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北欧暮らし。色んな人の色んな目線で。

環境の話 里山資本論とは?

ども!

今日は環境の話っていうか。。。自分でもまとまってない考えなんですが、書きながら考えるとある程度まとまるのでここで書きながら考えたいと思います!笑

 

先日友人のブログでお勧めされていた養老孟司さん著「いちばん大事なこと」が気になったのでkindleで買って読もうと思ったら、何と電子書籍化されてなかった!くそ〜〜〜何でも読めると思ってたぞー。

 

ちなみにこれがどんな話かというと、「自然を相手にするなら、日本古来の手入れの思想が大事」という話だそうです。友人はこの本の中での「人工」と「自然」の違いがとても印象に残ったそうです。

 

tsubasakato.hatenablog.com

 

そして私はこのブログの中でこの言葉がめっちゃ印象に残りました。

 

そもそも、「自然(シゼン)」という言葉は、明治時代までなかったという。

「nature」の訳語から、「自然」という言葉が生まれたのだ。

 

それまでは、日本には「自然(ジネン)」という考え方があった。

「自然(ジネン)」とは、その通り「自ずから然らしむ」こと。

まさに、「人の意識がつくりださないもの」である。

 

つまり、「自然(シゼン)」とは、西洋的な考え方であり、

人間と自然、この両者を分け、対立させる視点である。

それでいて、人間が自然を支配する方向へと持っていく思考である。

 

一方で「自然(ジネン)」とは、古来の日本的な考え方で、

原生林や、野生の動植物など、人間と対立する「自然」ではなく、

人間もその一部となるような森羅万象のことをいう。

 

それ!私が感じてるのは、それなの!

何だか自然と人が区別されてるような気がするけど、人間だって元々自然の一部のはず。だけどいつの間にやら自然は人が管理してコントロールするものになってしまった。自然の中で狩をして持ちつ持たれつだったのは遠い過去の話・・・。

 

そう、ちなみに私はビーガンにはなれないけど、肉を食べるなら害獣を食べたらいいのではと思った。私の実家の近所ではよく鹿が出る。隣町まで行くと鹿やイノシシは畑を荒らす害獣として時々処分される。その肉をおすそ分けしてもらえば、人間の食用になるために牛や豚たちがたくさん生まれる必要もないのでは?

 

だがしかし・・・肉のない肉じゃがを作っていて思った。肉が欲しい・・・あの美味しさに気づいてしまったら、果たして鹿肉じゃがで満足できるのかは謎。大好きな筑前煮だって鶏肉があってこそ・・・!私の食欲と煩悩は断ち切れないっ

 

話を元に戻そう。

 

自然といえば何を思い浮かべるかな?私は山や森を思い浮かべる。身近にある自然。ところがどっこい!!!日本の山林はジネンではなく、シゼンだと今の私は思う!

 

これは以前ミルクの話でも書いたんだけど、、、また書くねw大事なことだから😎

 

日本の山は人の手入れなしには機能しない!

かつて戦争のために日本に広がるジネンの広葉樹はバッサバッサと伐採され、代わりに杉が大量に植えられました。だけどこの杉がなかなかのかまってちゃんで、ちゃんと手入れをしてあげないと木材に使えるような真っ直ぐで良い木に育ちません。ぐれます。

 

しかもどんどこ植えちゃったもんだから大きくなるにつれて葉が生い茂ると、地面に日光が差しません。杉以外の植物のいない暗くてどよんとした森の出来上がりです。

 

下草なんてなくたってと思ったら大間違い!下草の細かい根っこが土をしっかり掴んで離さない!小さいけれど執着心は人一倍!まるで私のようです!だけどそのおかげで降った雨水を含んだ土ごと包んであげるから土砂崩れが起きにくい!そんなところまで私のよう🌱嘘です。

 

木の根っこだけじゃあ限界があるんですね。そして土が水に流されて行くと、根っこがどんどん浮き彫りになっちゃって、とうとう木までも流れて行ってしまう。

 

もう日本の山は人間が手入れしてあげないと、山としての機能が果たせなくなっています。現時点では!でもちょっとずつ杉の間伐をして下草を育てていけば、いずれは昔のようにジネンの山林に戻るはずと私は信じてます。時間はかかるけど。自然はそれほど弱くない。人間が滅びても、何らかの形で自然だけは脈々と続いて行くと思うんよね。シンプルなものこそ強いのだ!

 

この日本の山林の現状については、友人のツテで植林をさせてもらった時に聞きました。

 

『NPO法人 共和のもり』未来の森と地域を守る

 

これが私が出国前に参加したNPO団体です!神奈川県山北町を活動拠点にしていて、実は新宿駅から電車1本、1時間半で行ける。都会暮らしに疲れたらぜひおいでやす💓春の桜はめっちゃ綺麗だし、近くの大野山の山頂からはどどーんと富士山も見える。もちろん登山のあとは日帰り温泉で疲れを癒してくださいな✨ひたすらゆっくりしたい人にはさくらカフェって言う古民家カフェを全力で推しておきます。

 

以下、植林の時の写真。

 

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広葉樹の苗木を等間隔で植えて行く。コナラなどの広葉樹は動物たちの餌にもなる。

 

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植林中に見える景色。

 

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本当にね!こーんな斜面で植えていきます。あのね立ってるだけでも一苦労だよ!その上、鍬を振りかぶって地面に穴開けて木を植えて土を被せて行く。何度も途中で「しんどい〜辛い〜やめたい〜」と思ったけど、達成感と言ったらもう!それに私の植えた木が将来大きな木に成長して森になったら嬉しいし・・・お前たち立派に育つんだぞって思いながら植えた。森の母、悪くない。

 

私はお手伝いだったので休みの合う日だけ月1だったけど、他の人たちはほぼ毎週土日やっているんだから本当に頭が下がる。私は初めて植林した時、シャンプーも寝転がることもマトモにできないくらいの筋肉痛に襲われました。

 

・・・そんなわけで養老さんの本が読めないと知った私は、他に何か面白い本はないか〜〜と探していたのです。そこで何となく目に留まったのが、金山弘美さん著「里山産業論 食の戦略」です。

 

https://www.amazon.co.jp/里山産業論-「食の戦略」が六次産業を超える-角川新書-金丸-弘美/dp/4040820444

 

ここでも「食」・・・。昔から環境保護の仕事をしたいと思って来たけど、環境保護の仕事といえば「環境コーディネイター」とか「レンジャー」とかあんまり現実味を帯びない職業が多くて。

 

それがある日突然、ひょんなことで「環境保護」と「食」が繋がりました。言い換えたら「環境保護」と「第1次産業」が繋がった。


高橋博之さんに出会ったのです!この方は、「ポケットマルシェ」という個人がアプリで農家から直に商品を買えるシステムを作り。「食べる通信」という食材付き月刊誌を発行して、農家さんの紹介記事を書きその背景やこだわりや人間性を伝え、その方の生産物がおまけとしてついてくるのです。


生産物と消費者の距離が、利便性の発達により遠のいてしまった。野菜を買う時にその背後にいる生産者を意識しなくなってしまった。それが問題だと。


全ての権限は知らず知らずのうちに消費者が握っていて、私たちの無意識な行動が問題を引き起こしてるから厄介ですわ😂


https://www.amazon.co.jp/都市と地方をかきまぜる-「食べる通信」の奇跡-光文社新書-高橋-博之/dp/4334039367


あれ?これリンクされてる??この本もお勧めです!難しくて全部把握してないんだけど💦 食べる通信は東北、四国、滋賀などなど色んな土地から発行されてるので是非チェックしてみてね( ^ω^ )

 

結局今のこの社会は消費者の消費行動がもたらした結果であり、消費者が一番消費しているのは食べ物!効率的に合理的に食料を増やして豊かになろうって突き進んで来たら、結果、自然の資本を使いすぎちゃったわけです。

 

そしてその食料を生産してくれるのは発展途上国で、彼らは自分たちで育てた食べ物があるのに、他の国に食料を輸出してお金を作る代わりに、その食べ物を食べることが出来ずに貧困になって行く。

 

必ずしも自給率が低いから食べ物が少ないのかといえば、そうではないって本で読んだ。

 

だからね!もうちょっと自分たちで作って、自分たちで食べたらいいと思うの。そしたらまず輸送代が減るでしょ。輸送時に発生するCO2も削減されるでしょ。新鮮で超美味しい野菜が食べられるでしょ。ちゃんと背景も見える安全なものが食べられるでしょ。私たちは今まで通りお腹いっぱい。現地の人たちも食べ物が少し手元に残る。

 

必ずしもメリットばかりではないだろうけど、でも単純に考えたらやっぱり良いことだと思うわけよ!それに日本だってかつては自給率もっと高かったんだから出来ない事はない!耕作放棄地だってたくさん余ってるんだし。

 

そこに家をバンバン建てるよりは、もっかい農業やりたい!今は無農薬栽培もあるから、肥料とかを輸入しまくらなくていいし。自立した農業をやりたい!

 

・・・が、しかし私は農業に情熱を持ち続けられない!ビジネスにも出来ない!だから農業よりまず先にゲストハウス作ってカフェ作ってそこで地産地消推し進める!ゲストハウスなら情熱を持ち続けられるし、経験があるから農業よりはなんとなく見通しが立つ!

 

ゲストハウス建てるならそこにお客さんが来る目玉がないといけない。観光名所がないといけない。だけど既存の有名どころはもう競争相手いっぱいだから、新たな観光名所を発掘しないといけない。

 

そういった私の諸々の考えから、里山資本論ていうのはぴったりで!もう名前そのまんま。里山に眠る観光価値や地産の可能性などを一緒くたにまとめて掘り起こして、ブランディングして、地産地消しながら地方を活性化させようと。

 

ちなみに私がやりたいのは地方創生ではない。結果としてそうなるけど。私がやりたいのは地産地消と、消費してくれるお客さんを外から呼び込むこと!そして地産地消の意識を持って帰ってもらうこと!我ながらグッドアイデアだと思うのだ。だけど里山資本て単語でググると、その手の本はたくさん出て来る。つまりもうこれは誰でも知ってるグッドアイデアなのだ。別に私の天才的ひらめきではなかった。。。

 

だけどこの里山資本て言葉はそんなにメジャーじゃない。これだけ本があってもメジャーじゃない。興味のある人にしかまだ届いていない。つまり一番伝わって欲しいところに届いてない!でも絶対世の中のミーハーな部分に引っかかる何かがあるはずなんだよ〜。今がチャンスなのに・・・!

 

それをな、この語学力を活かしてな、国内外に発信していくのじゃ。ふっふっふ。わくわくするよね😚まあ正直今は絵空事みたいだけど、いよいよこれを本格始動するってなったら私はまたチョウチンアンコウになるかもしれない。現実って厳しいから。

 

というわけで里山資本論はまだよく分からない!タイトルにしておいてなんだけど!これから本読むから。

 

環境の本でお勧めあったらいつでも教えてくださいな!

 

まあこんな話ばっかりしていると、そんなにやりたい事はっきりしてるならノルウェーじゃなくて日本でやる事あるんじゃないのかって今日自分に突っ込みました。まあそうなんだけど。だけどこういうのって客観的視点が大事っていうか、今なら日本を客観的に観察できる。そして今私が旅行者だから、ここがこうだったらな・・・とか観光地を探すときの生きた目線が手に入る。・・・とこじつけた。

 

何事も初心の中にヒントがガンガン散らばってると思うんだよね!だから旅行をしまくって、苦手な分析もして、将来に生かすのじゃ✨


ちなみにノルウェーに来て気付いたのはベジタリアン、ビーガンの多さ!レストランにも大体ベジタリアン用のメニューがある。見つけたビーガンカフェには全て行ってメニューを見てみたら、アジア料理の多いこと!!特に天ぷらが多いことにびっくり。ベトナム生春巻きも多い。


これはグッドポイントだと思う。日本に来る海外旅行者がもっとお手軽な値段で和食を食べれたら売れる。やみつき塩キャベツとかもろきゅうとかナスの漬物とか天ぷらそば、山菜そば、カブのお吸い物。日本はベジタリアンの聖地になれる可能性がある!!


野菜を加工して海外に売れたらいいのにね。漬物とか。あ、でも漬物はお米あってこそか。塩昆布はサラダに入れたら美味しいよね。天才的アイデアおりてこないかな〜。

 

最近ノルウェーの話全然してなくてすいませんw北欧暮らしメモなのにww