制服着た男性のたった二人だけ。お客さんも私含めて二人だけ。なんとも閑散とした・・・とりあえず銀行から送られてきた書類とパスポートを見せたらコピーとってサインして、、、ものの10分で終了!!

 

しかしダラダラしていられない!次は郵便局っ。最寄りの郵便局で封筒をゲットし、これを送るからって言って切手を購入。封筒と切手代で26クローネとお別れしました。こうして無事に身分証明書は郵送されましたとさ。

 

・・・でもノルウェーの事だから、多分このままでは終わらない。またきっと何かトラブルが起きて、もう一悶着ぐらいあるんだろうな😂

 

ひとまずひと段落したから、夜は友人とご飯に行ってきました!!オスロ在住3年目、同い年だけどやたらしっかりした関西のおっちゃん!実は先日このおっちゃんの会社で面接をしました。その結果があの大号泣の日に繋がる訳ですがw私の面接に対するフィードバックをしてくれるという事で会って話を聞いてきましたよ!

 

フィードバックて言われたらさ、ダメ出しだと思うじゃんね?あそこがダメだった、ここをこうしたほうがいい。とか。それを世間は多分傷口に塩を塗ると例えます。だからビビってたんだけどね?全然違った!むしろなんか褒めてもらったようで元気が出た!

 

なにせここ1ヶ月半、仕事を探していい所見つけたらカバーレターを作り、印刷し、履歴書配り。研修・面接に呼んでもらっては喜んで、しばし待って不採用の通知をされて凹んで。また求人情報を探してカバーレターを作り直して印刷して配って連絡を待って。

 

もう途中から数えるのをやめたけど、少なくとも20枚以上コピーして渡したし、メールでもいーっぱい送ったし。最初は求人あるなしに関係なく渡してたけど、9月に入ってからは求人があるところに絞ってどんどん行った。

 

面接・研修は計4回。採用はゼロ(ひとつは自分で蹴ったんだけどw)

 

その意味するところはつまり、私の何かが足りないという事じゃないかと。しばらく前に「何もうまくいかないときは何をやってもダメ。内側に目を向けるとき」って美輪さんの言葉に出会い、自分を省みようとして、ノマドワーカーのサイトに登録してみた。

 

でも自分の内側を見るってどういうこと??ぶっちゃけ考えれば考えるほどネガティブになっていく。もともとネガティブだからw今までホテルで働いてきたけどその経歴はここでは無意味なようなもんだし、実際目に見えた成果や数字もないから人にも伝えられないし。何事も中途半端なやつなんですよ。ああ、ダメだ元気だそう・・・からのyoutube

 

自分じゃ自分のこと気付かんし。間違って認識してるかもしれないし。ここは友人に客観的意見を述べてもらおうと思った。

 

私の履歴書はただの情報の羅列で、私を売るチラシじゃなかった」

 

今日の一番の収穫はこれだなー!

恥を忍んで私の履歴書を公開しちゃおう!

 

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作ってて自分でも見辛いな〜と思ったよ。何年働いたってのがパッとみて分かりづらいし、内容も簡単だし。シンプルにまとめないとね!と思って作ったんだけどシンプルすぎたらしいww

 

別にこれがだめって訳じゃないと思うんだよね。一応カナダでは先生のオッケーもらったし。海外の履歴書の書き方って調べるとこんな感じだし。

 

だけどね。私、忘れてた。自分で考えるってこと!!

 

日本では履歴書のフォーマットはもう絶対的なもので、書き方は単純。あれこそ情報の羅列。だからついついこれが正しい、これでいいんだ履歴書はって何の疑いもなかったというか。

 

だけど自分がこれ見辛いって思ったんなら相手だって見辛いに決まってる!就職活動での武器はこの履歴書とカバーレターしかない!だったら履歴書とカバーレターに全てをつぎ込むっきゃない!!英語下手くそならなおさら「え?面接?もう話すことありませんけど🤤」ぐらいに書き込まなければなるまい!!

 

何処でもいいから私を拾って欲しい、、、そんな気持ちじゃ足元をみられるからね!人手が足らない?なら私が手を貸してあげよう、的な気持ちでいかなければ!会社も労働者も対等なものだもんね。

 

私の履歴書に価値をつけられるのは私だけ!後やっぱり言い方ね。言い方にもある程度のルールがあるのだそうじゃ。そのルールの本を借りたから勉強するのじゃ。本当に世の中って方程式だらけ。コーヒーの美味しい淹れ方も方程式、言語も方程式、数学も方程式・・・人間が編み出したものは全部方程式で出来ている。

 

常識は常識じゃない。かつてぐるぐるまわってるのは太陽で、地球は動いてないのが常識だった。でもそれは間違っていた!みんながみんな同じことを考えていては、改善も発展もない。自分で考えて時には常識をぶち破っていくことが大切なんだって思い出しました。

 

ああ・・・・宇宙の本読みたくなってきた。宇宙の話大好き。

 

そんなわけでとある方々には一方的に迷惑をかけちゃいましたが(すみませぬ)、ワタクシ自信回復しました!

 

最後にワーホリを検討している人に言いたい。私の周りは結構仕事がすぐ見つかる人が多いんだけども、こんな人もいるからな!これが現実だからな!仕事はきっと1ヶ月もあれば見つかるだろ〜私ラッキーな方だしとか思ってると痛い目を見るぞ!お金は十分貯めるべし!

 

ちなみに9月27日は私の滞在3ヶ月目であり、星野道夫さんの誕生日であり、亡くなった友達の誕生日でもある。友達が夢見てた未来。生きてるってだけで感謝。

 

rie - 言葉の壁に対する不安って誰にでもあるよね、という話

どうも、最近すこし活発化しています、rie です。

 

というのも、今日、とあるお方とオスロで再会しました。

それは、わたしが日本で通っていたノルウェー語教室の先生です。お変わりなくて、お元気そうでよかった~~

 

カフェでコーヒーを飲みながら、職場の話、住まいの話、旅行の話、将来の話、などなど、少しずつ思い返しながらお話しをしたのでした。あとリクエストしていた中農ソースをいただいた(本当ありがとうございます)。

 

そんでもって、一緒に行った本屋さんで、ずっとほしかったコレを遂にゲットしました。

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ノルウェー語と英語で、絵を見ながら単語を覚えるのにいいなあと思って。

今更ながら、これを読んで勉強したいと思います~。

 

 

 

それにしても今日、お話しをしながら、思えば確かにここまでいろいろなことがあったよなあ、と。同時に、本当に周りのおかげでわたしは今ここにいられるのだなあ、と改めて思い返すことができました。いやあ、本当に、自分ひとりでできたことなど、ひとつもなかった。

なんて強く思わされるのには、ある理由があるのです。それは。

 

 

わたしは英語が壊滅的に話せなかったこと。

 

 

ワーホリビザでこちらに来た際、今後の生活に大きく関わる問題になることといえば、住まい探し仕事探しの2点ではないでしょうか。

探し方については、今までのこあきさんの記事や他のまとめ記事を読んでいただければ、どちらも大体わかると思います。特別なコネがない限り、みんな同じ道を通ると思っていいかもしれない。これは運とタイミングが作用するので、なかなか苦労します。

 

で、それとは別に、わたしにとって更なる壁を感じていたことが、この「言葉の壁」だったのです。

 

 

わたしは今まで長期の渡航経験がありませんでした。父は仕事の関係で英語が少しだけ話せましたし、妹と弟はどちらも学校のプログラムによる短~中期の海外滞在を経験していたので、兄弟姉妹ではわたしだけがほとんど全く英語環境に身を置いたことがありませんでした。

あ、母親は新婚旅行以来、海外に行っていないとのことですが(← 先月その記録を破ってオスロへ来てくれました)。

 

それこそ和菓子屋に勤めていたときに、海外からのお客様があまりにも多かったので、ようやく”話すための英語”を勉強しなくては!と重い腰を上げたのでした。

いや、それまでにも英語力の無さをみじめに思う場面には何度も遭遇していたものの、やはり日本に暮らしている以上あまり使う場面もなく、勉強意欲がわかなかったのです。言い訳。

 

それと同時にノルウェー語教室にも不定期ながら通い出し、最低限の会話表現は覚えました。

 

 

が、やはりこちらに来て思ったことは、

 

1.相手の言っていることがよく分からない。

2.自分の言いたいことがうまく伝えられない。

 

でした。英語も、ノルウェー語も。

 

1.に関しては、リスニング力と語彙力の問題もありましたが、それでも日本にいる間は仕事の合間を縫ってPodcast でニュースを聴いたり、教材の音源を通勤時に聴いたりはしていました。単語帳はあまり続かないタイプなので、すぐ飽きていた。。

しかもニュースはわたしにとってまだムズカシイと感じる単語や言い回しも多く、その上聞いた単語や文章を記録しておく習慣もなかったので、聴いたら聴きっぱなし。流してしまっていました。

 

2.に関しては、完全に「話す」トレーニング不足だったと思います。なぜなら、メールならじっくり考えて、たまに調べながら文章を自ら作り出すことはできたから。きっと、文法を学校(や語学教室)で学んだからなんとか書けた、という感じです。

でも、相手の意図を聞き取り、自分の考えをまとめてから返す、というプロセスに異常なまでに時間がかかる。なんなら、焦って文法がうまく出てこず、単語も思い浮かばず、ただアタフタするだけ、という、お互いにとってあまりよろしくない状況になりがちでした。

 

和菓子屋での会話は、だいたい決まっていました。飲食などは、どこもそうかもしれないけれど。だから知っている単語と最低限の言い回しさえ知っていれば、まあまあ一方的ながらも、それっぽく接客することはできたのです。

とにかく、日ごろの勉強不足ももちろんあったと思いますが、英語、ノルウェー語のシャワーを存分に浴びた経験などなかったので、来たばかりのころはほとんど知り合いもいませんでしたし、何もかもが不安でした。

 

 

ところで、わたしがなぜ両方の言語を一気に勉強したのか。

 

それは、最後まで悩みながらどちらにも決められず、更にどちらも渡航までに自信をもって話せるようになれるとは思えなかったからです。

 

ノルウェー人は大抵、英語もペラペラです。どれくらいペラペラかというと、ノルウェー人の友達+わたしで集まったとき、まず「ノルウェー語と英語、どっちがいい?」と聞かれ、じゃあ英語の方がいいと答えると、全員がネイティブのごとく英語で会話を始めるレベル。気の利いた冗談を言い合いながら、ワイワイ会話を進めていきます。これには本当にびっくりしました。いくら文法が似ているからって、うらやましいよ、ホント。

ちなみに、どうしてそんなに英語が上手なの?と数人の友達に聞いたところ、ほぼ全員が「テレビや映画で英語を学んだ」「小学校から英語の授業もあるし」とのこと。いやいや、日本だってあるよ、特に学校の授業・・・でもきっと、彼らは会話が中心なんだろうな。そうじゃなければあれほどにはなれない。

 

なら、英語だけ勉強してもよかったかもしれません。

それでもわたしがノルウェー語も勉強し続けた理由は、言うまでもなく「ノルウェーで、ノルウェー語を使って生活したかったから」でした。

 

結果的にいえば、まだまだ道半ばですし、ノルウェー語だと英語よりもロクに会話はできませんが、それでもやっててよかったなと思う場面は多いです。彼ら、一発目は大体ノルウェー語だから。

そこで「あ、ごめんノルウェー語分からないの」と言うと英語に切り替えてくれるのが彼らのやさしさであり良いところなのですが、わたし個人的には、なんか悪いことをしたなあ、という気持ちにならなくもないのです。誰か分かってくれないかしら、これ。

 

それに、仕事でお客さんから注文を取る際、または自分がカフェなどで注文する際、ノルウェー語で言えたら「英語が良い?ノルウェー語がいい?」という注文以前の煩わしさがなくなりますし、小学生やそれ以下の子どもはまだノルウェー語しか知らない子もいるので、そういう子たちと簡単な会話ができるのは、個人的にめっちゃ嬉しい。だって子どもカワイイんだもの。天使。

ちなみにこの間、小学校で行われているLoppemarket (フリマみたいなの)に行ったのですが、お会計係が小学生の女の子2人組だったんですね。彼女たちが既に英語を話せたかどうかは定かではありませんが、とにかく最初から最後までノルウェー語でした。

ハキハキと喋ってくれたので、こちらも理解しやすく順調にお会計が進み、最後に彼女たちから Ha en fin dag!(良い1日を!)と言ってもらえたときの嬉しさときたら。たぶん、途中で分からなくなって「ん?英語でもいける?」みたいになってたら、あの場の雰囲気ちょっと崩れていたんだろうし、もしかしたらあのはじける笑顔で Ha en fin dag! とは言ってもらえなかったかもしれません。

 

まあ、実際そこまで気にすることはないのかもしれませんが、相手の言っていることが分からないことで知らずのうちに生まれる溝のようなものって、やっぱりあるよね。

だから、本当に必要最低限でいいからわかるようになろう!と思って、せめてそれらしき単語や言い回しは日本で勉強したのでした。これは正直、やっててよかった。

 

 

 

で、わたしの本当の問題は英語です。

この語学力不足で、渡航してから今まで本当に苦労しましたし、辛い思いもたくさんしました。

 

住居探しで言えば、内覧も何度か断られたし、引っ越しの際にもコミュニケーション不足で一時期管理人との関係が悪くなりました。

仕事探しでは、せっかくわたしの履歴書を見て読んでくれたカフェでの面接において、ひとえにわたしの語学力不足で相手とうまくコミュニケーションが取れず、不採用になったことが何度もありました。これは本当にショックだった。だって、ここで働きたい!と思っていたような場所に数か所呼んでもらえたのに、ほぼすべて同じ「英語力不足」という理由で不採用になったから。

 

でも、特にこの仕事探しでの経験が、わたしの負けず嫌いの心に火をつけました。

ここまで来たのに、語学さえ問題なければ採用だったかもしれないのに、言いたいことが言えなくて仕事をもらえなかった。ならば、彼らをぎゃふんと言わせるくらいに喋れるようになってやろうじゃないか!と。

 

勉強方法は、ほんとうに人それぞれだと思うし、いまだにオススメ方法といえるものはありませんが、わたしはとにかく毎日のようにPodcastバイリンガルニュースを聴き、気が向けば英語の動画を見て言い回しを勉強したり、ふと気になる言い回しや単語を見つけたら調べたり。あとはもう、職場での簡単な会話を聞いては真似をする。

 

 

 

そんなわたしは、今でこそ仕事をしていますが、わたしの惨敗加減を見かねた日本人の知人が誘ってくれたから今日まで何とか働けているのであって、やはり英語力は短期間でそこまで上がりませんでした(そりゃそうだ)。

それに、まだまだ分からないこともたくさ~~~~~~~~んあるし(← この棒の長さがわたしの現在のレベルを物語っている)、ときには指示を聞き間違えて失敗することだってままあります。あとみんな国籍がバラバラなので、それぞれに話し方の癖があり、うまいこと聞き取れる人とそうでない人がいたりもする。

 

それでも、日本人同僚や他の同僚、オーナーの理解とサポートがあって仕事も少しずつ覚えてきましたし、契約の関係上、そろそろ次の仕事も探さなくちゃならないので面接を受けたりもしたのですが(それがまた有難いことに、憧れのコーヒー業界の方とお話しする機会をいただけた)、彼をはじめ数人に、君が思うほど英語はひどくないよ!大丈夫!と言ってもらえるくらいには「なんとか話せる」程度にはなってきたと思っています。

ほかにも、渡航当初からの友人なのに、誰かに同時通訳してもわらないと話せなかった、みたいな人が数人いたのですが、彼らとも最低限の会話ができるようになって「ホント上手になったね!(← こうやって過剰に高評価をくれるのがノルウェー人の良いところだと思っている)」と言ってもらえると、やっぱり嬉しくなっちゃうよね。単純。

でも、こういうところから来る、やる気や自信って、けっこう大事だと思う。

 

もちろん、人生なんでも運とタイミングだと思って生きているわたしにとって、この渡航生活はほんとうに周りに恵まれてきたと感じています。ホント、よくここまで生活できているよなあ、とつくづく思う。

でも、これからワーホリを考えている方で、もし語学に自信がないのなら、声を大にして言っておきます。

 

 

「せめて最低限の英会話ができるようになってから渡航することをオススメします」と。

 

 

この「最低限」とは、初対面の相手との会話や面接で簡単な質疑応答としてよく聞かれること、たとえば「いつノルウェーに来たの?」「どうしてノルウェーに来たの?」「志望動機」に加え、同僚とのコミュニケーションを想定した会話、かなあ。

特に、仕事でも住居でも、契約書を交わすときは、自分とオーナーの1対1で行われる場合がほとんどでしょうから、後々問題にならないよう、気になることは質問できる程度になっておいた方がいいと思います。わたしはこれでアパートの引っ越し時に大問題となりましたので。

 

そんなわけで、あまり説得力はないかもしれませんが、わたしなりにアドバイスできることがあれば、と思って書きました。

もちろん、先ほども書いたとおり、なんでも運とタイミングだと思うので、通る道は人それぞれ。これはあくまでも、一時例として参考にして頂ければ幸いです。

 

 

 

 

 

またもや長くなりましたが、最後に今日のおやすみソング。

あんまりお休みっぽくないけど、ここ数日やたら聴いている。


ハナレグミ 家族の風景

 

 

 

 

ではでは。

 

 

rie

トナカイ -序章-

こんにちは、akieです。

こあきさんが農業、環境に興味があるとのことで、私もランドスケープアーキテクチャーを勉強していてかじったので早速いろいろお話してきました!

異業種だけどこういう話ができるの、すごく嬉しいです。

 

デザイナーとかアーキテクトって、いかにも’専門’で世界違そうとか思われることありますが、そんなことありません。

 

思いを形にする専門家、

 

であって、足を踏み入れるフィールドは多様です。住宅、企業、飲食、観光、交通、、

形にするにはその背景を理解しないといけません。

どれくらいの人、どのような人がその形を使うのか、はもちろん、

その形を通して何を伝えたいのか、

住民同士のコミュニティのあり方、環境に配慮した企業方針、新鮮な食材にこだわった味、、、ざっくばらんな例ですが。笑

そのためにいろんな立場の人から話を聞いたり、もしくは商品を実際に使う、味わう等、を建物を実際に立てる土地を中心にしたリサーチとともにするのが面白いところだと思います。まあ実際には企画開発部のようなところが主にリサーチして建築家はそれを受けてあーだこーだやりとりしながら設計図等を描いてくかんじがほとんどなんだろうけど。

とにかく、他種との共同作業としていろんなことに首を突っ込み、最終的にいろんな人に新しい、そして心地よい体験をしてもらうこと、それが醍醐味なんじゃないかなと。

 

私がランドスケープアーキテクチャーに進むきっかけになった教授がよく言ってました。

 

’丸か四角かなんてどうでもいい。世界をつくること、それが楽しくてやめられない。’

 

 

前置きが長くなりましてすみません。トナカイの話に入ります。

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'REINDEER (トナカイ)'

は私の修士設計のテーマでした。なぜランドスケープアーキテクチャーでトナカイなのか、と言うと、

もともと田舎に興味があって、特に北極圏トロムソに1年いたこともあり、北のほうの自然に対して何かできないかと漠然に考えていました。でももちろんむやみに新しい建築物を開発するのではなく、ランドスケープ、つまり風景とは、自然とはなんなのか、ということを考えるためのプロジェクトをしたかったんです。

 

私が考えるに、

ランドスケープアーキテクチャー=人と自然(外部空間)の関係性

です。

つまり、ちょっとした公園も、街中の街路樹が植わりベンチが置かれたストリートも、そして山道の途中にぽつんと置かれた駐車場兼展望台も、ランドスケープアーキテクチャー。

それらが人の行為と自然(山、木、岩、、)の関わり方を考えたものであれば、そう呼べる、気がします。

 

そのランドスケープアーキテクチャーをデザインする者=ランドスケープアーキテクトとして、その意味を追求したプロジェクトとして、トナカイをテーマに選びました。

 

トナカイは(野生を除いて)主に北極圏で少数民族により放牧されています。

それはその民族たちの中で昔から伝わる’生活’です。自然の現象にしたがうトナカイたちを最低限コントロールしながら、自分たちもそれにしたがい移動生活をする、つまりノマドです。

北欧では今でこそ彼らのほとんどは定住住居をもち生活していますが、1ヶ月ほど冬小屋で過ごすこともあるそうです。

トナカイは食用として処理されるほか、角、骨、皮もいまだ伝統衣装や、インテリア用品等の生活用品をつくるのに使われます。

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あえて上で’伝統的な生活’と言わなかったのは、そのノマド生活が世界の近代化の影響を大きく受けているからです。今のところ、’伝統的でかつ現代に適応した生活’といった方が良さそうです。

その影響とは、例えば、道路開発や炭鉱等の採掘場の整備などによって、トナカイ放牧のエリアが侵略されたり、地球温暖化によって雪が凍ってしまいトナカイが餌となる植物を掘り起こせない、また彼ら自体少数民族であり、開発反対等の声をあげるのが難しかったり、などなどあげたらきりがないほどです。

 

彼らの生活はまさにランドスケープ、人と自然の関係性を凝縮したものです。

それは伝統的にはポジティブだけれど、現代的にはネガティヴで、

つまりいいことばかりではありません。

 

私はそれをアーキテクトとして、形にしたいと思ったのです。

緑が足りない街に公園を設計するような、いわゆる問題を空間で解決するのではなくて、

ある存在の価値を高め、問題提起をすることで、私たちの存在する世界をみつめなおすということ。

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要するにトナカイについて、その放牧生活が今現在どんななのか、そしてそれがいかに私たちから影響を受け、また私たちの生活にも関係しているか、を本にし、それをもとにした展示をするというプロジェクトにしたんです。

 

そのツールとしてのフォトグラフィー、作詩、本のデザイン、展示空間設計をしました。リサーチとして北ノルウェーのサーミ族の放牧民のお家に2週間ほどホームステイし、ひたすら写真を撮りまくる、ということもしました。

下記、ホームステイを受け入れてくれたRein Passionさんには本当に本当に本当に、お世話になりました。

https://www.facebook.com/Rein-Passion-1649712091909526/?ref=br_rs

 

アーキテクトとして、空間をbuildするというよりも、

知識をbuildする、

というのがプロジェクト'REINDEER (トナカイ)'です。

 

ただ一学生のプロジェクトというだけで終わらせたくなくて、これをきっかけにいろんな人にトナカイに興味をもってもらえたらと思っています。そのためにもせめてこの約200ページほどの本だけでも外に出せたらと企んでいます。笑

 

すみません、プロジェクト背景の説明で長くなってしまいましたのでここら辺で。。

トナカイについてはまた詳しくかかせていただきたいと思います〜。

Serviver, 生きる術を身に付ける。

Hei :)

 

こあきでーーす!

先日号泣してスッキリし少し考え方を変えてみる事にしました😇 とりあえずお金が減るばかりじゃ気が滅入るからお小遣いを稼ごう!と。

 

 そう、はやりのノマドワーカーを目指す事にしました!ノマドって英語なんだって。英語で”遊牧民”て意味なんだって。か、、、かっこいい✨

 

そんな私がまず始めた事。

 

・Preply登録

 これはオンラインで日本語教師をしよう!ってサイト。プロフィールをせっせと作って、あとは待つ。かなりの人数の日本人の方が登録しており、まず生徒を獲得するのが難しそうではあるけど。そして何を隠そう人に何かを教えたことは仕事くらいしかない!ただ日本語に関する本を読むのは好きで時々読んでいたし、今まさに私が語学習得中なので「ここをこう教えて欲しいな〜」とかニーズが分かりやすいはず!

Skypeやオフラインレッスンの先生を見つけましょう。個人レッスンが受けられる最高のプラットフォームです . Preply

 

・ザグーワークス登録

 これはライターとして記事を寄稿するサイト。1つの記事につきポイントが付いていて、ポイント=お金を貯めていくシステム。文章書くの好きだし書けるだろうなんて思っていたけど・・・人に読んでもらうための文章って難しい!まずタイトルから悩む。キーワードを抑えつつ、面白い記事にする・・・。ライター奥深し。

ライティング/アンケート|在宅ワークの【サグーワークス】

 

この2つは、ブロガーさんの海外在住者におすすめのお小遣い稼ぎみたいな記事で知りました。

 

Tatsumaru Times

TOP - WSBI

 

しかしだね?オスロにワーホリに来てるのに、家でパソコンにかじりつくなんて勿体ない!って大多数の人が言うでしょう。よおおおおく分かってます!分かってるわ、ほんと!でも仕事が見つからないんじゃーーー!!!

 

そこで物は考えよう。今有り余っているこの時間を使って経験値を積んでおけば、日本に帰ってからもお小遣い稼ぎが出来る。特に東北に移住しようなんて考えている私には、お金稼ぎの手段は多いに越したことはない。

 

どちらも全く初めての状態から始めるから、刺激もある。ロジカルシンキングの良い訓練になるとも思ったんよね。記事を作るときは、どんなキーワードがふさわしいか、どうしたら分かりやすいか、面白いかを考えながら順序立てて段落まで細かく設定する。実践と調整の繰り返し。

 

でも細かいこと、売れることを考えすぎずまずは自分が経験したワクワクやびっくりをそのまま伝えたい!その温度感を。日本にいながら楽しんで貰えたら最高にハッピー💓

そういうワクワク感を大切に、決してお金稼ぎのためにだけじゃなくやっていこうと思います!相当な努力がいるんだろな。そして同時にネタ集めも必要になる・・・

 

・・・ワクワクが止まらない😎

 

日本にいた時はノマドワーカーになろうって考えもしなかったけど、とにかく海外に来たらなんとかしてお金稼いで生き続けなきゃならないからね。何かしら自分で仕事を生み出す、それは日本で移住した時にも必ず先に進む力になる!なんでもやったもん勝ちだー!

 

勿論現地でのバイト探しも並行して続けますがね。ただもうそこに頼り切ってると私の精神がまたすり減るからw辛いと幸せを短い周期で行き来してて感情が忙しいわ!

 

ところで先日別の記事で料理ど素人がカフェを開くまでの軌跡という事で、料理用のインスタを始めたと書きました。自分で作ったお菓子だったり、色んなカフェで食べたご飯を載せてるんだけど。。。

 

お店で食べたやつは、お店のアカウントを貼り付けて載せるようにしていたら、なんとそのお店が私の写真を使って公式アカウントに載せてくれたの✨

 

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これが私の載せたやつ。

 

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そしてこれが公式アカウントが載せてくれたやつ💓

私のアカウントまで載せてくれたの!うれしい・・・😭ちなみにアカウント名は「どんぐり見習い」です。以前働いていた職場でのあだ名がどんぐりFBIだったから笑

 

こうやって名前を売る方法もあるのかあ・・・と少し思いました。思わぬところで繋がる縁も多いよね。うんうん。

 

ちなみにこのNordvegan、私がめっちゃ働きたいお店です。履歴書を2回メールで送り、実際に手渡しにも行きました。だってスタッフちょうど募集してたんだもん!でもなんの返事も来ません。名前載せてくれるのうれしいけど・・ついでに雇って欲しい😇

 

さて、明日はなんと日帰りでアムステルダム行って来ますw 今考えたらお金ないくせに日帰りとか超リッチな事してる😇でもいいの大好きな友達くるから!

 

来月にはなんとなんと日本から二人友人が遊びに来てくれそうです!こんな遠い異国の地へ!一人は世界一周中の友達、もう一人は北欧イベントで知り合った友達。嬉しいなあ〜〜〜でもオスロ本当に北欧感を期待してくると拍子抜けしそうだからな〜〜〜〜笑 良い感じのお勧めスポットやコーヒーショップを探そうと思います!

rie - 森は食材の宝庫

どうも。rieです。

 

 

9月も半ばを過ぎ、オスロの太陽はだんだんと姿を隠し始めてきました。ああ~いかないで~~

 

今はまだ、わたしが朝起きる(8時前)と、すっかり日は登っているし、夕ご飯を食べている今(19時半)、ようやく暗くなってきています。

でもこれが、あと1か月もしたらあっという間に寒くなって、しばらくは朝晩の明るさも消えていくのだろうなと思うと、寂しくもあり楽しみでもあります。月が好きな人間としては、月灯りを見ながら歩くのが、またいいのですが。

 

気温も、朝晩はマフラーがないと寒いと感じる。う~ん、もうすっかり秋ですね。

 

 

ってなわけで、本日はわたしが大好きな場所をご紹介します。

 

 

じゃーん。

 

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はい、森です。こあきさんもよくいろいろな森の景色を紹介してくれていますね。わたしもよく行く場所のひとつです。

 

オスロは電車一本、バス一本で森や湖へ気軽に行けるのがいいところ。訪問者向けに分かりやすく整備されているところもありますが、基本的に木を切り崩したりしている場所は少なくて、自然のありのままの姿を活かした状態になっています。

 

 

そしてもっと魅力的なのは、こういった森たちで、季節によってさまざまな食材が採れちゃうということ。

 

聞いた話によると、少なくともノルウェーの場合、私有地で育てているものでなければ、自然になっているものは誰でも採っていいのだそうです。それってすごいよね。

日本ならきっと、訪問者からお金を取ったりして、ビジネス化してしまうでしょう。でもこちらでは、自然を占領したりなんて、まずない。そこもまた素晴らしい。

 

 

わたしは今まで何度か友人に誘ってもらい、季節ごとに変わる森の表情を楽しみつつ、旬の食材を採ってきました。

 

 

春先は、日本でも採れる山菜、こごみと蕨を。特に蕨はノルウェー人にとって食べる習慣がないらしく、けっこうモリモリ採れました。

 

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↑アジア食料品店で、わざわざうどんを買ってきた。はんぺんみたいなのはfiskekakeといって、白見魚をすりつぶしたハンバーグ状の食べ物です。

 

 

そして夏は、以前の記事にもありましたベリー摘みを。あ、ここで獣道へ進みたがったのは何を隠そうわたしです笑。

 

ちなみに、わたしは縁あって一時期だけ住まわせてもらっていた友人の家の裏庭?公園?で、ありったけのラズベリーを摘んではヨーグルトに混ぜたり、ジャムにしてワッフルにかけたりしていました。

いやあ、あそこはあたり一面がラズベリーの木だらけでしてね。あれは至福でした。

 

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ラズベリー以外にも、ブルーベリーと、謎の実(これは結局あまり食べなかった・・)も。こちらのブルーベリー、ずいぶん小ぶりだなと思って調べたら、ビルベリーといって、よく日本で見る大粒のブルーベリーよりもアントシアニンの含有量が格段に多く、健康にいい果実だと言われているんだそう。

 

 

ちなみにベリーの旬は種類によって少しずつズレていて、この他にも赤スグリ、黒スグリ、セイヨウスグリ、リンゴンベリー、アロニアなどなど。すべて野原や森で採れます。すごいねえ。

中にはあまり聞きなれない名前も多いですが、日本ではすでにジャムやジュースなどに加工されて売られてることが多いからなのかもしれません。

 

 

 

そして、いま、秋。といえばこれ。

 

 

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きのこ。ノルウェー語ではSopp と言います。かわいい響き。

これらが森にい~~~っぱい生えているのです。きのこ大好きなわたしにとっては、もう本当ありがたい季節です。

 

でもね、ベリーは自分でもなんとか見分けがつきますので大丈夫なのですが、きのこばかりはね。中にはヤバキノコもたくさん生えてますし、判別が付けられる自信は全くないので、今のところはキノコ狩りに慣れている人(主にルームメイト)に連れて行ってもらっています。

 

 

そして、先週末に行ってきました。日曜日だし、他にもきのこ目当てで森へ入っている人もいたのでどうかな~とは思ったものの。

 

 

結果。

 

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およそ1時間半の滞在でしたが、なかなかの量が採れました。万歳。

 

あ、ちなみになのですが、左下のナイフはこの間のストックホルム旅行で見つけました。これ、キノコを切って中身を確認したり、持ち帰る前後に反対側のブラシで土やゴミを払うことのできるスグレモノ。

1回目に行ったときはこれを持っていなかったのだけど、今回はこのナイフのおかげで処理が比較的簡単に済みました。嬉。

 

 

もちろん、きのこにも旬がありまして、前回はもうすこし早い時期に行ったこともあり、Steinsopp(stein:石 + sopp:きのこ) = ポルチーニ!!とかも採れました。今回はもう時期が終わってしまったみたいで、ひとつも見つからなかったけれど・・

 

 

で、今回収穫したsoppたちをまとめてみました。

 

 

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あ~かわいい。かわいい上においしいなんて。幸せやね。

 

それにしても、いろいろな種類のきのこがいるんだな、と改めて感心しました。

 

 

真上から時計回りに、おそらくもう採り収めであろう rimsopp(霜きのこ)、色とりどりの kremle sopp、茶色い kusopp(牛きのこ)、黄色いkantarell、カサが黒っぽい traktkantalrell、白い sausopp(羊きのこ。刻んでしまった)、そして中央が piggsopp(スパイクきのこ) です。

 

名前はすべてノルウェー語で教えてもらったので、全種類の日本語訳が分かりませんが、直訳したやつ全部かわいい。日本でも見かける機会があるのは kusopp=アミタケ や kantarell=アンズダケ かなあ。

特に kantarell と steinsopp はストックホルムのあちこちで大量に屋台販売されているのを見かけたし、今回のきのこ狩り中に話しかけてきたノルウェー人のおばさまにも「あ!あなたの目の前に kantarell があるわよ!」と言われた程なので身近なのかと。まあコイツ黄色いからすぐわかるってのもあるのかしら。とにかく、見つけてくれてありがとうおばさま。

 

 

この中で個人的に特に面白いなと思ったのは、右上の kremle soppたち。カサの色がみんな違うけど、みんな同じ種類。道に突然ポコッと生えていることが多く、いわゆるきのこらしい形をしている。

これ、ルームメイトに聞いたら、持ち帰る前に味見をしていました。いい香りが口の中に広がればオッケー、でも中にはピリピリっと辛いものもあって、それはどう調理しても辛いままなので採らないらしい。美味しいやつは生でもいけるって。

もしカサの色が赤や紫だと、辛い傾向にあるとのこと(※ただし見た目が似ている毒キノコもあるので、確実にkremle soppだと断定できない段階では味見どころか採らないほうが吉、らしいよ。そうね、何かあったら怖いものね)。

 

 

これらは乾燥させて出汁を取ったり、オイル漬けにして保存したり。もちろん採ったその日にそのままの状態で調理して食べるきのこは格別においしいのです。ああ、森の恵みのありがたさよ。

 

 

そんな奥深いきのこの世界。今回収穫した種類のほかにも食べられる種類はまだまだあるし、これからのシーズンに生えてくるきのこもあるらしいので楽しみ。

また同じノルウェーでも地域や生えている木の種類、気候などによって採れるきのこも変わるらしいので、遠足もしてみたいなあ。って、きのこに全てを捧げようとしている。

 

 

オスロに住んでいると、東京に住んでいたころに比べて断然森へ行く頻度が増えます。そして、こうやって自らの足で食材を採って頂くことで、自然の恵みへの感謝の気持ちを改めて思い起こすことができるので、とてもいい。

もちろん、普通にお散歩へ出かけたり、家族や友達とアクティビティをして楽しむのもいいですね。とにかく自然とうまく付き合う生き方が出来るノルウェー、すばらしいです。

 

みなさんも、オスロへ訪れる機会があったら、ぜひ近くの森にも足を運んでみて下さい。

 

 

 

 

最後に今日のおやすみソングを。

ノルウェーの歌姫、Auroraちゃん。彼女の透き通る声はこういう曲で特に活きるような気がするのです。でもノリノリになってきたときのダンスも気持ち悪くて大好き(悪口ではない)。


Aurora - Through The Eyes Of A Child (Live) - Stripped (Vevo UK LIFT)

 

 

 

ではでは。

rie

号泣した日

hei !!

最近ただの日記だけど今日のは本当にただの暗い日記ですw本当に暗いし愚痴だし自分勝手な日記ですけど・・・書きます!吐かないとやってられん!笑

 

今日、電車で号泣しました。笑

ずーっと待ってた会社からの返事を、知人からの連絡で知りました。お互い連絡してる中で同じ会社を受けたのが分かって返事まだかね〜なんて話してたら、彼の方に電話が行って明日来てくれと言われたそうです。私にはメールすら来ません。

 

もう心の糸プッチンですわwwww

 

1ヶ月以上も仕事探して時間があれば語学学校行ったり無料講座行ったりしてノルウェー語も頑張って来たのに、彼は最近来て仕事探しもまだ全然ですよ〜とか言ってたのに私よりも簡単に仕事見つかって。完全に逆恨みだよ!しょうがないって分かってるよ。

 

でも羨ましいんだもん。他の人みたいに手に職がなくて悩んで。今度は自分じゃなくて他の人が選ばれて。そうすると自分の今までってなんだったんだろうって思ったりして。もういい大人だからちゃんと分かってるよ。私の職歴が活かせる仕事だってあることぐらい。ただ今回はちょっと違っていただけだって。

 

知人から連絡来た時に私は友人宅にお邪魔していて、その時はなんてことなかったんだ。あー駄目だったかって思ったぐらいで。

 

でも一歩、建物を出た瞬間にもう訳も分からず涙出て来て。帰りの電車も帰り道もずーっと号泣。ここ暫く落ち込んでは、なんとか気分転換をして元気を出してやって来たけど、どうやら無理をしていたらしく、もう完全に糸が切れたらしい。何も考えてなくても涙がドーッと出てくる。

 

何もかも上手くいかない。他の人たちが羨ましくて、人に会いたくなくなる。結果がついて来ないんじゃ、頑張ったって無駄だって思っちゃう。ノルウェー語勉強したところで、ノルウェー語喋れないのに雇ってもらえた人いっぱいいる。頑張るのアホらしくなった。仕事をもらうためにノルウェー語を勉強しているわけじゃないけど、嫌になった。

 

こんなに人生がうまくいかなかいのが辛くて。今までにもうまくいかなかった事あったと思うけど今では忘れちゃった。なんとかなって来た。なんだかんだで思い通りの人生を今まで送って来て何も悔いはない。強運だと思ってやって来た。だけどノルウェーでは部屋探しとか最初から全然うまくいかず、全部がうまくいかない。本当に嫌になった。

 

私は強運の持ち主なんかじゃなかった。我儘なのかもしれない。頑張りが足りてないのかもしれない。欲張りなのかもしれない。悪いことばっか考える。

 

この先私は仕事を見つけて、あの時あんなこと考えて泣いたな。バカだな〜って思うかもしれない。もしかしたらとうとう仕事が見つからなくて、帰国するかもしれない。

 

どちらにせよ、何もかもうまくいかない時は人生には絶対ある。こういう日があったってことを忘れないでおこうと思う。私はきっとこれをなんらかの形で乗り越えるだろう。良くも悪くも。

 

今日は号泣した日。孤独を感じた日。自分にがっかりした日。

もうしばらく人には会いたくない。

 

〜3時間後〜

 

元気です!!笑

さっきまでの絶望っぷりが嘘のように元気です!!!大号泣してめっちゃスッキリしました!笑 今は逆に人に会いたい!笑 人の優しさあってこその今の私ってことを忘れておった。

 

ここ最近の日記を見ても分かる通り、無理やり前向きになろうとして色々試していたものの・・・それは臭いものに蓋をするのと同じことだったらしい。

 

友人が、感情はなかった事にはできなくてずっと心に溜まっていく。ネガティブな感情を抑え付けてると、ポジティブな感情も麻痺していくんだ、って教えてくれました。

 

感情は吐き出さないとダメなんだって。身にしみてよくわかった。人間の心体の関係って本当に不思議だよねえ。。。モヤモヤを溜め込んで蓋をすると、ずっと残っちゃうんだね。今日自然と涙が出たのは身体の正常な反応だったのかも。もう蓋するのも限界だよーっていう。

 

はあ・・・28歳、まだまだ自分のコントロールができませんが一歩成長かな?

 

泣いて笑って生きて行こう!それが人生じゃ〜〜