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北欧暮らし。色んな人の色んな目線で。

rie - ノルウェーって案外広いんだなと思ったので、ちょっと旅をしてみた

どうも、rieです。

 

 

 昨日、東京では大雪だったみたいですね。両親から写真をもらったけれど、今のオスロにちょっと満たないくらいの量が積もっていて、おお~なかなかの大雪だな、と思ったくらい。

 

とはいえ、やはりこっちの雪の多さに慣れてくると、それごときで交通網が乱れるなんて、けっこうやばいな東京・・とも。

だって、他に災害があったときとか、どうするのだろう。東日本大震災のときは見事に電車が止まってしまい、車も渋滞がすごすぎて本当に帰れないかと思ったし、そこまでではないにしろ、今後の大きな課題だよね。都心の交通網のみならず、人口集中とか、高齢者や動けない人の移動手段、とかもかな。

 

 

 

 

 

さて、早くも1月下旬を迎えてしまいましたが、年末からちょこちょこ小旅行が続いているわたし。

というのも、時間があるからのみならず、ノルウェー国外ばかり行っていたけれど、そういえばあまり国内はいっていなかったな、ということで。

 

ちょうど友人のお誘いがあったことも助けとなり、ちょっとだけ足を延ばしてオスロの外に出てみました。

 

 

 

まずは年始、ノルウェー人のお友だちの別荘へ。

こちらでは、Hytte(ヒュッテ・ヒュッタ=山小屋の意)と言います。大体みんなHytteを持っているからびっくり。

週末や夏休みに行ってのんびりしたり、冬は近くの山などでスキーなどを楽しむこともあるみたい。いいなあ。

 

 

場所はオスロから車で3時間ちょっと。ちょうど山岳地帯なのかな。車でめっちゃ山道を登ってスーパー車酔いしました。

あれ、アイスランドのときは大丈夫だったのに。きっとあの、ぐねぐねがダメなのかもしれない。というかこの旅道中、車に乗っている間は完全に調子が悪くて撃沈だったのですが、むしろ他の友人はタブレットとかいじりながら過ごしていてびっくりしたよ。なんでそんなに強いの・・・(白目)。

 

 

でも、景色はとってもきれいでした。

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それこそ、オスロとは比べ物にならないくらい、すんんごい雪。はじめて本気で雪かきしたかも。

 

 

さらに車で西の方面へ走り、Aurland Fjord(アウルラン・フィヨルド)を見下ろす。

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きれいだなあ。そして壮大。昔、ベルゲン急行の窓から見えたことはあったけれど、フィヨルドをこうして目の当たりにすると、自然の雄大さに驚きます。

 

 

さらに西へ走ってフィヨルドの麓町へ。ここはあの「アナ雪」のモデルにもなった場所らしいです。

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ん~~、ノルウェーの田舎のおうちは、カラフルな木造建築が多くていい。

上からも下からもフィヨルドを堪能できて満足です。どこも風が強すぎて、本当に寒かったけれど。

ちなみに、ここのお土産やさんで、地元の酪農家さんが作っているブラウンチーズを買いました。やっぱりスーパーのとは違って濃ゆい。美味しいです。

 

 

余談ですが、ノルウェーの古い教会もまた、素朴な木造建築ですてきでした。

みんな雪化粧だけど、それもまたよし。というかむしろ、雪が似合うように作られているような気すらしました。

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アングルが悪すぎてびっくりな最後の教会は、とても有名みたい。自然の素材だけで作られているようで、かなり歴史を感じさせる、威厳すらうかがえる教会。

これら一連の木造教会は英語で Stave Church と呼ばれているみたいです。

 

 

 

そしてつい先日は、もっと西ノルウェーで第二都市の、ベルゲンへ行ってきました。

厳密に言うと、ベルゲンからさらに南へ1時間ほどバスで下った(そして途中でバスごとフェリーに乗って海を渡ったりもする)、めっちゃ小さな集落というか村というか、なところでした。

この旅の目的は、とある日本人の友人を訪ねるため。そしてこのタイミングで思いがけず起きた、彼女のホストファミリーのお葬式へ出席するためでもありました。

(不謹慎でしたら申し訳ないのですが、ノルウェーの生活風景をお伝えするという目的で、お葬式の様子も少し書かせていただきます。ご了承ください)。

 

 

 

お葬式はベルゲン市内の小さな教会で行なわれ、村の住民や家族、親戚などが120人くらい集まっていました。故人への言葉を述べたり、歌を捧げたり。やや厳かな雰囲気。でも最後の曲が「蛍の光」だった。

 

わたしは友人に黒い服を貸す目的もあって一緒に参列することになったのですが、こっちは喪服とかないんだな。黒ければいいみたい。

しかも、中高年の皆さまは喪服どころかデニムパンツや山ジャケットで参列していたりで、ちょっとびっくりした。喪主のホストマザーに至っては、シャツだけ黒くて、スカートは緑だし、ノルウェーの伝統柄が施された赤いセーターを着ていて、エッとなりました。まあ、気持ちの問題だし、服はそこまで気にしなくてもいいのかもしれない。

とはいえ、若い人ほど黒くびしっとした服装が多かった印象でした。

 

夕方は、地元の文化会館のような施設で、故人を偲ぶ会。これはお葬式よりもっと人が多くって、村の住民が勢ぞろい!って感じでした。

この会のみならず、一連の準備などの様子を見ていて本当にすごいなと思ったのが、すべて自分たちでイベントをオーガナイズすること。特にこういった小規模なコミュニティでは、家族や親戚に加え、村の住民たちも食事や場所を提供したり、偲ぶ会の中では代わりばんこにスピーチをしたり、ギターを弾いてみんなの歌の伴奏をしたり。地域間での結びつきが強いのもあるみたい。

日本だったら、ある程度は業者任せになってしまうであろう冠婚葬祭にも、これはさまざまな想いの詰まった心あるやり方でいいなあ、と改めて思いました。

しんみりと故人を送り出す、というよりは、歌ったりみんなで食事をしたりして、和やかに送り出しましょう、という雰囲気。

 

だからこの会でも、住民のみなさまが作った野菜スープやパン、そして尋常ではない量のケーキが振舞われました(多すぎて全種類制覇ならず)。

 

そして、夜は別のおうちにお泊り。歴史ある建物だったみたい。

写真こそないものの、みんな暖炉があって、壁には家族写真が飾ってあって。もはやノルウェー語力が幼児レベルのわたしでしたが、友人のホストファミリーをはじめ、みなさん温かく接してくれて、本当にうれしかったです。

 

 

次の日の朝は、村の周辺をお散歩。おうちや農家が点在していて、とにかく1本道が続く続く。

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そして午後はベルゲンを散歩。実に5年ぶりでしたが、土地勘のある人と一緒に歩くって素晴らしい。知らないベルゲンをたくさん発見できました。

地元の人しか行かないような、個道沿いのお店やカフェまで堪能できて、楽しかったなあ(例のごとく、写真はあまりない)。

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日本人の芸術家、塩田千春さんの個展がちょうど開催中でした。この美術館を含む一連のアート施設・KODEはオススメです。

 

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裏道で出会った猫ちゃん。かわいいねえ。

 

 

 

ところで、この日の夜の夜行列車に乗るつもりで、夜に駅まで行ったのですが、そこで問題発生。

なぜか、乗りたい時間の電車が時刻表にない。

 

あれ、おかしいなと思って駅員さんに自分のチケットを見せて尋ねたところ、

 

 

「キミ、それ2月のチケットだよ」

 

 

ああ、やってもうた。月を間違えてしまいました。

幸い友人がそばにいてくれたおかげで、同じ場所でもう1泊させていただけたので良かったけれど、ここ一番のやらかしに若干動揺してしまったよ・・

 

 

でも晴れのベルゲンをもう一度お散歩できたのはよかったし、帰りの列車を夕方発に変更したことで、帰りは素晴らし車窓の眺めを楽しむことができてよかったです。

 

 

 

そんな感じ。まだ北ノルウェー、南ノルウェーには行ってないのだけど、いつか行きたいなあ。

せっかくノルウェーに来たなら、オスロだけじゃ勿体ないなと気づくことのできた旅でした。

 

 

 

 

最後に、今日のおやすみソング。


Kings of Convenience - Homesick

 

 

ではでは。

 

 

rie