ロフォーテン本島1日目 ②
暇人だからまたまた更新しちゃうよ〜
レイネを後にして、お次はオーにやってきました。
ロフォーテン本島の最西端の漁村オー。
Å
世界で最も短い名前の村。
日本も津があるけど、ローマ字にするとtsuだから、短いとは言えないらしいよ。
赤い小さな家はロフォーテンに点在するロルブー。漁師の小屋です。
日本でいう古民家と同じで、ロフォーテンの宿泊施設で人気なのがこのロルブー。
なんか今にも崩れそうに見えるけど大丈夫なんかな??
海上だけでなく、結構岩場に建てられてる事も多く、見てる方はヒヤヒヤ。
でもこの一見質素な村は、世界一美しいといわれるレイネよりも、私の心をとらえたよ。
私が古いもの好きってのも大きな理由だろうな
ここの景色を見たときに、
あらま!こんな所にいたの。
って気分になった。
隠れんぼでなかなか見つからなかった子が、ふとした拍子に見つかったというか。
それも意外と身近に感じる場所で。
ここでひっそり恙無く、生活は続いてたんだなあと思わされる。
人々が忘れかけている暮らし。
贅沢な話、絶景は見飽きてきたというか…
今までちょこちょこ旅行へ行って、絶景を見てきたからなのか、新鮮な気持ちで見られない事に若干のがっかり感を覚えてしまった。
素直に感動する心を忘れたくない。
けども私が感動するのは、特に、歴史を感じるものみたい。最近では。
レイネに関しては眠すぎて体調が悪いってのもあったかもしれないけど。
とにかく歩く元気が無くて、色々発見出来なかったのは残念。
オーはレイネよりももっと小さな村で、レイネ以上に見る場所は少ない。
…んだけど、なんでか大好きなんだよなー!
この自然との調和感がいいのかもしれない。
背後の大きな山。
日本なら絶対祀られてるね。
絶対山の神さまいると思う。
この山にはカモメもめーっちゃ住んでるらしい。
人とカモメが同じ魚を食べて一緒に住んでる。
赤い色がまた素敵だよね〜
ロルブーは黄色でも青でも無く赤!
雪の中で1番目立つ色なんだろうな。
なにせこのオーも天気が変わりやすい!
雪、晴れ、雪、晴れの繰り返し。
ただ風が全くないから、はらはらと舞い降りる雪で景色が白んで、それはそれは幻想的。
あー雪山かっこいー最高かよー
ずっと眺めてられるわ!
ところでこの村、宮島を連想させる。
海上に建てられた木製の家。
しかもどちらも同じ赤色。
遠い異国の地でも人が神秘を感じるものは同じなんだろうか。
なんで水の上ってわくわくするんだろうね!
絶対歩けないからかな。
チェックインまでの時間を潰すために、唯一のレストランで早めの夕食。
ホームメイドフィッシュスープー!
だってだって漁師の村で、鱈のシーズンだよ??
美味しくないはずが…
って、サーモンーーー!?
あれーーー!?
中に入ってるのは、なんとサーモン。
たしかに。たしかにサーモンも有名だけどさーーー
鱈も気持ち程度に入ってたけど…
いやでもまあ味は美味しかった!
大好きな味してて、全く後悔はない。
かつてスタヴァンゲルで食べたフィッシュスープは、ひたすら、しょっからいだけだったから、美味しいフィッシュスープを食べられて良かった。
レストランの雰囲気も良かったよ。
食後はコーヒーを飲みながら、沢木さんの深夜特急の続きを。。。
そうしたら、その本にはこんな事が書いてあった。
"旅がもし本当に人生に似ているものなら、旅には旅の生涯というものがあるのかもしれない。
中略
私の旅はたぶん青年期を終えつつあるのだ。
何を経験しても新鮮で、どんな些細なことでも心を震わせていた時期はすでに終わっていたのだ。
そのかわりに、辿ってきた土地の記憶だけが鮮明になってくる。"
例えばロルブーを見て、懐かしいという気持ちになって、宮島を思い出したように。
私の旅も青年期なのかもしれない。
カナダも含めて合計2年近く海外で生活してるしな。
旅行も結構行ったしな。
だけどアジアはまだ行った事がないから、アジアに行ったらまたガツーーンとくるんだろうな!
でも私の旅はまだまだ終わりが見えません
当時の沢木さんと違って私はもう29だからねぇ…
いつまでも遊んでる場合じゃないんだけどね。
このノルウェー旅行は、私の未来に、どんな形を残すだろうねぇ。
ああ…みんな旅に出てほしい。
どんな気持ちでこの景色を見るのか教えてほしい。
なんにも感じないって人とも、なにかを感じるって人とも、ビール片手に語り合いたいよ。
ビールが飲みたいだけかな
もーすぐ友達が到着する。
明日は別の友達も到着する。
ひとり旅はこれでおしまい。
やっぱり旅は良いねえ
あっそうそう。
なんとここロフォーテンの西側のバスは、ほとんど全ての運行をキャンセル。
逆に島へのフェリーは、帰郷する人のために本数が増えてたりもするけどね。
旅行に行くときは時期にも気を付けてね!