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北欧暮らし。色んな人の色んな目線で。

rie - オスロで和菓子をやりたい理由を今一度考えてみた

どうも、rie です。

 

今日はスウェーデンで、シナモンロールの日なんだそうですよ。もちろん買いました(作れるほどの時間と気力はなかった。言い訳)。

 

そして、日本は今日が八月十五夜だったそうです。って、向こうじゃもう昨日の話だけど、オスロならまだ間に合うやろ、とイソイソ見に行ってみました。

が、これを書いている19:20時点では、まだ薄暗いのもあって見えません。残念。

 

 

さてさて。この夏こそ忙しなく仕事にいそしみましたが、わたしの本来の目的のもうひとつは、和菓子を作ることでした(まだご存じない方は、是非こちらを参照してください)。

 

今でこそ堂々(?)と「和菓子やってます」と言ってみてはいるものの、東京で和菓子屋をしているころは、職人ではなくて販売でした。

とはいえ、簡単なことは店頭でも作ったりしていましたが、イチから準備して作るのは、工房にいる素晴らしい職人さんたちでした。いやあ、彼らの作る豆大福をはじめ、朝生菓子たちは、本当においしいのだよ。あ~~~~もうヨダレ。

 

しかしですね。ヨーロッパの名だたる街には、日本食料品店やレストランの中でも和菓子を売っていたり、それこそ和菓子屋(パリのとらやみたいな)があったりするのですが、遠い北欧の地となると、首都オスロですら在住日本人がそれほど多くありませんので、需要は少ないのかもしれません。

一応、和菓子や材料も、あるにはあるのですが、冷凍だったり、日本のではなくて中国?韓国?ベトナム?のものだったり、当たり前ですが工場で量産されたような商品だったり。そして何より、とにかく高いです。よっぽど欲しいわけではない限り、気軽に買うことはできません。

 

 

そもそも、こちらに来る前、実際にオスロへワーホリをされた方に、和菓子に興味のあるノルウェー人っているんですか?とか、そもそも和菓子ってノルウェーにあるんですか?とか、気になることは質問してみました。

彼女いわく、和菓子はノルウェー人よりも、在ノル日本人が欲している、と。

 

 

それは、実際こちらに来てみて、よく実感しました。

というか、日本食全般に関して言えることかも知れません。

 

 

初めて住んだアパートには、ノルウェー人、デンマーク人、ルーマニア人がいましたが、和菓子って知ってる?と聞いても、うーん知らないな、スシならわかるよ、と。

嬉しいことに、日本の漫画やアニメ、アートに興味を持ってくれている人たちだったのですが、それでも食文化はよく知らない、とのこと。

 

寿司。スシ。SUSHI。

 

確かに、SUSHI はとてもよく見かけるワードです。町のいたるところに寿司屋さんを名乗る看板を見かけます。サーモンも美味しいですからね。

ただ、実際に日本人が経営していることはほとんどなく、従業員に日本人がいることも少なく、寿司屋なのにタイ料理がメニューにあったりして、おや?と首をかしげざるを得ないことばかり。まあ、それはそれでいいんだけど。

 

でも、それ以外の日本食って、ほとんど見かけない。ラーメン屋さん、アジアンダイニング、居酒屋(ひとつだけ)、たこ焼き屋台(これは最近できました、ここにたい焼きはあります)はあるけれど、店舗は本当に少ない。日本の家庭料理だとか、ましてや和菓子を作っているところなんて、多分ない。

 

 

もちろん、ここに来るまでは、そのような実態に目を向ける機会がなかったのですが、ここに住んでいる今、もう一度、わたしが日本にいるときに考えていたことを思い出してみました。

 

わたしは日本を出る前に、ひっそりと和菓子プロジェクトを立ち上げました。とはいえ、別にイベントをやったり人に教えるわけではなく、自宅でやってみたいお菓子を作っては、これは日本人とノルウェー人、どちらにも受け入れてもらえるのだろうか、と考えながら。

この先、何があるか分からないにしても、しばらくはこの名前でプロジェクトを続けてみたいなあと思っています。形から入るタイプなものでね。先に全部決めました。

 

リンクを貼りますので、もし興味のある方がいらっしゃいましたら覗いてみて下さい。

www.instagram.com

 

 

プロジェクトの名前は「sumiya - すみや」です。

名前の由来は、あまり深く考えずにつけたのですが、一応こんなことを思って名付けていました。

 

jeg skal starte en wagashi-prosjekt som heter "sumiya". hyggelig ;-)
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和菓子プロジェクト、ひいては自分のこの先の人生における目標を少しでも進めるために、屋号をつくりました。
名前は"sumiya - すみや"です。
すみ、は 澄み/住み/墨/隅 などいろいろな日本語の意味を持つ言葉。
なんだかどれも、わたしの好きな言葉だなあ、と思って付けました。
言葉を入れ替えれば、やすみ、ともなるので、
日々の暮らしの中に潜む、ふとした気付きや喜びを、お菓子に込められたら、そしてそれをたくさんの人の心を休ませる要素となれたら、と思っています。

https://www.instagram.com/p/BLi851Dl_0z/?taken-by=nnk_sumiya

 

名前は「屋号」にしたくて、最後に「や」を付けたかったのです。

 

自分の名前を掲げるほど技術や知識に自身があるわけではないけれど、これまでに培ってきた自分の審美眼を通して、なにか人に喜んでもらえることをやりたい。

小さいころから、周りには芸術タイプだね、と言われることがあるのですが、わたしは正直なところ絵を描いたり音楽を奏でたりするのは、残念ながらあまり上手ではありません。写真は好きかもしれないけど。

 

そんなわたしが小さいころから今まで親しんできたことは、料理、特に実際の職業経験ではカフェと和菓子屋で、それらをうまく活かしつつ、日本人だから出来ること、わたしだから出来ることをやりたいな、というようなことは、ぼんやり思っていました。

 

ずっと前から、あんことコーヒーは合う!と思ってきましたし、今でこそそういったアプローチは日本でも少しずつ現れてきたものの、まだまだ多くの日本人ですらも知らない、未知の世界。

それを海外で試してみるのは、ちょっとおもしろいかもしれない。しかもパリとかロンドンとかじゃなくて、オスロでやったら、いっそ誰も知らない、ほんとうにゼロからのスタートになりそうな気がしたのでした。

 

そうはいっても、ワーホリビザ中は会社を持ってはいけないので、出来る範囲でね。

というわけで、こちらに来てからやらせてもらったことを、ざっと紹介します。

 

 

1.知り合いの日本食 pop up restaurant でお手伝い

オスロに来てすぐに知り合った方に、ぜひ手伝ってほしいの!と頼まれ、当時彼らがやっていたプロジェクトのお手伝いに2度ほど参加させていただきました。

一度目は彼らの考案した抹茶パフェを作り、二度目は完全にわたしが好きなものを出していいよ、とのことで、和菓子を2種作らせていただきました。

立派なレストランを間借りし、当日お越しいただいたお客さまからは、和菓子が美味しかったと言っていただけて、とても嬉しかったです。

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特に、アレルギーの多い方にとって、錦玉羹(いわゆる寒天を固めたお菓子)は良いらしい。とてもヘルシーだし、見た目もガラスみたいで綺麗だし、なのに美味しい!とのこと。

わたしは、和菓子にはついつい光や鉱物のような美しさを求めがちなので、そのお言葉は嬉しいです。

 

 

2.wagasi workshop

これも、来てすぐに知り合った方々に、自分で和菓子作りたいんです~っていう話をしたら、面白いね!となり、実現。やはり、物珍しさはあるみたいです。

練り切り餡を用意し、参加者の方々に簡単な説明をしたうえで、好きな形を作って頂きました。

初期からの不安要素のひとつである言葉の壁ですが、これは日本語が堪能なノルウェー人にお手伝いをして頂きました。ありがたや。

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3.お花見イベントでお茶菓子を提供

これはワークショップと連動したイベントですが、主催が違いました。

お花見をBotanisk hage(植物園)でやるとのことで、ワークショップ後に和菓子を提供しに行きました。

お茶は別に用意していただき、練り切りのお菓子と共に、桜を愛でながら(ノルウェーの桜は5月から咲き始めます)、みんなでワイワイしました。

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懐紙は日本で大量に頂いたので、それを持ってきました。

練り切り&ピスタチオ。従来の「菓子」の概念である「木の実、果実」を、日本という枠にとらわれることなく、気になるものは何でも使ってみました。

 

 

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この日は、レストランデーといって、誰でもどこでもお店を出していい日でした。

1.で出会った方たちは、別の場所で日本食レストランをやっていたので、余りの生地で作ったお菓子を差し入れ。

 

 

 

こんな感じです。でもこれはすべて春のお話。

 

これ以降、実はほとんど活動できていませんでした。仕事の忙しさはもちろん理由のひとつなのだけど、日本を離れノルウェーで生活をしていたら、日本の感覚をすこし忘れそうになってしまうことがしばしばありました。

それと、これまでの活動は予想通り、ノルウェー人よりも日本人の方に興味を持ってもらえることが多かったのが実状。ノルウェー人って、知らない食材は手を付けない人もなかなか多くて。日本食レストランを手伝ったときも思いましたが、知らないから食べない~、みたいな人も多い印象でした。あるいは、ほとんど食べるけど、知らない食材だけは残す。

 

気持ちは分かります。わたしだって知らない食材を始めて食べるときは、けっこう警戒します。

 

それでもやはり、わたしの好きな場所や風景は日本にあって、そこに根ざした食文化が好きなのです。

どこにでもある、風習や文化、そしてその土地で育った素材をいただくという習慣。それは、いくら体が別の環境にあっても、心から本能的に欲する瞬間はあるのです。

 

でも、それを誰かに体感してもらいたいと思ったとき、変な話、日本ならけっこう簡単にできる。同じような文化や風習をもっていて、食材や調理法にも馴染があって、ああ美味しいよね、と言ってくれる人は少なからずいる。と思う。

 

 

けれど、今までわたしがわたしなりに感じてきた日本の食文化を、日本以外の世界で、すこしだけ誰かに体感してもらえないかな、と思うことがあって。

こちらの人たち、コーヒーはよく飲むから、そのお供に和菓子はどうかな、といつも思うのです。

そしていま、その計画を、また少しずつあたためているところ。

 

 

ああ、ここまで長々と書いたわりに、明確にコレ!といえる理由が言えていないような気がする。

でもまあ、そんなもんか。好きなことをやるのに、誰かを納得させることが出来るほどの明確な理由はあまりないのが、いつものわたしかもしれない。

 

今回は和菓子が中心のお話になってしまいましたが、本当はやっぱりコーヒーと一緒に出したい。いま、仕事としてコーヒーをお客さまに作っているけれど、このお店の食べ物にまったく日本の要素はない。でも出来ることならば、和菓子とコーヒーを提供したいです。

オスロにいるこの短い時間の中で、自分の場所をもって、喫茶店のように落ち着いて提供できる場所は、いまはなかなか作れないと思うけど、和菓子とコーヒー、どちらもほっと心を休ませることのできる要素たち。

このふたつで、誰かに喜んでもらえることができたら、もう最高なんだよなあ。それをいつか実現できるように頑張ります。

 

 

 

最後に、今日のおやすみソング。


haruka nakamura - 光 (Live at Waseda Scott Hall, 2011.12.25) 【Official Video】

 

 

ではでは。

 

rie

トナカイ Project 'REINDEER' by akie より

こんにちは。アキエです。

今日はトナカイについて書こうと思います。

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トナカイは学名ではRangifer tarandus。このRangifer属はおおよそ北極圏全体、つまり北米にも分布していますが、原住民による放牧が行われているのは主にユーラシア大陸になります。上のイラストで毛皮柄の範囲がそうです。

 

トナカイは広大な敷地を季節によって移動する動物です。

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(北ノルウェーで、放牧民にスノーモービルで山に連れて行ってもらいました。

もちろん車も人も家もない、真っ白な、静かな世界。私たちと、トナカイだけ。

たぶん今後どこへ旅に出てもこれ以上のものはない気がします。)

 

定置に畑をもって耕作することが困難な北極圏。そこで人々はノマド生活をし、狩りや漁業などで生計を立ててきました。

トナカイはそんな厳しい環境に適応した唯一の、食だけでなく、衣服、道具、そして交通の役目までもをこなす動物でした。

 

そう、あの赤鼻のトナカイは、実は(様々な説がありますが)何百年と、北極圏の原住民の暮らしを支え、さらにその独特の文化をつくってきたのです。

 

スカンジナビアで放牧をしているのはサーミ族ですが、実は現在放牧以外の仕事をしているサーミ族の方が圧倒的に多く、つまり、少数民族の中のさらにごく少数がトナカイ放牧民です。彼らはマイノリティの中のマイノリティなんです。

 

そしてマイノリティというのはいつも弱者の立場になりがちです。

 

以前、トナカイ -序章- - \... ノルウェイ北欧暮らしメモ .../

でもかいたように、トナカイ放牧は実はいろいろと大変な状況にあります。

(以下から、主として北スカンジナビアのことになります。)

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一つは、今まで開発の手が及んでなかった放牧エリアにまで、近現代では手が伸びてきたこと(上イラスト左上参照、特に北スカンジナビアで開発が進んでいます)。

 

道路建設や、炭鉱産業、また風力発電の開発も、その敷地を搾取してしまいます(上イラスト右側参照)。

ただ、トナカイはあくまで放牧。しかもその範囲は町や市をいくつか横断したりと広大です。現在、放牧民は私たちと同じように土地をもち定住住居に住んでいますが、その放牧範囲については彼らだけの権利ではもちろんおさまりません。ときには国立公園にまで及び、そのために自治体政府と協議しなければならないこともあるそうです。

つまりこの敷地問題で放牧民は幾度となく、部外者と協議交渉をしているのです。今でこそ、自然を守ろうとか、小数派(放牧民)を尊重しようとかいう風潮でよくはなってきていますが、やはり経済成長期は小数派はいじめられ(例えば、Norwegianization - Wikipedia等)、トナカイの土地は侵略されていきました。

別に道路を通したところでもトナカイはおかまいなしに横断しますが、(むしろしなければなりません、餌を求めたり、出産のために)餌となる植物の面積はもちろん減るし、交通事故にあうケースも多々あります。

 

他の問題としては、地球温暖化(上イラスト左下参照)。環境破壊による気候変化で一番被害を受けやすいのは地球の極なんです。南側の快適な地域に住む私たちの発展した生活は、実は北極圏の気温上昇に貢献しているかもしれません。

気候が不安定になった北極圏は雪の代わりにときに雨を降らし積もった雪を氷に変えます。

そうなると、普段は雪をほって餌を食べていたトナカイたちは、十分な餌を得ることができなくなってしまいます。彼らは氷を割ることはできません。

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(トナカイが掘ったと思われるあと。2月初旬。)

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(餌に困らないよう、乾燥牧草をまいておくんだそうです。)

 

 

こうやって問題をあげると気づくのが、やはり彼らは部外者によって攻撃されているということ。

 

北の地の広大な土地と豊かな自然資源は部外者にとっては利益の大きなポテンシャルであり、それはきっと数値で表すことができるような、わかりやすいもの。

 

 

でも、真に貴重なものとはなんでしょうか。

 

 

特異な自然環境、そこに住む特異な動物、、博物館に並べてしまえばそれ自身で完結してしまう、もちろんその価値もありますが、そういうものではなくて、

 

 

そこに文化が生まれてきたということ。

 

 

特異な環境が、特異な動物が、人と関わりあい、バランスをとって共存し、彼ら自身の生活を、長い長い期間つくり続けてきたこと。

 

それは数値で評価することはできない、するべきではない、

その土地で真に価値あること、だと思うんです。

 

現代化の波にのまれながら、彼らはうまく適応し、そしてトナカイ放牧の生活を守りつづけています。

私はなにも、歴史的伝統をそのままにすることが素晴らしいといっているわけでは全くありません。

 

むしろその時代に’適応’しながら、そこの自然に寄り添った生活をしつづていること、トナカイ放牧は伝統と現代の狭間にあり、その脆さが魅力をいっそう立てます。

 

私たちは赤鼻のトナカイはよく知っています、

けれども、彼らのその生活がなんなのかはよくわからない。

 

問題を繰り返さないために、理解することは大事、価値も脆さもどっちも。

放牧民の方も言ってました。

 

以下、その理解を促すためのプロジェクト'REINDEER'の本から抜粋です。

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伝統的なナイフは今でも彼らの必需品。

初めて彼らがトナカイのいる山にスノーモービルで行くのについて行った日、私が最初に見たのは、彼がそのナイフで牧草のビニールカバーを切り開いたところでした。

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トナカイのあらゆるパーツは利用されます。パーツごとに冷凍保存します。

昔はこれを外で自然保存していたそうです。

放牧とは変わりゆくもの、もちろん季節ごとに、それと私たち人間のせいでも。

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トナカイ肉は彼らによって自主販売もされています。FBでも購入可です。

彼らは時代の変化を恐れてなさそうに、熱く語っていました。

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彼ら、普段はトナカイ肉はもちろん、たまに友人と物々交換でもらった魚なども食べたりしています。

でもブラッドソーセージは特別。

年に数回しかつくらないけれど、母親はしっかりレシピを覚えています。

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毛皮のブーツも手作り。母から息子へ。

彼はこれ履いてスノボに挑戦したこともあるらしいです。10年ほども前だったとか。

でも少し毛並みが乱れていたことを除いて、それは新品のようでした。

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伝統衣装の飾りももちろん手作り。トナカイの角や骨でできた道具を使い、母親は器用に進めます。簡単だよ、って言いながら。

私はその糸を見ながら彼らの直面している複雑な現実を思いました。

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このロープを使ってトナカイを捕まえ、マーキングしたり、群れに戻したりするそうです。

一度、聞いてみたことがあります。’他の仕事を憧れたこととかないの?’って。

彼は笑ってました。'そんなこと一度もない’と。

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ナイフはそこにいるみんなが持っていました。おじさんも、いとこの女の子も。

ナイフは何にでも使えます。屠殺処理に使うこともあったりするとか。

伝統的なデザインのナイフ。でもみんなちゃんと使ってて、壊れたりもするそう。

ナイフは’切る’ためにありますが、

私にはなぜかそれが彼らとトナカイを’結ぶ’もののように見えました。

 

 

以上はプロジェクトからほんの一部の抜粋にしかすぎませんが、トナカイ放牧の生活を’もの’と’ことば’を通してその価値と脆さを表現すると云う意図でつくられました。

少しでも何かのきっかけにでもなれば嬉しいです。

※ここに載せたイラスト、写真は全てakieによるものです。無断転載はおやめください。

 

 

プロジェクトにご協力いただいた方々、Rein Passion さんとその家族Smuk家、トロムソの友人やオスロの肉屋さん、毛皮販売のWAY NORさん等、本当にお世話になりました。

そして指導してくださった教授方には本当に感謝しています。もちろん最初からうまくいったわけありません。むしろ最後の方まで悩んでいました。批判を受けたこともありました。でもみんな背中を押してくれました。最後に、’私もあなたからたくさんのことを学んだ’と教授に言われたことが、何よりの、なんというか、言葉にならない達成感でした。

 

’REINDEER -トナカイ-’と出会えたこと、ありがとう、ではおさまらないくらい。

 

 

トナカイ放牧については下記のサイトがよく参考になると思います。

http://reindeerherding.org/

こちらはレポート、文献です。社会問題やトナカイの生態について詳しく知りたい方は参考になるかと。

http://www.reindeer-husbandry.uit.no/online/Final_Report/final_report.pdf

 

B.C.Forbes,M.Bölter, L.Müller-Wille, J.Hukkinen, F.Müller,N.Gunslay,Y.Konstatinov (Eds.), (2006)

Reindeer Management in Northernmost Europe -Linking Practical and Scientific Knowledge in Social-Ecological Systems. Springer-Verlag Berlin Heidelberg.

 

Candy M. Anderson, Jack R. Luick (Eds). (1979)

Reindeer Husbandry and Its Ecological Principles. The U.S. Department of the Interior Bureau of Indian Affairs. Juneau, Alaska.

オスロのバイト探し、虎の巻。失敗から学んだ事。

Hei ;)

 

8月中旬から始まったオスロでの仕事探し。9月末時点で1ヶ月半経ちました。経験値を積み、失敗し、たくさんのことを学びました。これから仕事を探す人にちょっとでも力になれたら嬉しいなと思います!

 

まず前情報としてこれまでに履歴書を配ったのはあらゆるパン屋さん、ノルウェー人経営の和風レストラン、アジア人経営のアジア料理レストラン、ビーガンカフェ、バーガー屋さん、計20軒以上。

 

その中で面接・研修など何かしらアクションがあったのが

 

1・中東系オーナーの経営するカフェ→履歴書渡して2・3日後にメールがきた。面接は通ったが、採用と言われた数日後にメールで突然の不採用通知

2・アジア人オーナーの経営するアジアンレストラン→履歴書を渡して2、3日後にメールが来た。面接後すぐに研修が始まったけど、ついていけず辞退

3・ノルウェー人オーナーの経営する和風レストラン→履歴書を渡して1週間後に電話がきた、面接すっ飛ばしトライアルするも実力不足で不採用

4・経営者不明なアメリカンバーガー屋さん→履歴書をメールで送って2日後メールが来た。面接するも働けるのが半年じゃ短いと不採用

5・ノルウェー人経営のバーガー屋さん→履歴書をメールで送って翌日メールがきた。面接しトライアルしましょうと言われたまま音信不通

6・友人に紹介してもらったインターネット会社→履歴書をメールで送って3日後、メールが来た。面接まで行くも経験不足で不採用

 

私の職歴はカフェ&バーでウェイトレス3年・ホテルで受付やロビー係など5年。英語は中級・ノルウェー語は超初級。

 

採用率が高いのは以下のケース!

オーナーが海外出身の人。

ノルウェー人経営でも和風レストラン・アジアレストラン・アメリカンバーガーなど国際色の強いお店。

 

国際色の強いお店はインスタやFBをチェックすると、投稿が英語であることが多いです。そうしたらチャンス!ノルウェー語が出来なくても、英語が話せれば雇ってもらえる確率が高い。

 

面接が通ったら次に必要になってくるのが経験。大体の所がトライアルでまずはお互いの様子見をしましょう、と言ってきます。(違法なんだけど、大体の所がトライアルにはお給料はでませんと言ってきます。)トライアルで働いたのは2箇所。

 

2のアジアレストランでは、私は浮きシフトとして先輩にくっついて教わりながら仕事をしました。1日目は色々口頭で説明を受けながら、お皿を下げたりお水を持って回ったり、最後はワインを注いだりしました。2日目はコース料理を覚えてこいと言われてたので覚えて行って、実際にお客さんに料理を運びました。忙しくてひたすら自主的に簡単な料理を出したり、テーブルセットしたり、一人で働きました。忙しかった・・・。

 

3の和風レストランでは、レストランやメニューに対する説明はないまま、ディッシュウォッシャーの助手として、使用済みの食器を下げ、洗浄済みのお皿を拭いて棚に戻す仕事をひたすらやりました。忙しかった・・・。

 

レストランで働いた経験のない私は2は色々あって辞退したものの(後述します)、3では経験値不足で不採用になりました。この時気付いたのが国籍<経験ってこと。

 

国籍<経験。日本のネームバリュー

図々しい話なんだけど、和風レストランなら「日本人」を欲しがってるだろうと思っていた私。だって日本料理屋に日本人ウェイトレスがいたら、おっここの料理は間違い無いんだなって思いそうじゃん。中華料理屋で欧米人が働いてるよりは、中国人が働いてる方が本場って感じがするじゃん。

 

ちなみにオスロには居酒屋(食べ物をシェア)スタイル、創作和風のレストランが非常に多い。こじんまりしたところから大きな所まで。中にはタイ料理・中華料理も扱ってる所があるけど。とにかくアジアンレストランが多い。

 

だからどこかしら受かるだろうなんて思っていたけどー・・・経験の無さが私の邪魔をした😭まあそうだよね。普通に考えたら国籍がなんだろうが、即戦力になる人を選びますわ。

 

 

アジアレストランを辞退した理由

これはね〜以前ちらっと書いたんだけど、まあちょっと従業員の態度にイラっとしたってのもある。だけど他にも理由はもちろんある。

 

1、メニューが覚えられない

コース料理だけでも、例えば、”サーモン巻きチリソースゆずマヨ添え”(実際の料理じゃありませんw)みたいに、チリソース・ゆずマヨなど細かい所まで説明しなきゃならない。寿司だけで3種類あってそれぞれが、ゆずマヨだのわさびマヨだのチリだのスイートチリだの。。。紛らわしいんじゃ!!!それに加えてアラカルト、白ワイン、赤ワイン、ロゼ、カクテル・・・料理とお酒のコンビネーション・・・覚えきれない😇

 

2、注文用の端末がノルウェー語表記

注文を取りました。それをキッチンに伝えます、ってなった時に使う端末がノルウェー語。料理名も全部ノルウェー語。料理を探し出すのに相当な時間がかかってしまう。

 

3、業務終了時刻が深夜の1時、2時

これは前にも愚痴ったけど終電があるから帰ります、は通用しなかった。

 

この経験から私は現実を知った。

これからワーホリに来る方の中には「折角行くんだからローカルカフェ、ローカルレストランで働きたい!」と思うかもしれない。わかるわかる。私もそう思ってローカルカフェとかパン屋から始めたもん。でもね・・・気付いた。

接客なら英語が出来ればノルウェー語は喋れなくてもまあ大丈夫だろう。でもあらゆる業務の説明書や端末はノルウェー語で書かれているから、読めなかったら何もできない。

 

メニューを覚えることに加え、ノルウェー語に囲まれた職場でそれも勉強できるほどの強い意志があるかどうか。覚えてしまえばなんてことはないんだけど、覚えるまでが相当大変な道のりになることでしょう。コミュニケーションが英語って時点で、よほど喋れる人じゃない限り多少のストレスはすでに発生してるし。

 

ノルウェー人の経営するお店はスカンジナビア人しか雇いたくないんだ!と拗ねていた私ですが、そうではない。ノルウェー語を喋れないと、とにかく仕事にならないんだなと思いました。

 

お勧めの応募先

アジア人経営のアジアンレストランがまず間違いない。そう言うところは大体従業員もアジア人が多い。欧米人のたくさん働いているアジアレストランは、大体オーナーが欧米系で業務システムはノルウェー語で運営されるため、ノルウェー語が喋れないと雇ってもらいにくいと思う。

 

レストランの探し方は、大体インターネット。まずGoogleでOslo Asia restaurantとかいれて検索してみる。そこで出てくるのは大きくて有名なとこが多い。


次にFBで似たようなワードで検索してみる。こっちの方が沢山見つかる。特に個人店はウェブサイトないところが多いし。レビューも見れるから情報が集めやすい!


あとはFBのバイト探しのグループ、jobb I osloやservitør-kokk-ナントカってやつで情報収集するのも良い。ただしこれはかなり競争率高い。結構ここで見つけた求人にメールで履歴書を送ったけど返事がきたのはひとつだけだった。


呼ばれた面接のうち、求人をネットに出してたのはたったのひとつ。それ以外は求人がないけど履歴書を渡したら呼んでもらえたのが4つ、知人の紹介がひとつって感じ。


だからやっぱり求人がなくても履歴書を持っていくのが1番良いのかも!


そうはいってもツテ最強!

例えばこんな事がありました。以前履歴書を渡していたお店で空きが出ました。人事は空きが出たら連絡しますと私に言っていたけど、実際は履歴書をくれた人よりも先に、従業員の口コミで知人に声をかけ始めました。結果そのポストには知人がおさまり、私には何の連絡もありませんでした。

 

これは本当に良くある事だと思います。表立って募集はせず、従業員の知人を当たる。

 

履歴書を配り続けるのもいいけど、やっぱり、友達をたくさん作るのも大事だなと思います!特に日本人が抜ける時は、同じ日本人の方が雇ってもらいやすそうだし。身の回りでは、日本人の友人が抜けるところに運良く入った人や、以前働いていたところを紹介してもらったと言う人が結構います。特に日本人はワーホリで来ている人がほとんどだから、回転も早い。そこに運良くおさまるのが、一番苦労は少ないでしょう!

 

ちなみに外国人の友達は増えても、仕事のツテは生まれない気がします。これは私の活動範囲の問題でしょうが、学校やspråkkafeに行くと結構外国人の友達が増えます。そこで何かしらご縁はないかと「仕事探してます」って自己紹介の時に言うんだけど、そうすると「私もです」って人の多い事wwノルウェー人の学生の友人も出来たけど、仕事探してるって言うと「学校の友達も探していて大変そう」と。。。想像以上に仕事を探している人が多いです。そして英語もネイティブではない私たち日本人には狭い門しか残されていません。

 

日本人との人脈の方が、仕事見つかりそうだなと個人的に思いました。

 

裏技

オスロにはいくつか日本でもお馴染みのお店を見かけます。

H&M、ハードロックカフェ、FRIDAYS、ZARA。ここで働いた経験のある人はもしかしたら雇ってもらえるかも!以前ブログで日本のH&Mで働いていた人が、オスロのH&Mで採用してもらえたって読んだよ。

 

 

面接

そう、忘れてた。面接。これも三者三様っていうか。お喋りみたいにやる所もあれば、堅苦しい質問をしてくる所もある。でも大体共通してなんでノルウェーに来たの(ビザについて)?レストランで働いた経験は?この規模で働けそうか?どのくらいオスロにいるのか?ってのを聞かれたな〜。

 

面接が通って研修しようってなった所ではポジティブマンだったから結構うまいこと答えられたんだよね!「レストラン経験はないけど、忙しいホテルで働いたからタイムマネジメントや優先順位のつけ方はわかる。やり方は似ていると思う!」って。

 

9月後半になってからはネガティブマンになって来たから「レストラン経験はないけど、やり方はわかる。お酒も種類は多くないけど作れる」みたいな暗い感じに。自分で書いてて笑える😂!なんだこの違いwそりゃダメに決まっとるわ!

 

面接は出たとこ勝負!と思ってレストランについては調べるけど、質問の答えはあまり準備をしていなかったんですが・・・折角面接までいってモノに出来ないのは勿体無い。なんで働きたいか、経験はあるか、経験がなくても提供できるスキルはあるか、自分の長所ポイントをうまく伝える練習はした方が絶対に良い!

 

 

最後に

可能性が低いとはいえ、是非ともローカルレストラン・ローカルカフェにも突撃してほしい!何故なら研修が楽しかったから!

 

ノルウェー人経営の和風レストランは本当に雰囲気が良くて!コース料理オンリーのちょっと値段の高いレストランなんだけど、とにかく明るいの。店内が。照明が明るいのもそうなんだけど、スタッフが全然気取ってなくて、お客さんと友人みたいに話してる。だけど接客は一流でちゃんとみんなのことを見ているし、質問にもなんでも答えられる。長居できる雰囲気がある。

 

私が働いたその日には、プロポーズしたのか詳細は分からないんだけど、カップルのお客さんが幸せそうにキスしてて、スタッフや他のお客さん達で拍手してお祝いしたり。コース料理が食べ終わったら奥のラウンジに移動してコーヒーを振る舞うんだけど、そこでは老夫婦が幸せそうに音楽に合わせて踊ってるし。自由。あれは本当に良い経験をさせてもらったなと心の底から思うもん。ああいう場を私も作りたいなあ。ああいう接客をしたいなあと思う。

 

それがこちら。

Velkommen till Bokbacka

創作和風料理だけど良いレストランだったのでぜひ。美味しいかどうかは分からないw食べ物は小さかったw料理もよく考えられていて、見ていて楽しかった。いろんな驚きが隠されてたよ。仕事が決まったらお祝いしに行くのだ。

 

そんな訳で気になるカフェやレストランがあるなら、雇って貰えなくても研修狙いで行くのもアリだと思います!笑

 

以上、ここ1ヶ月半の失敗から学んだ事でした〜😆

 

ドキドキするシェアハウス生活その後

Hei!!

 

たまにはノルウェーらしい記事も書かねばと思ったので、シェアハウス生活について語ろうと思います。

 

ルームメイトはノルウェー人女性で2つ年上。犬が大好きなすごくサバサバしたお姉さんです。先日Galdhøppigenに登る時も、レインコートがないって言ったら貸してくれました。ゴアテックスのいいやつ!ズボンも帽子も手袋もセーターも。

 

時々牧場に出稼ぎに行く間、ルームメイトの代わりに犬2頭の散歩に行ったりご飯をあげたりとお手伝いをします。その話だけすると、なんて勝手な!と思われがちですが、その代わりゴミ捨てはしてくれるし、家賃も現金で渡すと振り込んでくれるし、こういうところで持ちつ持たれつの良い関係を築いています。

 

・・・が、以前書いたようにカビ問題が不穏な空気を漂わせております。

 

相変わらずベッドルームにいると呼吸困難に見舞われてしまうルームメイト・・・。密かに私のせいじゃないかと思っていたりwwなんか・・・毛?にもアレルギーがあるらしいんだよね。私こっち来てから安物のシャンプー使ってるせいか抜け毛すごいんだよ。一晩経つと床にめっちゃ髪の毛落ちてるからいつも1日2回は掃除するww真っ黒な髪の毛、板張りの床で目立つんだよ〜。

 

彼女はここに住んで2年経ちますが、カビがひどくなってから再三オーナーに連絡を取ってたんだけど、彼らが実際様子を見に来たのはここ1ヶ月のこと。私が入居した後ね。

 

奥さんはカビを見てショックを受け、これはやばいと思ったそう。この部屋の空気内のカビが人体に影響を及ぼすレベルかどうかチェックをして欲しいとルームメイトがお願いしたところ奥さんはOKを出してくれました。金額はオーナー持ちで。

 

だけどその一方で旦那さんがNO。ベッドルームにも換気扇をつけるからそれで空気の循環をしなさいと。暖炉も設置したから、これ以上私たちの部屋にお金を使いたくないと。私たちが欲しいって言ってつけた暖炉じゃないのにwしかも暖炉はリビングにあるからベッドルーム関係ないのに!そして薪は譲ってくれるって言ったのに、結局買うことになった!

 

私はアレルギーないし、ぶっちゃけ日本の自分の部屋も窓が結露でカビすごいし大して気にしてないから、旦那さんとはいつも緩やかな会話をしてたんだけど。

 

ルームメイトはアレルギーがあるから大変でなるべく波風立てないように訴えてたらしいんだけど、とうとう旦那さんが、それならもう出て行ったらいいって言い始めたらしい。とにかくカビに関しては私たちの責任だから、換気扇もつけるんだし、これ以上することはないと。でもルームメイト的には掃除しても窓を開けっ放しにしてもカビが生えるのは、家の造りのせいだからせめてチェックだけでもって事らしい。

 

彼女は犬2頭いるから引っ越し先見つけるの大変なんだって。それをわかっててオーナーは出て行っていいって言ってるって怒ってた😂確かに中型犬2頭じゃ中心地の家は狭すぎてダメだろうなあ。でも犬たちはどっちも捨て犬でそれを拾って一人で2頭も面倒見てるんだから偉いよね。FBで犬譲渡のページも管理してて、本当に偉いんだよ。元トリマー犬好きとして尊敬してる!

 

問題はルームメイトと大家さんの契約は今年の年末まで。。。大丈夫かな、私年末越せるかな。彼女もそれを心配して、あんまり強く言えないと言っていた。自分でカビの危険度チェックするって。

 

大家さんも私には良い人たちだけど、やっぱり私はルームメイトの味方だからでてけといわれたら一緒に出て行こう。そもそもひとりで払える家賃じゃないしw今なら何かしら部屋も見つかる気がする。とりあえず私はベッドルームのカビをもらったお酢でひたすら攻撃しよう。他にも何か良い案あるかな。活性炭?とか置いたらいいかな。

 

そんな彼女は学校の体育の先生をしているようです。だけど突然「月曜日が休みになった」と今月頭から土日月と家でのんびりしていて。基本的に8時から15時くらいまで働いてるらしいんだけど、たまに昼まで家にいることもあって・・・よくわからない。それで安定したお給料もらってるのかな?学校の先生って休めなさそうな気がするんだけど、犬が体調崩したときは翌日に仕事休んで病院行ってたし。。。つい先日も昼までいるから「仕事は?」って聞いたら「朝のミーティングがなくなったから、昼から」って言ってるし。学校の先生ってそんなに緩いのかな?かと言って非常勤でもなさそうだし。。。謎〜〜〜〜

 

私がニートなもんでよく家にいる時間がかぶるんだけど、そんなに会話はありませんwだって私仕事探してる以外に会話のネタないんだもんwレストランの仕事が決まったら、生活の時間帯がずれるな〜。彼女は朝早くて、私は夜遅い。ワンベッドルームで相原ずベッド並べて寝て2ヶ月。意外となんとかなってるけど、この先、私がバイト始まったらまた変わってくるんだろうなあ。

 

私が遠慮してあんまりモノを言わないんだけど、腹割って打ち解けるためにも、もうちょっと話をしようと思う今日この頃。今日も残ったケーキを分けてくれました。ありがとう、ルームメイトよ。

 

いつか日本食を美味しく作れたら、ルームメイトに分けてあげるのが密かな目標。

 

環境の話 里山資本論とは?

ども!

今日は環境の話っていうか。。。自分でもまとまってない考えなんですが、書きながら考えるとある程度まとまるのでここで書きながら考えたいと思います!笑

 

先日友人のブログでお勧めされていた養老孟司さん著「いちばん大事なこと」が気になったのでkindleで買って読もうと思ったら、何と電子書籍化されてなかった!くそ〜〜〜何でも読めると思ってたぞー。

 

ちなみにこれがどんな話かというと、「自然を相手にするなら、日本古来の手入れの思想が大事」という話だそうです。友人はこの本の中での「人工」と「自然」の違いがとても印象に残ったそうです。

 

tsubasakato.hatenablog.com

 

そして私はこのブログの中でこの言葉がめっちゃ印象に残りました。

 

そもそも、「自然(シゼン)」という言葉は、明治時代までなかったという。

「nature」の訳語から、「自然」という言葉が生まれたのだ。

 

それまでは、日本には「自然(ジネン)」という考え方があった。

「自然(ジネン)」とは、その通り「自ずから然らしむ」こと。

まさに、「人の意識がつくりださないもの」である。

 

つまり、「自然(シゼン)」とは、西洋的な考え方であり、

人間と自然、この両者を分け、対立させる視点である。

それでいて、人間が自然を支配する方向へと持っていく思考である。

 

一方で「自然(ジネン)」とは、古来の日本的な考え方で、

原生林や、野生の動植物など、人間と対立する「自然」ではなく、

人間もその一部となるような森羅万象のことをいう。

 

それ!私が感じてるのは、それなの!

何だか自然と人が区別されてるような気がするけど、人間だって元々自然の一部のはず。だけどいつの間にやら自然は人が管理してコントロールするものになってしまった。自然の中で狩をして持ちつ持たれつだったのは遠い過去の話・・・。

 

そう、ちなみに私はビーガンにはなれないけど、肉を食べるなら害獣を食べたらいいのではと思った。私の実家の近所ではよく鹿が出る。隣町まで行くと鹿やイノシシは畑を荒らす害獣として時々処分される。その肉をおすそ分けしてもらえば、人間の食用になるために牛や豚たちがたくさん生まれる必要もないのでは?

 

だがしかし・・・肉のない肉じゃがを作っていて思った。肉が欲しい・・・あの美味しさに気づいてしまったら、果たして鹿肉じゃがで満足できるのかは謎。大好きな筑前煮だって鶏肉があってこそ・・・!私の食欲と煩悩は断ち切れないっ

 

話を元に戻そう。

 

自然といえば何を思い浮かべるかな?私は山や森を思い浮かべる。身近にある自然。ところがどっこい!!!日本の山林はジネンではなく、シゼンだと今の私は思う!

 

これは以前ミルクの話でも書いたんだけど、、、また書くねw大事なことだから😎

 

日本の山は人の手入れなしには機能しない!

かつて戦争のために日本に広がるジネンの広葉樹はバッサバッサと伐採され、代わりに杉が大量に植えられました。だけどこの杉がなかなかのかまってちゃんで、ちゃんと手入れをしてあげないと木材に使えるような真っ直ぐで良い木に育ちません。ぐれます。

 

しかもどんどこ植えちゃったもんだから大きくなるにつれて葉が生い茂ると、地面に日光が差しません。杉以外の植物のいない暗くてどよんとした森の出来上がりです。

 

下草なんてなくたってと思ったら大間違い!下草の細かい根っこが土をしっかり掴んで離さない!小さいけれど執着心は人一倍!まるで私のようです!だけどそのおかげで降った雨水を含んだ土ごと包んであげるから土砂崩れが起きにくい!そんなところまで私のよう🌱嘘です。

 

木の根っこだけじゃあ限界があるんですね。そして土が水に流されて行くと、根っこがどんどん浮き彫りになっちゃって、とうとう木までも流れて行ってしまう。

 

もう日本の山は人間が手入れしてあげないと、山としての機能が果たせなくなっています。現時点では!でもちょっとずつ杉の間伐をして下草を育てていけば、いずれは昔のようにジネンの山林に戻るはずと私は信じてます。時間はかかるけど。自然はそれほど弱くない。人間が滅びても、何らかの形で自然だけは脈々と続いて行くと思うんよね。シンプルなものこそ強いのだ!

 

この日本の山林の現状については、友人のツテで植林をさせてもらった時に聞きました。

 

『NPO法人 共和のもり』未来の森と地域を守る

 

これが私が出国前に参加したNPO団体です!神奈川県山北町を活動拠点にしていて、実は新宿駅から電車1本、1時間半で行ける。都会暮らしに疲れたらぜひおいでやす💓春の桜はめっちゃ綺麗だし、近くの大野山の山頂からはどどーんと富士山も見える。もちろん登山のあとは日帰り温泉で疲れを癒してくださいな✨ひたすらゆっくりしたい人にはさくらカフェって言う古民家カフェを全力で推しておきます。

 

以下、植林の時の写真。

 

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広葉樹の苗木を等間隔で植えて行く。コナラなどの広葉樹は動物たちの餌にもなる。

 

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植林中に見える景色。

 

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本当にね!こーんな斜面で植えていきます。あのね立ってるだけでも一苦労だよ!その上、鍬を振りかぶって地面に穴開けて木を植えて土を被せて行く。何度も途中で「しんどい〜辛い〜やめたい〜」と思ったけど、達成感と言ったらもう!それに私の植えた木が将来大きな木に成長して森になったら嬉しいし・・・お前たち立派に育つんだぞって思いながら植えた。森の母、悪くない。

 

私はお手伝いだったので休みの合う日だけ月1だったけど、他の人たちはほぼ毎週土日やっているんだから本当に頭が下がる。私は初めて植林した時、シャンプーも寝転がることもマトモにできないくらいの筋肉痛に襲われました。

 

・・・そんなわけで養老さんの本が読めないと知った私は、他に何か面白い本はないか〜〜と探していたのです。そこで何となく目に留まったのが、金山弘美さん著「里山産業論 食の戦略」です。

 

https://www.amazon.co.jp/里山産業論-「食の戦略」が六次産業を超える-角川新書-金丸-弘美/dp/4040820444

 

ここでも「食」・・・。昔から環境保護の仕事をしたいと思って来たけど、環境保護の仕事といえば「環境コーディネイター」とか「レンジャー」とかあんまり現実味を帯びない職業が多くて。

 

それがある日突然、ひょんなことで「環境保護」と「食」が繋がりました。言い換えたら「環境保護」と「第1次産業」が繋がった。


高橋博之さんに出会ったのです!この方は、「ポケットマルシェ」という個人がアプリで農家から直に商品を買えるシステムを作り。「食べる通信」という食材付き月刊誌を発行して、農家さんの紹介記事を書きその背景やこだわりや人間性を伝え、その方の生産物がおまけとしてついてくるのです。


生産物と消費者の距離が、利便性の発達により遠のいてしまった。野菜を買う時にその背後にいる生産者を意識しなくなってしまった。それが問題だと。


全ての権限は知らず知らずのうちに消費者が握っていて、私たちの無意識な行動が問題を引き起こしてるから厄介ですわ😂


https://www.amazon.co.jp/都市と地方をかきまぜる-「食べる通信」の奇跡-光文社新書-高橋-博之/dp/4334039367


あれ?これリンクされてる??この本もお勧めです!難しくて全部把握してないんだけど💦 食べる通信は東北、四国、滋賀などなど色んな土地から発行されてるので是非チェックしてみてね( ^ω^ )

 

結局今のこの社会は消費者の消費行動がもたらした結果であり、消費者が一番消費しているのは食べ物!効率的に合理的に食料を増やして豊かになろうって突き進んで来たら、結果、自然の資本を使いすぎちゃったわけです。

 

そしてその食料を生産してくれるのは発展途上国で、彼らは自分たちで育てた食べ物があるのに、他の国に食料を輸出してお金を作る代わりに、その食べ物を食べることが出来ずに貧困になって行く。

 

必ずしも自給率が低いから食べ物が少ないのかといえば、そうではないって本で読んだ。

 

だからね!もうちょっと自分たちで作って、自分たちで食べたらいいと思うの。そしたらまず輸送代が減るでしょ。輸送時に発生するCO2も削減されるでしょ。新鮮で超美味しい野菜が食べられるでしょ。ちゃんと背景も見える安全なものが食べられるでしょ。私たちは今まで通りお腹いっぱい。現地の人たちも食べ物が少し手元に残る。

 

必ずしもメリットばかりではないだろうけど、でも単純に考えたらやっぱり良いことだと思うわけよ!それに日本だってかつては自給率もっと高かったんだから出来ない事はない!耕作放棄地だってたくさん余ってるんだし。

 

そこに家をバンバン建てるよりは、もっかい農業やりたい!今は無農薬栽培もあるから、肥料とかを輸入しまくらなくていいし。自立した農業をやりたい!

 

・・・が、しかし私は農業に情熱を持ち続けられない!ビジネスにも出来ない!だから農業よりまず先にゲストハウス作ってカフェ作ってそこで地産地消推し進める!ゲストハウスなら情熱を持ち続けられるし、経験があるから農業よりはなんとなく見通しが立つ!

 

ゲストハウス建てるならそこにお客さんが来る目玉がないといけない。観光名所がないといけない。だけど既存の有名どころはもう競争相手いっぱいだから、新たな観光名所を発掘しないといけない。

 

そういった私の諸々の考えから、里山資本論ていうのはぴったりで!もう名前そのまんま。里山に眠る観光価値や地産の可能性などを一緒くたにまとめて掘り起こして、ブランディングして、地産地消しながら地方を活性化させようと。

 

ちなみに私がやりたいのは地方創生ではない。結果としてそうなるけど。私がやりたいのは地産地消と、消費してくれるお客さんを外から呼び込むこと!そして地産地消の意識を持って帰ってもらうこと!我ながらグッドアイデアだと思うのだ。だけど里山資本て単語でググると、その手の本はたくさん出て来る。つまりもうこれは誰でも知ってるグッドアイデアなのだ。別に私の天才的ひらめきではなかった。。。

 

だけどこの里山資本て言葉はそんなにメジャーじゃない。これだけ本があってもメジャーじゃない。興味のある人にしかまだ届いていない。つまり一番伝わって欲しいところに届いてない!でも絶対世の中のミーハーな部分に引っかかる何かがあるはずなんだよ〜。今がチャンスなのに・・・!

 

それをな、この語学力を活かしてな、国内外に発信していくのじゃ。ふっふっふ。わくわくするよね😚まあ正直今は絵空事みたいだけど、いよいよこれを本格始動するってなったら私はまたチョウチンアンコウになるかもしれない。現実って厳しいから。

 

というわけで里山資本論はまだよく分からない!タイトルにしておいてなんだけど!これから本読むから。

 

環境の本でお勧めあったらいつでも教えてくださいな!

 

まあこんな話ばっかりしていると、そんなにやりたい事はっきりしてるならノルウェーじゃなくて日本でやる事あるんじゃないのかって今日自分に突っ込みました。まあそうなんだけど。だけどこういうのって客観的視点が大事っていうか、今なら日本を客観的に観察できる。そして今私が旅行者だから、ここがこうだったらな・・・とか観光地を探すときの生きた目線が手に入る。・・・とこじつけた。

 

何事も初心の中にヒントがガンガン散らばってると思うんだよね!だから旅行をしまくって、苦手な分析もして、将来に生かすのじゃ✨


ちなみにノルウェーに来て気付いたのはベジタリアン、ビーガンの多さ!レストランにも大体ベジタリアン用のメニューがある。見つけたビーガンカフェには全て行ってメニューを見てみたら、アジア料理の多いこと!!特に天ぷらが多いことにびっくり。ベトナム生春巻きも多い。


これはグッドポイントだと思う。日本に来る海外旅行者がもっとお手軽な値段で和食を食べれたら売れる。やみつき塩キャベツとかもろきゅうとかナスの漬物とか天ぷらそば、山菜そば、カブのお吸い物。日本はベジタリアンの聖地になれる可能性がある!!


野菜を加工して海外に売れたらいいのにね。漬物とか。あ、でも漬物はお米あってこそか。塩昆布はサラダに入れたら美味しいよね。天才的アイデアおりてこないかな〜。

 

最近ノルウェーの話全然してなくてすいませんw北欧暮らしメモなのにww

 

転職は準備が肝心

hei!!

 

今日は学校を休んじゃいましたー!

 

休んで何してたかっていうとトナカイ牧場を調べてました!Akieちゃんお勧めのあの牧場ね。ID取れたし、銀行口座も開けそうだし、なんかもう無理してオスロにいる理由はないなって。今返事を待ってるレストランが駄目だったら牧場にホームステイしようかなって。仕事探しのために家賃を払い続けるのはあほらしいし!

 

 

そんな感じでプランBを用意する一方で、履歴書を新しくしました!!参考にしたのはこちらのウェブサイト。

 

ten-navi.com

 

これによると私の履歴書はクロノロジカル・レジュメというやつですね。でも今一般的なのはコンビネーション・レジュメ!

 

そういや私がこの履歴書書いたのもう5年前だもんねえ・・・そりゃ流行遅れってもんですよ。浦島太郎に名前を変更しようかしらね。うらしまこあき。結構しっくり。

 

テンプレートがダウンロード出来るので、それを元に今までのことを思い出して書いてみました。と言っても私あんまり達成したことないからな・・・思い返すと自分の中途半端さにがっかりします😂

 

ここで気付いたのは私はネームバリューに頼ってたなあって。実は私は以前ハイアットとインターコンチネンタルホテルで働いてました。ハイアットはトリマーとして時々しか入っていなかったけど、ちゃっかり履歴書に書いてます。日本なら誰もが知っているホテル。すごーい!あんなところで働いてたんだ!と言われ、私は天狗になっておりました。反省。

 

だけどノルウェーにはハイアットもインターコンもない。これには驚いた。今までネームバリューに頼っていた私は「私自身」での勝負に全く自信がなかった(^◇^;)やれば出来るし頑張るけど、それを言葉で上手に伝えられない。

 

だから英語の履歴書を書くのは本当に難しい。自分の今までの仕事や成果を書かなきゃいけないけど・・・表彰されたことはなかったし、数字を上げた訳でもないし、仕事は頑張っていたけどそれは精神論ていうか・・・。

 

文字書くの得意だけどそれは自分が伝えたい事柄や体験についてであって、自分の今までを武器に変えて伝えるのって超苦手!深く考えるの苦手!いつも頭がこんがらがってすぐやめちゃう😓

 

そこで助けてもらったのが、”適職と出会うための実践ガイド”

 

https://www.amazon.co.jp/「適職」と出会うための最強実践ガイド-リチャード・N・ボウルズ/dp/4777812294

 

友人が貸してくれました。タイトルから想像すると適職を見つけるための本に聞こえるけど、全然違った。自分の事を分析して、自分を売り込み方を学んで、どうやって自分が見つけた「適職」をゲットするかの本でした。もうちょっとタイトル別のにしたらもっと売れると思うわ。

 

とりあえず一通り読み終わり、実践してみるも・・・熟慮苦手なので進まないwでもぼちぼちやってる。やっぱり何事にも必勝パターンはあるらしい。

 

ひとまず履歴書がカッコよく生まれ変わったので、もう一度働きたいカフェに送ってみるよ。でもそこ以前2回もメール送ったし、直接手渡しも行った上でまた求人出してるから私はきっと雇ってもらえないんだろうけど。メール送るだけならタダだ😎

 

ここで友人の助言をみなさまにも。

 

いろんなところに応募して面接して返事を待って結果落とされて。それだけでだいぶ気力も体力も持っていかれる。それならどんなに大変でも自己分析をしてアピールポイントをはっきりさせた上で、ここだっていう所に応募した方が結果的に気力も体力も減りが少なくて済む。

 

その通りでござるよ。本当に同い年だろうか。

 

学校サボったら来週休みだからねって返事が来た。先週もアムステルダム行くのに休んだから、3回も休み。ああ、ちょっと後悔。でも私にはとっておきの言葉がある。

 

後悔することを後悔しない!後悔するだろうなーって思ったけど、わかった上で学校を休んだからな!それで朝からミートソースパスタを作って食べた!

 

はっはっは!

 

rie - いくつになっても風邪は引く

どうも、思いっきり風邪をひきました。rieです。

 

一昨日から、なんとなく喉がイガイガし始めて、仕事中ずーっとお茶を飲んだりしてやり過ごしてきましたが、昨夜の飲み会で久しぶりの友人との再会にテンションが上がってしまい、完全に喋りすぎました。今日、声のトーン変わってました。あちゃ。

 

ちなみに先月もまあまあ大きな風邪をひき、怒涛の連勤中に2度も早退をすることに。。でも、そういうところ、わりと理解があっていいなあと思う。日本の接客業、少なくともわたしが経験してきたところでは、わりと症状が悪化するまで出勤してたので。

 

こっちの人って(少なくともわたしの周りの話ですが)、ちょっと頭が痛かったりすると、あ~もうホント頭痛いわ~っていうリアクションをとめどなく続け、周りにアピールしている。で、もう帰ってもいい?って聞く場合もあるし、そこまででもなければ、何か楽な仕事を替わってもらったりしているような。

基本的にみんな、病院へ行かず、症状が悪化する前にしっかり休養して治している印象。お茶とか飲んでさ。

 

わたしも、前回オーナーに頭痛くて・・って話をしたら「店が少し落ち着いたら上がって。それまでは(お店にある)グリーンティーを飲んで頑張って」と言われました。

でもさ、こっちのグリーンティーはやっぱり、あくまでも「ティー」なんですよね。日本のいわゆる緑茶の苦みはほぼない。飲みやすいけど、違うなあ、なんて思いながら飲んでいました。ま、あれはあれでいいのだけど。

ちなみにあまり意味はなかったようで、次の日も働いていたら、オーナーに呼び出され「目が虚ろよ。まだ調子悪いんなら帰って休んで」と言われたのでした。

 

 

そんな感じで、なんだかぼーっとしていたら、こっちに来てから一番体力的にしんどかったことを思い出したので、ひとつ雑談を。

 

 

 

いつかの記事で旅行記を記しましたね。旅行には何かしらアクシデントというものが付き物です。

 

あれは6月下旬。旅行に出発するつもりで元気よく起床したわたしは、朝日に照らされた自分の腕を見て、ふとあることに気が付きました。

 

 

なんだか、腕じゅうに赤い斑点が出来ている・・・?

 

 

それは、でこぼこではなくて、ただ肌に赤い斑点が浮き上がっているといった感じでした。不思議なことに一切痛くも痒くもなくて、熱があるわけでもなく、ただただ気持ち悪いな~というくらいでした。

 

 

身体はぴんぴんだったので、そのままわたしはヘルシンキへ飛び立ち、まる2日町を観光。夏至で太陽がいちばん照っている時期。しかも日本のそれに比べて、日光がはるかに強い。まさに「焦げる」強さでした。一応、日焼け止めは塗ってたんだけどね。

 

で、その次の日はフェリーでタリンへ移動。そこでも照りつく太陽の中、一日中お散歩しました。宿がなかったので途中で帰ることもせず。

そしてその日の夜(といっても23時過ぎても、まだまだ仄明るいんだけど)、夜行バスに乗ってリトアニアへ移動するときのことでした。

 

 

か、かゆい。そしてめちゃくちゃ熱を持っている。

おまけに、腕以外にも、なぜか膝や首、ひいてはお尻にまで赤みと痒みが広がっている。

 

こんなことは初めてでした。そして旅行中という手前、医者にかかる手段も知らず、ましてやかなり原因不明だったので、必死に調べまくりました。ああ、こういうとき、いたるところにあるwifiとコンセントがありがたかったよ。

 

色々調べていくうちに、初めは日光アレルギーを疑いました。だって首が赤くなったから。それまでも、長そでを着ていたものの、腕まくりをしたりして肌が見える状態のことも多かったので、あ~炎天下に長くいられないわたしは遂に日光に嫌われたか~・・と思い込んでいました。

 

ただし、それでは矛盾することも。

 

わたしは普段、年がら年中スパッツを履いています。それに、ワンピースを着ていたので、お腹やお尻にまで日光がガンガン行き届いていたとは、ちょっと考えにくかったのです。

それでも、とりあえず日光アレルギーだったらこの先の旅行にも支障が出ると思い、まずは対策としてしっかり日焼け止めを塗りました。首もガッツリ。

 

そうしたら、少しずつ首の赤みは引いてきました。やはり首に関しては日光のあたり過ぎだったのかもしれません。

でも、腕や膝の赤い斑点は、いつまでたっても治らない。それどころか、膝はめっちゃ腫れて、とにかくかゆい。もはや眠れない。

 

 

必死に調べて、友だちからアドバイスをもらったりしながらも、ようやくたどり着いたわたしの結論、これ。

 

 

どうやら、大人のリンゴ病 にかかったみたい。

 

 

どういうこっちゃ!という感じですが、どうやらこれが最も症状が近く、納得のいく結論でした。

 

それにしても、リンゴ病って子どもがよくなる病気じゃ・・?と思いますよね。

ほっぺが赤く腫れて、熱がでる。当時のわたしには、それくらいしか知識がありませんでしたが、よくよく調べると、こんなことも書いてありました。

 

  1. 発症後1週間くらいで顔(頬)や足に発疹がでる

 

子供の発熱や咳と鼻水~高熱はでないけど顔や太ももが赤くなったら~ – 何がでるかな^^気になるガチャガチャ発信局!

 

 

頬や・・足!これです。初めは腕に赤い斑点が出来ましたが、結局いちばん痒かったのは、間違いなく足、というか膝でした。しかも相当むくんでいました。

 

子どもは確かに頬が赤くなるのが特徴らしいのですが、大人はまずならないらしい。

主な症状はこちら。

 

りんご病の症状の流れ】
微熱・不快気分・倦怠感

風邪症状 (高熱・咳・リンパの腫れなど)、むくみ

頬・手・足などに発疹 ・関節の痛み・むくみ

大人のりんご病は頬が赤くならない?症状・感染経路・治療法について | 【ミナカラ】

 

 

うーん、完全にそう。ここには書いてありませんが、調べを進めると、お腹やお尻にも斑点や痒みが出る場合もあるんだとか。

 

 

ところで、わたしはこのとき、痒み以外は本当に何事もなく、めちゃくちゃ元気でした。

それで一瞬、あれ?でも風邪なんて引いてないのに、どうして?と思いましたが、記憶をたどったら、一度めちゃくちゃ体がだるくなったことがありました。しかも1か月くらい前。

 

だから、その時は薄着で寝たり、どちらかといえば遊んでばかりだったので、まあやっちゃったな~くらいにしか思ってなかったのだけどね。まさかりんご病にかかっただなんて思いもしませんでしたわ。

 

 

 

しかし、いくら調べても、治療法は特にナシ。痒みがひどければ軟膏が処方される、くらいにしか書いていない。これはあくまでも日本のサイトなので、ここノルウェーじゃそんな簡単に薬はもらえない。

 

一応ここに書いておきますと、ノルウェーはパーソナルIDをもらった時点で、かかりつけ医が自動的に登録されます。その通知をもとに、何かあったら予約をするのですが(まず当日は無理)、だいたい1週間から、長ければもっとかかるらしい。わたしはまだ行ったことないけれど。

それでも緊急を要する場合、少なくともオスロ市内には救急センターのような施設もありますが、まあ待たされる、とのこと。知人は4時間待ったらしいよ。長。

 

それはさすがにね。痒いのって、一刻も早く何とかしたいものですからね。医者にはいかず、Apotek = ドラッグストアへ行って、スタッフのお姉さんに相談しました。

てっきり、りんご病ノルウェーでよくあることなのかと思って尋ねたのですが、そのお姉さんは知らなかったらしく、わざわざパソコンで調べてくれました。

 

で、オススメされたものは2つ。

 

1.アロエのジェル(一応100%自然由来らしい)

2.軟膏

 

わたしは迷わず1.を選びました。軟膏はステロイドが微量ながら含まれると聞いて。そういうの、好きじゃないのだよ。でも、どうしても治らなかったり、アロエが肌に合わなかったらまたおいでと言ってくれました。優しい。

それで、もともと自然治癒で済ませることの多いわたしは、妥協策としてアロエのジェル(確か130kr = 約1800円くらい。高)を買って、かゆい場所に塗りたくりましたが、正直あまり変わらなかったな~。ヒヤッとするので、寝る前や痒みのひどいときに、気休めに使いました。

 

結果的に、調べた通り、ほぼ自然治癒という形で、2週間くらいで完全に治りました。いやあ、あれは結局なんだったのでしょうね。

 

 

なんつって。ノルウェーとはあまり関係のない、ちょっとした思い出話でした。

旅先でこういうことが起こると、本当に焦るけれど、まずは自分で調べるのも大切だと学びました。熱があったり、お腹が痛いとなればまた別だと思いますが、ちょっとした虫刺されとか、こういう場合はね。

 

ここにきて思うのは、情報が少ない(特に日本語)せいか、ひとつ問題が起きるとめっちゃ調べる。わたしもこあきさん並みに運が悪いので、なかなか色んな場面で苦戦しました。

まあ、いいの。そうして人は強くなるんだものね。知識が増えるし、後から困っている人にヒントとして参考にしてもらえたらいいな、とも思うし。

 

ちなみにリンゴ病、成人の約50%が病原菌を潜伏させた状態で生活しているらしく、飛沫感染がよくあるそうなので、免疫力が低下してきたな~と思ったら注意してね(厄介なのは、熱が出た時点でもう感染しないらしいので、対策のしようがないことなんだけど)。

 

 

さて、頭がぼーっとしてきただよ。またか。最近はめっきり寒くなってきて、ちょっと気が緩むとこう。でもでも、今週は愉しみなこともたくさんあるし、生姜と緑茶(先日、ノルウェー語の先生にいただきました)をたくさん摂って乗り越えたいと思います。

 

 

 

今日のおやすみソング。

 


青葉市子 - サーカスナイト

 

 

ではでは。

 

 

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