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北欧暮らし。色んな人の色んな目線で。

ドキドキするシェアハウス生活その後

Hei!!

 

たまにはノルウェーらしい記事も書かねばと思ったので、シェアハウス生活について語ろうと思います。

 

ルームメイトはノルウェー人女性で2つ年上。犬が大好きなすごくサバサバしたお姉さんです。先日Galdhøppigenに登る時も、レインコートがないって言ったら貸してくれました。ゴアテックスのいいやつ!ズボンも帽子も手袋もセーターも。

 

時々牧場に出稼ぎに行く間、ルームメイトの代わりに犬2頭の散歩に行ったりご飯をあげたりとお手伝いをします。その話だけすると、なんて勝手な!と思われがちですが、その代わりゴミ捨てはしてくれるし、家賃も現金で渡すと振り込んでくれるし、こういうところで持ちつ持たれつの良い関係を築いています。

 

・・・が、以前書いたようにカビ問題が不穏な空気を漂わせております。

 

相変わらずベッドルームにいると呼吸困難に見舞われてしまうルームメイト・・・。密かに私のせいじゃないかと思っていたりwwなんか・・・毛?にもアレルギーがあるらしいんだよね。私こっち来てから安物のシャンプー使ってるせいか抜け毛すごいんだよ。一晩経つと床にめっちゃ髪の毛落ちてるからいつも1日2回は掃除するww真っ黒な髪の毛、板張りの床で目立つんだよ〜。

 

彼女はここに住んで2年経ちますが、カビがひどくなってから再三オーナーに連絡を取ってたんだけど、彼らが実際様子を見に来たのはここ1ヶ月のこと。私が入居した後ね。

 

奥さんはカビを見てショックを受け、これはやばいと思ったそう。この部屋の空気内のカビが人体に影響を及ぼすレベルかどうかチェックをして欲しいとルームメイトがお願いしたところ奥さんはOKを出してくれました。金額はオーナー持ちで。

 

だけどその一方で旦那さんがNO。ベッドルームにも換気扇をつけるからそれで空気の循環をしなさいと。暖炉も設置したから、これ以上私たちの部屋にお金を使いたくないと。私たちが欲しいって言ってつけた暖炉じゃないのにwしかも暖炉はリビングにあるからベッドルーム関係ないのに!そして薪は譲ってくれるって言ったのに、結局買うことになった!

 

私はアレルギーないし、ぶっちゃけ日本の自分の部屋も窓が結露でカビすごいし大して気にしてないから、旦那さんとはいつも緩やかな会話をしてたんだけど。

 

ルームメイトはアレルギーがあるから大変でなるべく波風立てないように訴えてたらしいんだけど、とうとう旦那さんが、それならもう出て行ったらいいって言い始めたらしい。とにかくカビに関しては私たちの責任だから、換気扇もつけるんだし、これ以上することはないと。でもルームメイト的には掃除しても窓を開けっ放しにしてもカビが生えるのは、家の造りのせいだからせめてチェックだけでもって事らしい。

 

彼女は犬2頭いるから引っ越し先見つけるの大変なんだって。それをわかっててオーナーは出て行っていいって言ってるって怒ってた😂確かに中型犬2頭じゃ中心地の家は狭すぎてダメだろうなあ。でも犬たちはどっちも捨て犬でそれを拾って一人で2頭も面倒見てるんだから偉いよね。FBで犬譲渡のページも管理してて、本当に偉いんだよ。元トリマー犬好きとして尊敬してる!

 

問題はルームメイトと大家さんの契約は今年の年末まで。。。大丈夫かな、私年末越せるかな。彼女もそれを心配して、あんまり強く言えないと言っていた。自分でカビの危険度チェックするって。

 

大家さんも私には良い人たちだけど、やっぱり私はルームメイトの味方だからでてけといわれたら一緒に出て行こう。そもそもひとりで払える家賃じゃないしw今なら何かしら部屋も見つかる気がする。とりあえず私はベッドルームのカビをもらったお酢でひたすら攻撃しよう。他にも何か良い案あるかな。活性炭?とか置いたらいいかな。

 

そんな彼女は学校の体育の先生をしているようです。だけど突然「月曜日が休みになった」と今月頭から土日月と家でのんびりしていて。基本的に8時から15時くらいまで働いてるらしいんだけど、たまに昼まで家にいることもあって・・・よくわからない。それで安定したお給料もらってるのかな?学校の先生って休めなさそうな気がするんだけど、犬が体調崩したときは翌日に仕事休んで病院行ってたし。。。つい先日も昼までいるから「仕事は?」って聞いたら「朝のミーティングがなくなったから、昼から」って言ってるし。学校の先生ってそんなに緩いのかな?かと言って非常勤でもなさそうだし。。。謎〜〜〜〜

 

私がニートなもんでよく家にいる時間がかぶるんだけど、そんなに会話はありませんwだって私仕事探してる以外に会話のネタないんだもんwレストランの仕事が決まったら、生活の時間帯がずれるな〜。彼女は朝早くて、私は夜遅い。ワンベッドルームで相原ずベッド並べて寝て2ヶ月。意外となんとかなってるけど、この先、私がバイト始まったらまた変わってくるんだろうなあ。

 

私が遠慮してあんまりモノを言わないんだけど、腹割って打ち解けるためにも、もうちょっと話をしようと思う今日この頃。今日も残ったケーキを分けてくれました。ありがとう、ルームメイトよ。

 

いつか日本食を美味しく作れたら、ルームメイトに分けてあげるのが密かな目標。

 

環境の話 里山資本論とは?

ども!

今日は環境の話っていうか。。。自分でもまとまってない考えなんですが、書きながら考えるとある程度まとまるのでここで書きながら考えたいと思います!笑

 

先日友人のブログでお勧めされていた養老孟司さん著「いちばん大事なこと」が気になったのでkindleで買って読もうと思ったら、何と電子書籍化されてなかった!くそ〜〜〜何でも読めると思ってたぞー。

 

ちなみにこれがどんな話かというと、「自然を相手にするなら、日本古来の手入れの思想が大事」という話だそうです。友人はこの本の中での「人工」と「自然」の違いがとても印象に残ったそうです。

 

tsubasakato.hatenablog.com

 

そして私はこのブログの中でこの言葉がめっちゃ印象に残りました。

 

そもそも、「自然(シゼン)」という言葉は、明治時代までなかったという。

「nature」の訳語から、「自然」という言葉が生まれたのだ。

 

それまでは、日本には「自然(ジネン)」という考え方があった。

「自然(ジネン)」とは、その通り「自ずから然らしむ」こと。

まさに、「人の意識がつくりださないもの」である。

 

つまり、「自然(シゼン)」とは、西洋的な考え方であり、

人間と自然、この両者を分け、対立させる視点である。

それでいて、人間が自然を支配する方向へと持っていく思考である。

 

一方で「自然(ジネン)」とは、古来の日本的な考え方で、

原生林や、野生の動植物など、人間と対立する「自然」ではなく、

人間もその一部となるような森羅万象のことをいう。

 

それ!私が感じてるのは、それなの!

何だか自然と人が区別されてるような気がするけど、人間だって元々自然の一部のはず。だけどいつの間にやら自然は人が管理してコントロールするものになってしまった。自然の中で狩をして持ちつ持たれつだったのは遠い過去の話・・・。

 

そう、ちなみに私はビーガンにはなれないけど、肉を食べるなら害獣を食べたらいいのではと思った。私の実家の近所ではよく鹿が出る。隣町まで行くと鹿やイノシシは畑を荒らす害獣として時々処分される。その肉をおすそ分けしてもらえば、人間の食用になるために牛や豚たちがたくさん生まれる必要もないのでは?

 

だがしかし・・・肉のない肉じゃがを作っていて思った。肉が欲しい・・・あの美味しさに気づいてしまったら、果たして鹿肉じゃがで満足できるのかは謎。大好きな筑前煮だって鶏肉があってこそ・・・!私の食欲と煩悩は断ち切れないっ

 

話を元に戻そう。

 

自然といえば何を思い浮かべるかな?私は山や森を思い浮かべる。身近にある自然。ところがどっこい!!!日本の山林はジネンではなく、シゼンだと今の私は思う!

 

これは以前ミルクの話でも書いたんだけど、、、また書くねw大事なことだから😎

 

日本の山は人の手入れなしには機能しない!

かつて戦争のために日本に広がるジネンの広葉樹はバッサバッサと伐採され、代わりに杉が大量に植えられました。だけどこの杉がなかなかのかまってちゃんで、ちゃんと手入れをしてあげないと木材に使えるような真っ直ぐで良い木に育ちません。ぐれます。

 

しかもどんどこ植えちゃったもんだから大きくなるにつれて葉が生い茂ると、地面に日光が差しません。杉以外の植物のいない暗くてどよんとした森の出来上がりです。

 

下草なんてなくたってと思ったら大間違い!下草の細かい根っこが土をしっかり掴んで離さない!小さいけれど執着心は人一倍!まるで私のようです!だけどそのおかげで降った雨水を含んだ土ごと包んであげるから土砂崩れが起きにくい!そんなところまで私のよう🌱嘘です。

 

木の根っこだけじゃあ限界があるんですね。そして土が水に流されて行くと、根っこがどんどん浮き彫りになっちゃって、とうとう木までも流れて行ってしまう。

 

もう日本の山は人間が手入れしてあげないと、山としての機能が果たせなくなっています。現時点では!でもちょっとずつ杉の間伐をして下草を育てていけば、いずれは昔のようにジネンの山林に戻るはずと私は信じてます。時間はかかるけど。自然はそれほど弱くない。人間が滅びても、何らかの形で自然だけは脈々と続いて行くと思うんよね。シンプルなものこそ強いのだ!

 

この日本の山林の現状については、友人のツテで植林をさせてもらった時に聞きました。

 

『NPO法人 共和のもり』未来の森と地域を守る

 

これが私が出国前に参加したNPO団体です!神奈川県山北町を活動拠点にしていて、実は新宿駅から電車1本、1時間半で行ける。都会暮らしに疲れたらぜひおいでやす💓春の桜はめっちゃ綺麗だし、近くの大野山の山頂からはどどーんと富士山も見える。もちろん登山のあとは日帰り温泉で疲れを癒してくださいな✨ひたすらゆっくりしたい人にはさくらカフェって言う古民家カフェを全力で推しておきます。

 

以下、植林の時の写真。

 

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広葉樹の苗木を等間隔で植えて行く。コナラなどの広葉樹は動物たちの餌にもなる。

 

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植林中に見える景色。

 

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本当にね!こーんな斜面で植えていきます。あのね立ってるだけでも一苦労だよ!その上、鍬を振りかぶって地面に穴開けて木を植えて土を被せて行く。何度も途中で「しんどい〜辛い〜やめたい〜」と思ったけど、達成感と言ったらもう!それに私の植えた木が将来大きな木に成長して森になったら嬉しいし・・・お前たち立派に育つんだぞって思いながら植えた。森の母、悪くない。

 

私はお手伝いだったので休みの合う日だけ月1だったけど、他の人たちはほぼ毎週土日やっているんだから本当に頭が下がる。私は初めて植林した時、シャンプーも寝転がることもマトモにできないくらいの筋肉痛に襲われました。

 

・・・そんなわけで養老さんの本が読めないと知った私は、他に何か面白い本はないか〜〜と探していたのです。そこで何となく目に留まったのが、金山弘美さん著「里山産業論 食の戦略」です。

 

https://www.amazon.co.jp/里山産業論-「食の戦略」が六次産業を超える-角川新書-金丸-弘美/dp/4040820444

 

ここでも「食」・・・。昔から環境保護の仕事をしたいと思って来たけど、環境保護の仕事といえば「環境コーディネイター」とか「レンジャー」とかあんまり現実味を帯びない職業が多くて。

 

それがある日突然、ひょんなことで「環境保護」と「食」が繋がりました。言い換えたら「環境保護」と「第1次産業」が繋がった。


高橋博之さんに出会ったのです!この方は、「ポケットマルシェ」という個人がアプリで農家から直に商品を買えるシステムを作り。「食べる通信」という食材付き月刊誌を発行して、農家さんの紹介記事を書きその背景やこだわりや人間性を伝え、その方の生産物がおまけとしてついてくるのです。


生産物と消費者の距離が、利便性の発達により遠のいてしまった。野菜を買う時にその背後にいる生産者を意識しなくなってしまった。それが問題だと。


全ての権限は知らず知らずのうちに消費者が握っていて、私たちの無意識な行動が問題を引き起こしてるから厄介ですわ😂


https://www.amazon.co.jp/都市と地方をかきまぜる-「食べる通信」の奇跡-光文社新書-高橋-博之/dp/4334039367


あれ?これリンクされてる??この本もお勧めです!難しくて全部把握してないんだけど💦 食べる通信は東北、四国、滋賀などなど色んな土地から発行されてるので是非チェックしてみてね( ^ω^ )

 

結局今のこの社会は消費者の消費行動がもたらした結果であり、消費者が一番消費しているのは食べ物!効率的に合理的に食料を増やして豊かになろうって突き進んで来たら、結果、自然の資本を使いすぎちゃったわけです。

 

そしてその食料を生産してくれるのは発展途上国で、彼らは自分たちで育てた食べ物があるのに、他の国に食料を輸出してお金を作る代わりに、その食べ物を食べることが出来ずに貧困になって行く。

 

必ずしも自給率が低いから食べ物が少ないのかといえば、そうではないって本で読んだ。

 

だからね!もうちょっと自分たちで作って、自分たちで食べたらいいと思うの。そしたらまず輸送代が減るでしょ。輸送時に発生するCO2も削減されるでしょ。新鮮で超美味しい野菜が食べられるでしょ。ちゃんと背景も見える安全なものが食べられるでしょ。私たちは今まで通りお腹いっぱい。現地の人たちも食べ物が少し手元に残る。

 

必ずしもメリットばかりではないだろうけど、でも単純に考えたらやっぱり良いことだと思うわけよ!それに日本だってかつては自給率もっと高かったんだから出来ない事はない!耕作放棄地だってたくさん余ってるんだし。

 

そこに家をバンバン建てるよりは、もっかい農業やりたい!今は無農薬栽培もあるから、肥料とかを輸入しまくらなくていいし。自立した農業をやりたい!

 

・・・が、しかし私は農業に情熱を持ち続けられない!ビジネスにも出来ない!だから農業よりまず先にゲストハウス作ってカフェ作ってそこで地産地消推し進める!ゲストハウスなら情熱を持ち続けられるし、経験があるから農業よりはなんとなく見通しが立つ!

 

ゲストハウス建てるならそこにお客さんが来る目玉がないといけない。観光名所がないといけない。だけど既存の有名どころはもう競争相手いっぱいだから、新たな観光名所を発掘しないといけない。

 

そういった私の諸々の考えから、里山資本論ていうのはぴったりで!もう名前そのまんま。里山に眠る観光価値や地産の可能性などを一緒くたにまとめて掘り起こして、ブランディングして、地産地消しながら地方を活性化させようと。

 

ちなみに私がやりたいのは地方創生ではない。結果としてそうなるけど。私がやりたいのは地産地消と、消費してくれるお客さんを外から呼び込むこと!そして地産地消の意識を持って帰ってもらうこと!我ながらグッドアイデアだと思うのだ。だけど里山資本て単語でググると、その手の本はたくさん出て来る。つまりもうこれは誰でも知ってるグッドアイデアなのだ。別に私の天才的ひらめきではなかった。。。

 

だけどこの里山資本て言葉はそんなにメジャーじゃない。これだけ本があってもメジャーじゃない。興味のある人にしかまだ届いていない。つまり一番伝わって欲しいところに届いてない!でも絶対世の中のミーハーな部分に引っかかる何かがあるはずなんだよ〜。今がチャンスなのに・・・!

 

それをな、この語学力を活かしてな、国内外に発信していくのじゃ。ふっふっふ。わくわくするよね😚まあ正直今は絵空事みたいだけど、いよいよこれを本格始動するってなったら私はまたチョウチンアンコウになるかもしれない。現実って厳しいから。

 

というわけで里山資本論はまだよく分からない!タイトルにしておいてなんだけど!これから本読むから。

 

環境の本でお勧めあったらいつでも教えてくださいな!

 

まあこんな話ばっかりしていると、そんなにやりたい事はっきりしてるならノルウェーじゃなくて日本でやる事あるんじゃないのかって今日自分に突っ込みました。まあそうなんだけど。だけどこういうのって客観的視点が大事っていうか、今なら日本を客観的に観察できる。そして今私が旅行者だから、ここがこうだったらな・・・とか観光地を探すときの生きた目線が手に入る。・・・とこじつけた。

 

何事も初心の中にヒントがガンガン散らばってると思うんだよね!だから旅行をしまくって、苦手な分析もして、将来に生かすのじゃ✨


ちなみにノルウェーに来て気付いたのはベジタリアン、ビーガンの多さ!レストランにも大体ベジタリアン用のメニューがある。見つけたビーガンカフェには全て行ってメニューを見てみたら、アジア料理の多いこと!!特に天ぷらが多いことにびっくり。ベトナム生春巻きも多い。


これはグッドポイントだと思う。日本に来る海外旅行者がもっとお手軽な値段で和食を食べれたら売れる。やみつき塩キャベツとかもろきゅうとかナスの漬物とか天ぷらそば、山菜そば、カブのお吸い物。日本はベジタリアンの聖地になれる可能性がある!!


野菜を加工して海外に売れたらいいのにね。漬物とか。あ、でも漬物はお米あってこそか。塩昆布はサラダに入れたら美味しいよね。天才的アイデアおりてこないかな〜。

 

最近ノルウェーの話全然してなくてすいませんw北欧暮らしメモなのにww

 

転職は準備が肝心

hei!!

 

今日は学校を休んじゃいましたー!

 

休んで何してたかっていうとトナカイ牧場を調べてました!Akieちゃんお勧めのあの牧場ね。ID取れたし、銀行口座も開けそうだし、なんかもう無理してオスロにいる理由はないなって。今返事を待ってるレストランが駄目だったら牧場にホームステイしようかなって。仕事探しのために家賃を払い続けるのはあほらしいし!

 

 

そんな感じでプランBを用意する一方で、履歴書を新しくしました!!参考にしたのはこちらのウェブサイト。

 

ten-navi.com

 

これによると私の履歴書はクロノロジカル・レジュメというやつですね。でも今一般的なのはコンビネーション・レジュメ!

 

そういや私がこの履歴書書いたのもう5年前だもんねえ・・・そりゃ流行遅れってもんですよ。浦島太郎に名前を変更しようかしらね。うらしまこあき。結構しっくり。

 

テンプレートがダウンロード出来るので、それを元に今までのことを思い出して書いてみました。と言っても私あんまり達成したことないからな・・・思い返すと自分の中途半端さにがっかりします😂

 

ここで気付いたのは私はネームバリューに頼ってたなあって。実は私は以前ハイアットとインターコンチネンタルホテルで働いてました。ハイアットはトリマーとして時々しか入っていなかったけど、ちゃっかり履歴書に書いてます。日本なら誰もが知っているホテル。すごーい!あんなところで働いてたんだ!と言われ、私は天狗になっておりました。反省。

 

だけどノルウェーにはハイアットもインターコンもない。これには驚いた。今までネームバリューに頼っていた私は「私自身」での勝負に全く自信がなかった(^◇^;)やれば出来るし頑張るけど、それを言葉で上手に伝えられない。

 

だから英語の履歴書を書くのは本当に難しい。自分の今までの仕事や成果を書かなきゃいけないけど・・・表彰されたことはなかったし、数字を上げた訳でもないし、仕事は頑張っていたけどそれは精神論ていうか・・・。

 

文字書くの得意だけどそれは自分が伝えたい事柄や体験についてであって、自分の今までを武器に変えて伝えるのって超苦手!深く考えるの苦手!いつも頭がこんがらがってすぐやめちゃう😓

 

そこで助けてもらったのが、”適職と出会うための実践ガイド”

 

https://www.amazon.co.jp/「適職」と出会うための最強実践ガイド-リチャード・N・ボウルズ/dp/4777812294

 

友人が貸してくれました。タイトルから想像すると適職を見つけるための本に聞こえるけど、全然違った。自分の事を分析して、自分を売り込み方を学んで、どうやって自分が見つけた「適職」をゲットするかの本でした。もうちょっとタイトル別のにしたらもっと売れると思うわ。

 

とりあえず一通り読み終わり、実践してみるも・・・熟慮苦手なので進まないwでもぼちぼちやってる。やっぱり何事にも必勝パターンはあるらしい。

 

ひとまず履歴書がカッコよく生まれ変わったので、もう一度働きたいカフェに送ってみるよ。でもそこ以前2回もメール送ったし、直接手渡しも行った上でまた求人出してるから私はきっと雇ってもらえないんだろうけど。メール送るだけならタダだ😎

 

ここで友人の助言をみなさまにも。

 

いろんなところに応募して面接して返事を待って結果落とされて。それだけでだいぶ気力も体力も持っていかれる。それならどんなに大変でも自己分析をしてアピールポイントをはっきりさせた上で、ここだっていう所に応募した方が結果的に気力も体力も減りが少なくて済む。

 

その通りでござるよ。本当に同い年だろうか。

 

学校サボったら来週休みだからねって返事が来た。先週もアムステルダム行くのに休んだから、3回も休み。ああ、ちょっと後悔。でも私にはとっておきの言葉がある。

 

後悔することを後悔しない!後悔するだろうなーって思ったけど、わかった上で学校を休んだからな!それで朝からミートソースパスタを作って食べた!

 

はっはっは!

 

rie - いくつになっても風邪は引く

どうも、思いっきり風邪をひきました。rieです。

 

一昨日から、なんとなく喉がイガイガし始めて、仕事中ずーっとお茶を飲んだりしてやり過ごしてきましたが、昨夜の飲み会で久しぶりの友人との再会にテンションが上がってしまい、完全に喋りすぎました。今日、声のトーン変わってました。あちゃ。

 

ちなみに先月もまあまあ大きな風邪をひき、怒涛の連勤中に2度も早退をすることに。。でも、そういうところ、わりと理解があっていいなあと思う。日本の接客業、少なくともわたしが経験してきたところでは、わりと症状が悪化するまで出勤してたので。

 

こっちの人って(少なくともわたしの周りの話ですが)、ちょっと頭が痛かったりすると、あ~もうホント頭痛いわ~っていうリアクションをとめどなく続け、周りにアピールしている。で、もう帰ってもいい?って聞く場合もあるし、そこまででもなければ、何か楽な仕事を替わってもらったりしているような。

基本的にみんな、病院へ行かず、症状が悪化する前にしっかり休養して治している印象。お茶とか飲んでさ。

 

わたしも、前回オーナーに頭痛くて・・って話をしたら「店が少し落ち着いたら上がって。それまでは(お店にある)グリーンティーを飲んで頑張って」と言われました。

でもさ、こっちのグリーンティーはやっぱり、あくまでも「ティー」なんですよね。日本のいわゆる緑茶の苦みはほぼない。飲みやすいけど、違うなあ、なんて思いながら飲んでいました。ま、あれはあれでいいのだけど。

ちなみにあまり意味はなかったようで、次の日も働いていたら、オーナーに呼び出され「目が虚ろよ。まだ調子悪いんなら帰って休んで」と言われたのでした。

 

 

そんな感じで、なんだかぼーっとしていたら、こっちに来てから一番体力的にしんどかったことを思い出したので、ひとつ雑談を。

 

 

 

いつかの記事で旅行記を記しましたね。旅行には何かしらアクシデントというものが付き物です。

 

あれは6月下旬。旅行に出発するつもりで元気よく起床したわたしは、朝日に照らされた自分の腕を見て、ふとあることに気が付きました。

 

 

なんだか、腕じゅうに赤い斑点が出来ている・・・?

 

 

それは、でこぼこではなくて、ただ肌に赤い斑点が浮き上がっているといった感じでした。不思議なことに一切痛くも痒くもなくて、熱があるわけでもなく、ただただ気持ち悪いな~というくらいでした。

 

 

身体はぴんぴんだったので、そのままわたしはヘルシンキへ飛び立ち、まる2日町を観光。夏至で太陽がいちばん照っている時期。しかも日本のそれに比べて、日光がはるかに強い。まさに「焦げる」強さでした。一応、日焼け止めは塗ってたんだけどね。

 

で、その次の日はフェリーでタリンへ移動。そこでも照りつく太陽の中、一日中お散歩しました。宿がなかったので途中で帰ることもせず。

そしてその日の夜(といっても23時過ぎても、まだまだ仄明るいんだけど)、夜行バスに乗ってリトアニアへ移動するときのことでした。

 

 

か、かゆい。そしてめちゃくちゃ熱を持っている。

おまけに、腕以外にも、なぜか膝や首、ひいてはお尻にまで赤みと痒みが広がっている。

 

こんなことは初めてでした。そして旅行中という手前、医者にかかる手段も知らず、ましてやかなり原因不明だったので、必死に調べまくりました。ああ、こういうとき、いたるところにあるwifiとコンセントがありがたかったよ。

 

色々調べていくうちに、初めは日光アレルギーを疑いました。だって首が赤くなったから。それまでも、長そでを着ていたものの、腕まくりをしたりして肌が見える状態のことも多かったので、あ~炎天下に長くいられないわたしは遂に日光に嫌われたか~・・と思い込んでいました。

 

ただし、それでは矛盾することも。

 

わたしは普段、年がら年中スパッツを履いています。それに、ワンピースを着ていたので、お腹やお尻にまで日光がガンガン行き届いていたとは、ちょっと考えにくかったのです。

それでも、とりあえず日光アレルギーだったらこの先の旅行にも支障が出ると思い、まずは対策としてしっかり日焼け止めを塗りました。首もガッツリ。

 

そうしたら、少しずつ首の赤みは引いてきました。やはり首に関しては日光のあたり過ぎだったのかもしれません。

でも、腕や膝の赤い斑点は、いつまでたっても治らない。それどころか、膝はめっちゃ腫れて、とにかくかゆい。もはや眠れない。

 

 

必死に調べて、友だちからアドバイスをもらったりしながらも、ようやくたどり着いたわたしの結論、これ。

 

 

どうやら、大人のリンゴ病 にかかったみたい。

 

 

どういうこっちゃ!という感じですが、どうやらこれが最も症状が近く、納得のいく結論でした。

 

それにしても、リンゴ病って子どもがよくなる病気じゃ・・?と思いますよね。

ほっぺが赤く腫れて、熱がでる。当時のわたしには、それくらいしか知識がありませんでしたが、よくよく調べると、こんなことも書いてありました。

 

  1. 発症後1週間くらいで顔(頬)や足に発疹がでる

 

子供の発熱や咳と鼻水~高熱はでないけど顔や太ももが赤くなったら~ – 何がでるかな^^気になるガチャガチャ発信局!

 

 

頬や・・足!これです。初めは腕に赤い斑点が出来ましたが、結局いちばん痒かったのは、間違いなく足、というか膝でした。しかも相当むくんでいました。

 

子どもは確かに頬が赤くなるのが特徴らしいのですが、大人はまずならないらしい。

主な症状はこちら。

 

りんご病の症状の流れ】
微熱・不快気分・倦怠感

風邪症状 (高熱・咳・リンパの腫れなど)、むくみ

頬・手・足などに発疹 ・関節の痛み・むくみ

大人のりんご病は頬が赤くならない?症状・感染経路・治療法について | 【ミナカラ】

 

 

うーん、完全にそう。ここには書いてありませんが、調べを進めると、お腹やお尻にも斑点や痒みが出る場合もあるんだとか。

 

 

ところで、わたしはこのとき、痒み以外は本当に何事もなく、めちゃくちゃ元気でした。

それで一瞬、あれ?でも風邪なんて引いてないのに、どうして?と思いましたが、記憶をたどったら、一度めちゃくちゃ体がだるくなったことがありました。しかも1か月くらい前。

 

だから、その時は薄着で寝たり、どちらかといえば遊んでばかりだったので、まあやっちゃったな~くらいにしか思ってなかったのだけどね。まさかりんご病にかかっただなんて思いもしませんでしたわ。

 

 

 

しかし、いくら調べても、治療法は特にナシ。痒みがひどければ軟膏が処方される、くらいにしか書いていない。これはあくまでも日本のサイトなので、ここノルウェーじゃそんな簡単に薬はもらえない。

 

一応ここに書いておきますと、ノルウェーはパーソナルIDをもらった時点で、かかりつけ医が自動的に登録されます。その通知をもとに、何かあったら予約をするのですが(まず当日は無理)、だいたい1週間から、長ければもっとかかるらしい。わたしはまだ行ったことないけれど。

それでも緊急を要する場合、少なくともオスロ市内には救急センターのような施設もありますが、まあ待たされる、とのこと。知人は4時間待ったらしいよ。長。

 

それはさすがにね。痒いのって、一刻も早く何とかしたいものですからね。医者にはいかず、Apotek = ドラッグストアへ行って、スタッフのお姉さんに相談しました。

てっきり、りんご病ノルウェーでよくあることなのかと思って尋ねたのですが、そのお姉さんは知らなかったらしく、わざわざパソコンで調べてくれました。

 

で、オススメされたものは2つ。

 

1.アロエのジェル(一応100%自然由来らしい)

2.軟膏

 

わたしは迷わず1.を選びました。軟膏はステロイドが微量ながら含まれると聞いて。そういうの、好きじゃないのだよ。でも、どうしても治らなかったり、アロエが肌に合わなかったらまたおいでと言ってくれました。優しい。

それで、もともと自然治癒で済ませることの多いわたしは、妥協策としてアロエのジェル(確か130kr = 約1800円くらい。高)を買って、かゆい場所に塗りたくりましたが、正直あまり変わらなかったな~。ヒヤッとするので、寝る前や痒みのひどいときに、気休めに使いました。

 

結果的に、調べた通り、ほぼ自然治癒という形で、2週間くらいで完全に治りました。いやあ、あれは結局なんだったのでしょうね。

 

 

なんつって。ノルウェーとはあまり関係のない、ちょっとした思い出話でした。

旅先でこういうことが起こると、本当に焦るけれど、まずは自分で調べるのも大切だと学びました。熱があったり、お腹が痛いとなればまた別だと思いますが、ちょっとした虫刺されとか、こういう場合はね。

 

ここにきて思うのは、情報が少ない(特に日本語)せいか、ひとつ問題が起きるとめっちゃ調べる。わたしもこあきさん並みに運が悪いので、なかなか色んな場面で苦戦しました。

まあ、いいの。そうして人は強くなるんだものね。知識が増えるし、後から困っている人にヒントとして参考にしてもらえたらいいな、とも思うし。

 

ちなみにリンゴ病、成人の約50%が病原菌を潜伏させた状態で生活しているらしく、飛沫感染がよくあるそうなので、免疫力が低下してきたな~と思ったら注意してね(厄介なのは、熱が出た時点でもう感染しないらしいので、対策のしようがないことなんだけど)。

 

 

さて、頭がぼーっとしてきただよ。またか。最近はめっきり寒くなってきて、ちょっと気が緩むとこう。でもでも、今週は愉しみなこともたくさんあるし、生姜と緑茶(先日、ノルウェー語の先生にいただきました)をたくさん摂って乗り越えたいと思います。

 

 

 

今日のおやすみソング。

 


青葉市子 - サーカスナイト

 

 

ではでは。

 

 

rie

Galdhøppigen 登山記

 

朝だ。でも。まだ太陽は登っていない。

 

まだ空は白んでさえいない。真っ暗だ。それでも今は朝だ。目が覚めた時から朝は朝なのだ。

 

起き上がると布団が乾いた音をたてる。するとまるで合唱みたいに横からも下からもきぬ擦れの音が聞こえる。みんなにも朝が来た。楽しみにしていた朝だ。

 

出発は朝6:30。チーズとサラミをのせただけのパンをポケットにいれて車に乗る。6人を乗せたワーゲンの少し古いバンは静寂の中を泳ぐように進んだ。

 

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(窓が汚い…)

 

車窓から外を見た時の最初の印象はそれだった。その奥には青く冷たい空気がじっとしていて、川はまるで鏡のように空と山を映している。全てが静まり返っていた。

 

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私たちの乗るバンはまるでタイムマシンで、過去から未来へと進むようだ。私たちの時間だけが動いていた。がたがたではあるけれど。

 

低い木々の連なる大地を越え、まだら模様の雪化粧をこさえた山を越え、たどり着いたのは小さな街だ。

 

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通りには誰もいない。山腹にあるこの街にまだ光は届かない。高い高い山の上から光のカーテンがおりてくるのを、どきどきしながら待っている。

 

街はまだ起きない。私たちは時間つぶしに歩いた。

 

川沿いの開けた場所に立つ、この街を何十年も何百年も見守っているであろう教会。木をそのまま家にしたような、歪だけど温もりがある。木々に囲まれててっぺんだけを空に覗かせて何を見てきたのだろう。通り過ぎた年月は教会に居場所を与えたのか、それとも奪ったのか。教会は何も言わずにそこにあった。でもどうやら微笑んでいるらしいと私は感じた。

 

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買い物を済ませて目的地へ向かう。この頃には太陽はもうすっかり幅をきかせて、空いっぱい、地上の隅々まで光を伸ばしていた。

 

そう思ったのもつかの間。途端に霧に覆われ、何も見えなくなってしまった。世界が真っ白だ。いや、白とも違う。少し淀んだ、重たい白。自分が今どこかもわからないままバンは決められた道を走る。それが唯一の術だった。

 

雨か…

 

自分の不運を恨めしく思っていると、ふいに光がさした。

 

霧を抜けたのだ。見おろすとそこには立派な雲の河が、山間に寝そべるように広がっていた。風もなく、ただただ穏やかに漂っている。鼻歌まで聞こえてきそうだった。

 

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突き抜ける青色。雲ひとつない晴天だった。

 

そこへ到着したのは9:00過ぎだ。山小屋では沢山の人が暖をとりながら談笑していた。ここでガイドツアーに申し込まなければならない。一部クレバスのある危険地帯を進むからだという。

 

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私はそんな話は聞いていなかった。命綱と聞いただけで、身の危険を感じ、絶壁や深々とえぐり取られたような氷河の穴を思い浮かべた。けれども今更引き返すわけにはいかない。

 

私たちは雪原を一歩一歩進んだ。前に前に。東京では滅多に雪は降らない。時々降ると私はよく喜んで外に出た。

 

けれど、この時ばかりはそんな余裕はなかった。ひたすら歩く。前に。雪が雪に見えない。そこはつるつるとよく滑る、私が歩くべき道でしかなかった。それもとても歩きづらい道だ。

 

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ただ時々ふと顔をあげては、その綺麗さに感心した。雪山は美人だ。とっつきにくいが、見ている分にはとてもいい。真っ白な雪と真っ青な雪は地平線で出会うが交わらない。ぱっきりとふたつに分かれているが、仲が悪いわけではないようだ。水平線のように馴染んだりはしない。それはつんとした空気からもよく伝わった。

 

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ほとんど平坦な道だったがいかんせん雪が深すぎる。私のような小人では足を持ち上げるだけで精一杯だ。疲れた時はよく足がひっかかってつんのめった。歩幅も小さいため人よりも早く歩いた。小人はなかなか大変である。

 

真剣に歩いていると、時間も道のりもあっという間に過ぎ、クレバス地帯にやってきた。雪原の上に並べられた等間隔で輪っかのある命綱。これを見も知らぬ人たちと共有し、文字通りの運命共同体になるのだ。

 

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でも悪い気はしない。今日この日に集まった者たち。同じ目標を目指し同じ道を歩いてきた同志だ。死なば諸共、世は道連れ。彼らを信じ、また、彼らの期待に背かぬようここでも小人は必死だった。

 

特に命綱を丁度良い緩さで保って歩くことはなかなか難しかった。ぴんと張っても、たるみすぎても、歩きづらいのだ。自分の事だけでなく、相手の歩きやすさも考えながらとなると、なかなか気力もいる。いやはや、登山においても人との距離感は大切なのだ。

 

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ところでこのクレバス地帯は思ったものとは少し違った。テレビで見たような深い深い、暗闇に続くようなものはなかった。ただ見えないだけで、そこにはあるのだろう。思わぬ落とし穴が。何も見えないからと侮ったらさいご。雪道でさえも叩いて歩こう。

 

登山はここからが本番だと言っても過言ではないだろう。誰ひとり滑落することなくたどり着いた頂上の麓。そこで命綱とお別れし、あとは各々頂上へと登るだけ。

 

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だが…雪山を登る、これほど大変な事はない。何故なら良くも悪くも晴天の下、雪は溶けて固まって氷のようになっている。右足に体重をかけて踏ん張ろうとしても、情熱は届かず、靴はすぐに諦めてつるりと滑る。アイススケート場よりもよっぽど滑る。可愛い子のほっぺたよりも。

 

また雪山には岩場も多い。普通の登山なら岩は良い踏み台になるが、凍った岩ほど危ないものはない。滑れば大怪我は免れないだろう。岩場を過ぎたとしても急勾配が待っている。まだまだ気は抜けない。

 

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今まで歩いた山では生命をたっぷりと感じていた。葉を揺らす背の高い木々、岩や地面を覆う苔、そこかしこを流れる大小の川。それらが歩く力をくれるのだ。息を吸えば生命が発する力を少しずつ吸収している気分になった。いつまでも歩ける気がした。

 

けれどもこの雪山は違う。あるのは岩と雪と空だけだ。空気を吸えば冷たい空気で喉が渇き、えづいてしまう。一歩一歩確かに歩く。慎重に呼吸をする。それが私にできる全てだった。

 

だけど生命を感じなかったとは言わない。これも自然だ。ありのままの姿であり、クレバス同様、目に見えなくてもここを住処とするものもいる。そう思えば冷たい雪でも力をくれるような気がした。

 

そうしてたどり着いた先に待っていたのは、今まで見た事もない雄大な地球の姿だった。

 

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これが北の大地だ。

 

ガルフッピゲン、標高2469メートル。

北ヨーロッパで最も高い山。

最も高い場所に私は歩いてやってきたのだ。

 

日本の北の大地もかつてはこうだったんだろうか。見渡す限りの大地。多様な生き物が暮らす家だ。それぞれの縄張りを持って暮らしていた遠い昔に想いを馳せた。

 

これが地球だ。

 

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〜了〜

 

 

 

はーーーーーい!!

今日は趣向をかえて小説っぽく旅行記をお送りしてみましたー。こあきです!

 

星野道夫さん、西加奈子さん、難しい本を読んでちょっとかたい日本語を使いたくなった。楽しかったー( ^ω^ )

 

どうかな?伝わったかな?

 

ちなみに山頂ではソーセージを茹でてジャガイモで作った生地をまいてノルウェーのBBQといえばの、ルンペを食べました✨ うまかったが、寒かったw 雪山から繰り出される強風の冷たさといったらもう!

 

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さらにバリスタの友達がいて、なんと!onibus coffeeの豆と、Tim webdelboeの豆と、コーヒーセットを持ってきてくれたの💓

 

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コーヒーシーンはムービーで撮ってたからスクショw

 

ヨーロッパの最高峰で、ひきたて豆のコーヒーをいただけるなんて。幸せ。こんなに幸せなことってないよ。

 

雲ひとつない晴天の下、ヨーロッパの最高峰で、プロのバリスタが淹れた、日本とノルウェーの最高級コーヒーをいただく。

 

幸せの中の幸せ。

 

帰り道もおかげさまで頑張れたわ!危なかったけど!本当に一回危なかったけど!

 

つるつる滑る岩場こわすぎて滑り台みたいに滑って降りてったんだけど、止まらなくて落ちるかと思ったww 携帯をいれてたポケットのチャックしめてなくて水浸しだしww

 

帰りも命綱だったんだけど、降りるの早すぎて、紐で引っ張られて危なかったし。一回転んだけど止まってくれないから焦ったし。超必死だった😂

 

でも全員無事に下山して帰れたので本当に良かった✨ 連れてってくれた友達と誘ってくれた友達に大感謝!車がなければ行けない所だからね。

 

ノルウェー人が夏になると山小屋に行く気持ちが分かったよ。山小屋快適すぎて最高!!朝から山登りして山小屋で晩御飯食べて…それだけでノルウェーに移住したいと思いました。

 

以下、お気に入りの写真たち。本当にアナ雪に出てきそうな景色いっぱいあった!!

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スパッツで山登ってるの私だけだったしw日本の山ガールスタイルそのままwww

 

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”考える”

Hei :)

 

久しぶりの投稿になりました!

というのも先日、新婚旅行の友達に会いに日帰りでアムステルダムまで行き。その翌日から2泊3日でノルウェーの国立公園に旅行していたのです。

 

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北ヨーロッパ最高峰の頂上から。

 

旅行の話はまた後日改めて^^

帰って来たら今度は銀行口座開設がほぼ済んだので、あとはパスワードを郵便局に取りに行くだけ・・・のはずだったのに、私のパスポートを読み取らないだなんだで書類は目の前にあるのに頑なに渡してもらえず。

 

私のジャパニーズパスポートがいけないのか。はたまた郵便局の機械が壊れてるのか。後者に決まってるわ!!!とプリプリしながら家に戻り銀行に連絡。

 

銀行からAltanative wayを指示されました。

”警察署で身分証明書を発行し、郵送してください”

めっっっ、めんどくさ〜〜〜〜〜〜!

書類を受け取ればようやく銀行口座が開設できて、ちょっとしたお給料を振り込んでもらえたのに!ここに来てやる事がまた増えた!

1・添付書類のプリントアウト@図書館

2・身分証の発行@警察署

3・郵送@郵便局

 

またしてもこんな所でつまづくなんて、何もうまく行きやしないぜ、、、と国立公園でためたはずの自然パワーは露となって消えていったのです。。。😭

 

まあでもニートの良いところは時間があるところ!中心地のポリスに行って終わらせよー!と思い、行ってきた。セントラムポリス!・・・・・廃墟だったwww

 

いや、廃墟じゃないのかもしれない。なんかパソコンの電気はついてて画面が薄暗い部屋の中でぼうっと光ってた。だけど人はいなかった!何より窓ガラスがここは戦場ですか?って感じに割れてて。でも特殊な強いガラスなのか外から石を投げつけてヒビ入ったけど割れてなーいみたいな。とにかくガラの悪い人たちに襲われたとしか思えない警察!スルーした。怖い。無理w

 

仕方ないからトラムに乗って別の警察署へ。そっちはマンションの1階みたいな所で、スタッフもおばさんとポリスの制服着た男性のたった二人だけ。お客さんも私含めて二人だけ。なんとも閑散とした・・・とりあえず銀行から送られてきた書類とパスポートを見せたらコピーとってサインして、、、ものの10分で終了!!

 

しかしダラダラしていられない!次は郵便局っ。最寄りの郵便局で封筒をゲットし、これを送るからって言って切手を購入。封筒と切手代で26クローネとお別れしました。こうして無事に身分証明書は郵送されましたとさ。

 

・・・でもノルウェーの事だから、多分このままでは終わらない。またきっと何かトラブルが起きて、もう一悶着ぐらいあるんだろうな😂

 

ひとまずひと段落したから、夜は友人とご飯に行ってきました!!オスロ在住3年目、同い年だけどやたらしっかりした関西のおっちゃん!実は先日このおっちゃんの会社で面接をしました。その結果があの大号泣の日に繋がる訳ですがw私の面接に対するフィードバックをしてくれるという事で会って話を聞いてきましたよ!

 

フィードバックて言われたらさ、ダメ出しだと思うじゃんね?あそこがダメだった、ここをこうしたほうがいい。とか。それを世間は多分傷口に塩を塗ると例えます。だからビビってたんだけどね?全然違った!むしろなんか褒めてもらったようで元気が出た!

 

なにせここ1ヶ月半、仕事を探していい所見つけたらカバーレターを作り、印刷し、履歴書配り。研修・面接に呼んでもらっては喜んで、しばし待って不採用の通知をされて凹んで。また求人情報を探してカバーレターを作り直して印刷して配って連絡を待って。

 

もう途中から数えるのをやめたけど、少なくとも20枚以上コピーして渡したし、メールでもいーっぱい送ったし。最初は求人あるなしに関係なく渡してたけど、9月に入ってからは求人があるところに絞ってどんどん行った。

 

面接・研修は計4回。採用はゼロ(ひとつは自分で蹴ったんだけどw)

 

その意味するところはつまり、私の何かが足りないという事じゃないかと。しばらく前に「何もうまくいかないときは何をやってもダメ。内側に目を向けるとき」って美輪さんの言葉に出会い、自分を省みようとして、ノマドワーカーのサイトに登録してみた。

 

でも自分の内側を見るってどういうこと??ぶっちゃけ考えれば考えるほどネガティブになっていく。もともとネガティブだからw今までホテルで働いてきたけどその経歴はここでは無意味なようなもんだし、実際目に見えた成果や数字もないから人にも伝えられないし。何事も中途半端なやつなんですよ。ああ、ダメだ元気だそう・・・からのyoutube

 

自分じゃ自分のこと気付かんし。間違って認識してるかもしれないし。ここは友人に客観的意見を述べてもらおうと思った。

 

私の履歴書はただの情報の羅列で、私を売るチラシじゃなかった」

 

今日の一番の収穫はこれだなー!

恥を忍んで私の履歴書を公開しちゃおう!

 

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作ってて自分でも見辛いな〜と思ったよ。何年働いたってのがパッとみて分かりづらいし、内容も簡単だし。シンプルにまとめないとね!と思って作ったんだけどシンプルすぎたらしいww

 

別にこれがだめって訳じゃないと思うんだよね。一応カナダでは先生のオッケーもらったし。海外の履歴書の書き方って調べるとこんな感じだし。

 

だけどね。私、忘れてた。自分で考えるってこと!!

 

日本では履歴書のフォーマットはもう絶対的なもので、書き方は単純。あれこそ情報の羅列。だからついついこれが正しい、これでいいんだ履歴書はって何の疑いもなかったというか。

 

だけど自分がこれ見辛いって思ったんなら相手だって見辛いに決まってる!就職活動での武器はこの履歴書とカバーレターしかない!だったら履歴書とカバーレターに全てをつぎ込むっきゃない!!英語下手くそならなおさら「え?面接?もう話すことありませんけど🤤」ぐらいに書き込まなければなるまい!!

 

何処でもいいから私を拾って欲しい、、、そんな気持ちじゃ足元をみられるからね!人手が足らない?なら私が手を貸してあげよう、的な気持ちでいかなければ!会社も労働者も対等なものだもんね。

 

私の履歴書に価値をつけられるのは私だけ!後やっぱり言い方ね。言い方にもある程度のルールがあるのだそうじゃ。そのルールの本を借りたから勉強するのじゃ。本当に世の中って方程式だらけ。コーヒーの美味しい淹れ方も方程式、言語も方程式、数学も方程式・・・人間が編み出したものは全部方程式で出来ている。

 

常識は常識じゃない。かつてぐるぐるまわってるのは太陽で、地球は動いてないのが常識だった。でもそれは間違っていた!みんながみんな同じことを考えていては、改善も発展もない。自分で考えて時には常識をぶち破っていくことが大切なんだって思い出しました。

 

ああ・・・・宇宙の本読みたくなってきた。宇宙の話大好き。

 

そんなわけでとある方々には一方的に迷惑をかけちゃいましたが(すみませぬ)、ワタクシ自信回復しました!

 

最後にワーホリを検討している人に言いたい。私の周りは結構仕事がすぐ見つかる人が多いんだけども、こんな人もいるからな!これが現実だからな!仕事はきっと1ヶ月もあれば見つかるだろ〜私ラッキーな方だしとか思ってると痛い目を見るぞ!お金は十分貯めるべし!

 

ちなみに9月27日は私の滞在3ヶ月目であり、星野道夫さんの誕生日であり、亡くなった友達の誕生日でもある。友達が夢見てた未来。生きてるってだけで感謝。

 

rie - 言葉の壁に対する不安って誰にでもあるよね、という話

どうも、最近すこし活発化しています、rie です。

 

というのも、今日、とあるお方とオスロで再会しました。

それは、わたしが日本で通っていたノルウェー語教室の先生です。お変わりなくて、お元気そうでよかった~~

 

カフェでコーヒーを飲みながら、職場の話、住まいの話、旅行の話、将来の話、などなど、少しずつ思い返しながらお話しをしたのでした。あとリクエストしていた中農ソースをいただいた(本当ありがとうございます)。

 

そんでもって、一緒に行った本屋さんで、ずっとほしかったコレを遂にゲットしました。

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ノルウェー語と英語で、絵を見ながら単語を覚えるのにいいなあと思って。

今更ながら、これを読んで勉強したいと思います~。

 

 

 

それにしても今日、お話しをしながら、思えば確かにここまでいろいろなことがあったよなあ、と。同時に、本当に周りのおかげでわたしは今ここにいられるのだなあ、と改めて思い返すことができました。いやあ、本当に、自分ひとりでできたことなど、ひとつもなかった。

なんて強く思わされるのには、ある理由があるのです。それは。

 

 

わたしは英語が壊滅的に話せなかったこと。

 

 

ワーホリビザでこちらに来た際、今後の生活に大きく関わる問題になることといえば、住まい探し仕事探しの2点ではないでしょうか。

探し方については、今までのこあきさんの記事や他のまとめ記事を読んでいただければ、どちらも大体わかると思います。特別なコネがない限り、みんな同じ道を通ると思っていいかもしれない。これは運とタイミングが作用するので、なかなか苦労します。

 

で、それとは別に、わたしにとって更なる壁を感じていたことが、この「言葉の壁」だったのです。

 

 

わたしは今まで長期の渡航経験がありませんでした。父は仕事の関係で英語が少しだけ話せましたし、妹と弟はどちらも学校のプログラムによる短~中期の海外滞在を経験していたので、兄弟姉妹ではわたしだけがほとんど全く英語環境に身を置いたことがありませんでした。

あ、母親は新婚旅行以来、海外に行っていないとのことですが(← 先月その記録を破ってオスロへ来てくれました)。

 

それこそ和菓子屋に勤めていたときに、海外からのお客様があまりにも多かったので、ようやく”話すための英語”を勉強しなくては!と重い腰を上げたのでした。

いや、それまでにも英語力の無さをみじめに思う場面には何度も遭遇していたものの、やはり日本に暮らしている以上あまり使う場面もなく、勉強意欲がわかなかったのです。言い訳。

 

それと同時にノルウェー語教室にも不定期ながら通い出し、最低限の会話表現は覚えました。

 

 

が、やはりこちらに来て思ったことは、

 

1.相手の言っていることがよく分からない。

2.自分の言いたいことがうまく伝えられない。

 

でした。英語も、ノルウェー語も。

 

1.に関しては、リスニング力と語彙力の問題もありましたが、それでも日本にいる間は仕事の合間を縫ってPodcast でニュースを聴いたり、教材の音源を通勤時に聴いたりはしていました。単語帳はあまり続かないタイプなので、すぐ飽きていた。。

しかもニュースはわたしにとってまだムズカシイと感じる単語や言い回しも多く、その上聞いた単語や文章を記録しておく習慣もなかったので、聴いたら聴きっぱなし。流してしまっていました。

 

2.に関しては、完全に「話す」トレーニング不足だったと思います。なぜなら、メールならじっくり考えて、たまに調べながら文章を自ら作り出すことはできたから。きっと、文法を学校(や語学教室)で学んだからなんとか書けた、という感じです。

でも、相手の意図を聞き取り、自分の考えをまとめてから返す、というプロセスに異常なまでに時間がかかる。なんなら、焦って文法がうまく出てこず、単語も思い浮かばず、ただアタフタするだけ、という、お互いにとってあまりよろしくない状況になりがちでした。

 

和菓子屋での会話は、だいたい決まっていました。飲食などは、どこもそうかもしれないけれど。だから知っている単語と最低限の言い回しさえ知っていれば、まあまあ一方的ながらも、それっぽく接客することはできたのです。

とにかく、日ごろの勉強不足ももちろんあったと思いますが、英語、ノルウェー語のシャワーを存分に浴びた経験などなかったので、来たばかりのころはほとんど知り合いもいませんでしたし、何もかもが不安でした。

 

 

ところで、わたしがなぜ両方の言語を一気に勉強したのか。

 

それは、最後まで悩みながらどちらにも決められず、更にどちらも渡航までに自信をもって話せるようになれるとは思えなかったからです。

 

ノルウェー人は大抵、英語もペラペラです。どれくらいペラペラかというと、ノルウェー人の友達+わたしで集まったとき、まず「ノルウェー語と英語、どっちがいい?」と聞かれ、じゃあ英語の方がいいと答えると、全員がネイティブのごとく英語で会話を始めるレベル。気の利いた冗談を言い合いながら、ワイワイ会話を進めていきます。これには本当にびっくりしました。いくら文法が似ているからって、うらやましいよ、ホント。

ちなみに、どうしてそんなに英語が上手なの?と数人の友達に聞いたところ、ほぼ全員が「テレビや映画で英語を学んだ」「小学校から英語の授業もあるし」とのこと。いやいや、日本だってあるよ、特に学校の授業・・・でもきっと、彼らは会話が中心なんだろうな。そうじゃなければあれほどにはなれない。

 

なら、英語だけ勉強してもよかったかもしれません。

それでもわたしがノルウェー語も勉強し続けた理由は、言うまでもなく「ノルウェーで、ノルウェー語を使って生活したかったから」でした。

 

結果的にいえば、まだまだ道半ばですし、ノルウェー語だと英語よりもロクに会話はできませんが、それでもやっててよかったなと思う場面は多いです。彼ら、一発目は大体ノルウェー語だから。

そこで「あ、ごめんノルウェー語分からないの」と言うと英語に切り替えてくれるのが彼らのやさしさであり良いところなのですが、わたし個人的には、なんか悪いことをしたなあ、という気持ちにならなくもないのです。誰か分かってくれないかしら、これ。

 

それに、仕事でお客さんから注文を取る際、または自分がカフェなどで注文する際、ノルウェー語で言えたら「英語が良い?ノルウェー語がいい?」という注文以前の煩わしさがなくなりますし、小学生やそれ以下の子どもはまだノルウェー語しか知らない子もいるので、そういう子たちと簡単な会話ができるのは、個人的にめっちゃ嬉しい。だって子どもカワイイんだもの。天使。

ちなみにこの間、小学校で行われているLoppemarket (フリマみたいなの)に行ったのですが、お会計係が小学生の女の子2人組だったんですね。彼女たちが既に英語を話せたかどうかは定かではありませんが、とにかく最初から最後までノルウェー語でした。

ハキハキと喋ってくれたので、こちらも理解しやすく順調にお会計が進み、最後に彼女たちから Ha en fin dag!(良い1日を!)と言ってもらえたときの嬉しさときたら。たぶん、途中で分からなくなって「ん?英語でもいける?」みたいになってたら、あの場の雰囲気ちょっと崩れていたんだろうし、もしかしたらあのはじける笑顔で Ha en fin dag! とは言ってもらえなかったかもしれません。

 

まあ、実際そこまで気にすることはないのかもしれませんが、相手の言っていることが分からないことで知らずのうちに生まれる溝のようなものって、やっぱりあるよね。

だから、本当に必要最低限でいいからわかるようになろう!と思って、せめてそれらしき単語や言い回しは日本で勉強したのでした。これは正直、やっててよかった。

 

 

 

で、わたしの本当の問題は英語です。

この語学力不足で、渡航してから今まで本当に苦労しましたし、辛い思いもたくさんしました。

 

住居探しで言えば、内覧も何度か断られたし、引っ越しの際にもコミュニケーション不足で一時期管理人との関係が悪くなりました。

仕事探しでは、せっかくわたしの履歴書を見て読んでくれたカフェでの面接において、ひとえにわたしの語学力不足で相手とうまくコミュニケーションが取れず、不採用になったことが何度もありました。これは本当にショックだった。だって、ここで働きたい!と思っていたような場所に数か所呼んでもらえたのに、ほぼすべて同じ「英語力不足」という理由で不採用になったから。

 

でも、特にこの仕事探しでの経験が、わたしの負けず嫌いの心に火をつけました。

ここまで来たのに、語学さえ問題なければ採用だったかもしれないのに、言いたいことが言えなくて仕事をもらえなかった。ならば、彼らをぎゃふんと言わせるくらいに喋れるようになってやろうじゃないか!と。

 

勉強方法は、ほんとうに人それぞれだと思うし、いまだにオススメ方法といえるものはありませんが、わたしはとにかく毎日のようにPodcastバイリンガルニュースを聴き、気が向けば英語の動画を見て言い回しを勉強したり、ふと気になる言い回しや単語を見つけたら調べたり。あとはもう、職場での簡単な会話を聞いては真似をする。

 

 

 

そんなわたしは、今でこそ仕事をしていますが、わたしの惨敗加減を見かねた日本人の知人が誘ってくれたから今日まで何とか働けているのであって、やはり英語力は短期間でそこまで上がりませんでした(そりゃそうだ)。

それに、まだまだ分からないこともたくさ~~~~~~~~んあるし(← この棒の長さがわたしの現在のレベルを物語っている)、ときには指示を聞き間違えて失敗することだってままあります。あとみんな国籍がバラバラなので、それぞれに話し方の癖があり、うまいこと聞き取れる人とそうでない人がいたりもする。

 

それでも、日本人同僚や他の同僚、オーナーの理解とサポートがあって仕事も少しずつ覚えてきましたし、契約の関係上、そろそろ次の仕事も探さなくちゃならないので面接を受けたりもしたのですが(それがまた有難いことに、憧れのコーヒー業界の方とお話しする機会をいただけた)、彼をはじめ数人に、君が思うほど英語はひどくないよ!大丈夫!と言ってもらえるくらいには「なんとか話せる」程度にはなってきたと思っています。

ほかにも、渡航当初からの友人なのに、誰かに同時通訳してもわらないと話せなかった、みたいな人が数人いたのですが、彼らとも最低限の会話ができるようになって「ホント上手になったね!(← こうやって過剰に高評価をくれるのがノルウェー人の良いところだと思っている)」と言ってもらえると、やっぱり嬉しくなっちゃうよね。単純。

でも、こういうところから来る、やる気や自信って、けっこう大事だと思う。

 

もちろん、人生なんでも運とタイミングだと思って生きているわたしにとって、この渡航生活はほんとうに周りに恵まれてきたと感じています。ホント、よくここまで生活できているよなあ、とつくづく思う。

でも、これからワーホリを考えている方で、もし語学に自信がないのなら、声を大にして言っておきます。

 

 

「せめて最低限の英会話ができるようになってから渡航することをオススメします」と。

 

 

この「最低限」とは、初対面の相手との会話や面接で簡単な質疑応答としてよく聞かれること、たとえば「いつノルウェーに来たの?」「どうしてノルウェーに来たの?」「志望動機」に加え、同僚とのコミュニケーションを想定した会話、かなあ。

特に、仕事でも住居でも、契約書を交わすときは、自分とオーナーの1対1で行われる場合がほとんどでしょうから、後々問題にならないよう、気になることは質問できる程度になっておいた方がいいと思います。わたしはこれでアパートの引っ越し時に大問題となりましたので。

 

そんなわけで、あまり説得力はないかもしれませんが、わたしなりにアドバイスできることがあれば、と思って書きました。

もちろん、先ほども書いたとおり、なんでも運とタイミングだと思うので、通る道は人それぞれ。これはあくまでも、一時例として参考にして頂ければ幸いです。

 

 

 

 

 

またもや長くなりましたが、最後に今日のおやすみソング。

あんまりお休みっぽくないけど、ここ数日やたら聴いている。


ハナレグミ 家族の風景

 

 

 

 

ではでは。

 

 

rie