\... ノルウェイ北欧暮らしメモ .../

北欧暮らし。色んな人の色んな目線で。

rie - 2017年が終わりそうなので、今年を振り返ってみる

どうも。rieです。

 

ここのところ、かなりバタバタしていました。

 

 

まず、一昨日ついに仕事が終わりました。

いやはや、本当疲れました。だって数えたら11日連勤だったんだもの。そりゃ、後半は腰に爆弾も抱えますよね。

っていう話、同僚にしたら、その場にいたスタッフ全員が我こそは!と腰痛解消法を教えてくれました。はは、ありがとう。とりあえずストレッチはちゃんと毎日やります。

 

でもね、あれほど忙しくってつらいことを沢山経験した職場でも、いざやめるってなると、まあまあ寂しいもので。

だって、あんなに英語の話せなかったわたしと一緒に働くだなんて、みんなも苦労しただろうに、最後までフレンドリーに接してくれた同僚たちはやさしいよ。

 

まさかの最終日は暇すぎて3時間近く早上がりしましたが、帰り際みんなとハグをしたら、ちょっと泣いてしまったのでした。でもそれくらい、いい人たちに恵まれたなあ。

思いがけずたくさんプレゼントをいただいちゃって(反対にわたしは日本で買ったミニ和菓子をプレゼントしてみたら、結構みんな面白がってくれた笑)、嬉しかったです。ほんとうにありがとうございました。

 

 

そしてそのまま夜は友人宅の忘年会に行ったり、昨夜は別の友人宅でノルウェー人ご家族のクリスマスディナーに混ぜてもらったり。

 

クリスマスディナー、ノルウェー式を初めて経験したわけですが、メニューが茹でジャガイモ、リッベ(豚肉のリブ)、あと豚肉ソーセージだったかな。とてもシンプルな味付けで食べやすかったです。お肉は少しだけいただいたけど、すぐにお腹いっぱいになるくらいどっしりしていた。

これは地方によって全然違うみたいで、ラム肉になったりトナカイ肉になったり。とにかく彼らは狩猟民族なだけあって、お肉料理が普通のようです。

友人ママさん曰く、わたしたちは年に一度のこの食事を食べるのがとっても楽しみなの、と。それに、それ以外のレパートリーなんてないから、もしこれを食べられない家族や親戚、お客さんが来たところで何も変わりの料理は出せないのよね、と茶目っ気たっぷりに話してくれました。それはそうだ。

 

そしてデザートには、ミルク粥にクリームを足したもの。ラズベリーソースをかけて頂きましたが、これも美味しかったです。すごいどっしりしていた(← また)。

 

 

ここまでで、なんとなく想像がつくかと思いますが、ノルウェーのクリスマス料理はどのメニューも少量だけでかなり胃にきます。

そこでノルウェー人は、アクアヴィットというじゃがいも蒸留酒を、原液のまま小さな杯でくいっと飲み干し、また食事を再開するのです。なんというか、知恵なのかなんなのか。

でもわたしはこの数日間で、アクアヴィットに少しはまりつつある。後からカーッと熱くなるような、舌がしびれるような感覚になるくらいアルコール度数は強い(約40%)のですが、それがなかなかクセになるお味。それとワイン、あとなぜか日本酒ばかり飲んでいた。

 

で、和やかにお食事を済ませたら、大きなクリスマスツリーの近くで今度はプレゼント交換会。

わたしたちは、特に何も交換するためのプレゼントを持っていなかった(そもそも何人来るのかもよく分からず)のに、友人ママさんが手編みの靴下を用意してくださっていた。ああ感動。今それを履いているけど、めっちゃあたたかい。ありがとう。

 

友人のご家族、ご親戚はみんな温かく接してくれて、実は家族以外の人たちとおうちでクリスマスを過ごすのは初めてだったらしいのだけど、楽しかったと言ってくれて嬉しかった。わたしだって楽しかったよう。

 

 

 

そんな近頃を過ごしていました。なんて色々やっていたら、2017年も残り5日くらいになっちゃっただなんて。

 

さて、わたしは一体どんな2017年を過ごしたのでしょう。

 

 

 

思えば、日本で生まれ、普通に日本で育ち、海外旅行はちょこちょこいっていたものの、かといって特に英語が得意なわけでもなく(というかむしろ全然できず)、なのに長期で海外に生活するのは初めてで、何もかもが初めての連続だったこの1年。

 

コーヒーが盛んなオスロで、コーヒーと人との関わり方を体感したくて、ほとんど身一つで来たようなもんでしたが、人と接するのが特別得意なわけでもないのに、気が付けば周りにはいろいろな場面でお世話になってばかりでした。これは本当にありがたい限り。

 

3月に来たばかりの頃は、英語もノルウェー語もめちゃくちゃで(未だにこれは周りにも「よくそれで来たね」と言われる。反省しています)、言いたいことを調べては、まるまる暗記して喋っていたレベル。まあ、いま考えてみれば本当ひどいもんですね。

言葉の壁が大きくて、当初働きたいと思っていたコーヒー屋さんたちには雇ってもらえなかったものの、それが縁で色々な人と繋がりが出来たり、顔を覚えてもらえたのも嬉しかったな。

 

そういう理由も大きくて、仕事探しにはと~~て~~も苦労したけど、なんとかフルタイムの仕事をいただけて。かと思えば今度は仕事をする上での英語力を磨く必要があったり、オーナーがときどきとても狂気的で心身ともに疲労困憊状態になったりもしましたが、結果的には本来のバリスタ以外の仕事まで任せてもらえるまでになり、こんな自分でもきちんと認めてもらえたのかな?と思った次第です。

 

また住居の面では、初めて住んだアパートで騒音問題を解決してもらえず、かなり揉めてこれも苦労しました。挙句の果てには弁護士沙汰になるレベル。

でも、これも語学の堪能な知人友人に助けていただき、なんとか今のアパートに引っ越すことができたし、苦い結果になったなと思う部分もありつつ、それでもやはりお金には替えられない、住みよい環境を手に入れることができて本当に良かった。というか、ここに引っ越していなければ、今後の和菓子活動はできなかったかもしれないし。

 

あ、ちなみに本引越しをする前、7月から1か月ほど友人家族のおうちにお留守番兼仮住まいをさせてもらった時期があったのですが、これがまた最高でした。だって、普通のおうちに一人で住まわせてもらえて、お庭で猫とのんびりできて、しかも白夜。

すぐ裏は大きな公園で、ラズベリー摘み放題っていう、これ以上ないノルウェーの夏を満喫できたことは間違いない。最も仕事のつらい時期が重なっていたこともあり、あの佳境にどれだけ癒されたことか。

 

 

わたしの目的のひとつでもあった和菓子活動は、来てすぐにまずひとつワークショップが実現し、秋ごろには立て続けにイベントを行うことができて、とってもよかったな。

その他にも、家のパーティやちょっとした持ち寄りイベントでも和菓子を作っていたので、すこ~~~しずつではあるけれど、ノルウェー人に和菓子の魅力を楽しんでもらえていたら嬉しいです。周りに人にも沢山協力していただいたおかげで、どのイベントも楽しくできた。

 

 

あとは、旅行がたくさん出来ているのも嬉しい。わたしは今のところ北国ばかり行っているけれど、来年はすこし南のほうにも旅行する予定ができたので楽しみ。そう考えると、飲食系の仕事でもほとんど残業などなく、希望すればまとまったお休みも取りやすいノルウェーってすごいなと。それ以外は週6勤務だったけれど・・

あ、でも案外ノルウェー国内はオスロ近郊以外、まだ行ってないんだよなあ。出来れば友人を訪ねにベルゲンへもう一度行きたいし、オーロラは見られなくとも北のほう、トロムソとかも行ってみたいなあ。

 

 

あとはあとは、とにかくいろいろな方に出会えたのが嬉しくて仕方ない。だって、普通に日本で暮らしていたら出会わあないような人たちばかりだもの。国籍ももちろんなんだけど、活躍分野とか、こちらに長年住んでいる方だと尚更。

 

でも本当に思うのは、英語圏でない上ワーホリでも帰国率の高い(仕事が見つけにくいという意味で)と言われる、こんな北欧の地に来る日本人って、やっぱりすごく強い理由や考え方をもってきている人が多くって、話していてとても楽しいのです。

もちろんそれは決して、日本や他の国に暮らしている日本人は保守的でつまらない、とか、考え方が浅いということではありません。日本で面白いことをやっている人って沢山いますからね。

しかし、ワーホリなら英語圏の国ってたくさんあるし、英語を学びながら働くのならぶっちゃけノルウェーよりもっといい場所があると思うのですが、なんせ日本からの直行便もない遠い北国へ来るくらいですからね。それなりの理由をもっている人が多いのも頷けるような気がします。日本人自体あまり多くないせいか、お互い助け合っていこうねっていう気持ちも強い気がする。

 

 

こうやってざーっと書き出してみると、苦労もたくさんあったけれど、逸れに勝る程の素敵な出会いに恵まれたり、楽しい思い出もたくさん作ることができました。

特別積極的でもないわたしが、1年でこんなにも多くの「初めて」に挑戦できたのも、周りの支えがあったおかげだなと思っています。

 

 

ノルウェーはのんびりしていて、それが行政関係の手続きやサービスにまで支障をきたしている場合などはかなりもどかしい気持ちになることもありますが、それでも穏やかな国民性に救われることは沢山あったと思います。ある意味、はじめての海外生活がここで良かったかなあ、と。

 

また、随所随所でわたしの二の舞になってほしくないと切に願う出来事もいくつかあったので、今後まとめて記事にすることができたらいいな、とも。

 

 

ああ。とにかく猛進しては砕け、猛進しては砕け、を繰り返した、とてもエネルギッシュな1年だったような気がする。

でも猛進し続けたことで、思わぬタイミングで壁を乗り越えることができたり、今後の新たな課題や目標を垣間見ることができたので、砕けたことも含め、良い経験になったかも。

 

 

来年は仕事もしないからのんびり出来るし、ワーホリビザの期限が切れてからのことを、まずはゆっくり考えていきたいな。

それに、既にイベントがいくつか控えているのでわくわくしている。

 

 

そんなわけで、少し早いのですが、これがわたしの2017年の最後の記事になりそうです。

いつも読んでくださり、ありがとうございます。

2018年も、このブログをお借りしてちまちま更新していきたいと思うので、どうぞよろしくおねがいします。

 

 

 

最後に、今日のおやすみソング。

 

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ではではよいお年を。

 

 

rie